フランスでのお礼の品選び:プレゼントにぴったりのフランス語表現

    1. フランス語会話・勉強

    日本人の人付き合いに贈り物は欠かせません。数人でお金を出し合ってちょっとした記念やお礼の気持ちを表すこともよくありますね。

    今回は、フランスを旅行中の日本人が、現地で親切にしてもらった人への贈り物の相談をする、そんなシチュエーションです。

    フランスでのお礼の品選び:プレゼントにぴったりのフランス語表現

    会話

    やよい :Qu’est-ce que tu penses de faire un petit cadeau à Jean?

    ジャンにちょっとしたプレゼントをしない?

    ひろ子:Très bien. Quoi offrir?

    うん、いいわね。何をあげる?

    やよい:As-tu quelque chose de japonais, Hiroko?

    ひろ子さん、何か日本のもの持ってる?

    ひろ子:J’aides biscuits de riz, mais c’est un peu cassé. Et toi ?

    おせんべいならあるけど、ちょっと壊れてるわよ。やよいさんは?

    やよい:Moin on plus. Je n’ai rien de convenable.

    私も。適当なものは持ってないなあ。

    ひろ子:Alors, nous allons acheter une bouteille de vin ?

    じゃあワインを1本買いましょうか。

    やよい:C’est une bonne idée. On y va!

    それいい考えね。行きましょう!

    Vocabulaire

    “<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています

    • penses<panser 考える、思う
    • très とても
    • quoi 何(queの強勢形
    • offrir 贈る
    • quelque chose 何か
    • biscuit de riz せんべい
    • cassé<casser 割る、壊す
    • convenable ~にふさわしい、適切な
    • idée(f) 考え

    今週のポイント

    Qu’est-ce que tu penses de~?:~についてどう思う?

    オフィスの机の周りに立つフランス人のグループ。

    人に意見を聞く表現です。de の後は名詞が入ることもあります。

    Qu’est-ce que tu penses de lui ?

    彼のことどう思う?

    Quoi offrir? :何を贈る?

    quoique の強勢形で「何」の意味です。後ろに直接動詞の原形が来て「何を~するか?」という意味になります。

    Quoi faire avec ces chatons?

    この子猫たちをどうしようか?

    quelque chose de japonais:何か日本のもの

    quelque chose は英語の something にあたり「具体的にははっきりしないけれども何か」の意味です。

    chose は通常女性名詞ですが、quelque chose として使う場合には、de +男性形形容詞の形で修飾します。

    Le jour du mariage, je dois porter quelque chose de neuf, de vieux, de emprunté et de bleu.

    結婚式の日には何か新しいもの、古いもの、借りたもの、青いものを身につけなくては

    この風習自体はイギリスのものですが、フランスでもよく知られているようです。

    J’ai cherché quelque chose à manger.

    私は何か食べるものを探した

    biscuits de riz :せんべい

    biscuit はビスケット、riz は米で「米のビスケット=せんべい」となります。

    Moi non plus. :私も~ない

    肯定文で「私も~だ」と言うときには Moi aussi という言い方をしますが、ここで出てきたように否定文の場合には、Moi non plus という表現になります。

    Je n’ai rien de convenable.:適当なものを何も持っていない

    rien は英語の nothing に当たります。否定文を作るには、動詞(または助動詞)を ne pas ではさむのが基本の形(但し ne は口語ではしばしば省略されます)です。

    しかし、このように rien を使う場合には、ne ~rien で「何も~ない」の意味になります。

    また、形容詞を従えて「~なものは何もない」と言う場合には、de+形容詞を後ろに付けます。

    A:Quoi de neuf?

    何かニュースは?

    B:Rien de spécial.

    特に何も

    C’est une bonne idée :いい考えだ

    英語の It’s a good idea.ですね。相手の意見に賛同するときに使います。

    On y va !:行こう

    英語 のLet’s go ! に当たります。aller「行く」を使って Allons y ! とすると「さあ、始めよう」というニュアンスになります。

    今週のお役立ち!不定冠詞 des

    フランスのクッキーの瓶から伸びる手。

    J’ai des biscuit de riz. という部分で出てきた des に注目してみましょう。

    これはフランス語の不定冠詞です。

    不定冠詞とは、英語では a (an)に当たり、不特定の名詞に付く冠詞で、英語では複数になると表示されませんが、フランス語ではこれをきっちりと表示します。すなわち、

    男性名詞(単数)に付く不定冠詞=un

    女性名詞(単数)に付く不定冠詞=une

    複数名詞(これは名詞の性を問わない)に付く不定冠詞=des

    という使い分けになります。

    英語では複数を表す語尾の s を発音しますが、フランス語では発音されません。

    話し言葉ではその名詞が単数なのか複数なのか分からなくなってしまうため、この des が大事になってくるわけです。

    単語を覚えるときも、le(定冠詞)でも un(不定冠詞)でもよいですから冠詞を付けて覚えると、単語の性がうろ覚えにならずに済みます。

    最後に

    フランスの贈り物の習慣は日本とかなり違っていて、例えば誕生日には、祝われる本人が学校や職場にプレゼント(チョコレートやお菓子など)を持っていって、周りの人に配ったり、食事をご馳走したりするそうです。

    ちょっとしたプレゼントにはチョコレート、ワイン、花束などが一般的ですが、日本人が贈るなら和柄の小物なども喜ばれるようですよ。

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