写真を見ながらのフランス語の会話

    1. フランス語会話・勉強

    フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。

    やよいさんの娘のフランス人の友人・シモーヌの家に招かれた2人。リビングに飾ってあった写真を見て、シモーヌにたずねます。

    会話

    Hiroko:Qui est-ce ?

    これはどなたですか?

    Simone:C’est mon frère, Jacque.

    兄のジャックです。

    Hiroko:Quelle est sa profession ?

    どんなお仕事をしておられるのですか?

    Simone:Il est un journaliste à l’étranger. Maintenant, il est à Singapour.

    外国特派員なんです。今はシンガポールにいます。

    Hiroko:Pendant longtemps ?

    長い間いらっしゃるのですか?

    Simone :Pas si long. Depuis l’année dernière.

    それほど長くはありません。去年からです。

    フランスのダーツが的の中心に命中しています。今週のポイント

    Qui est-ce ?

    qui が「誰」、est が英語のbe動詞で「です」、ce が「これ」で「これは誰ですか?」となります。

    mon frère

    私の兄弟

    mon が「私の」、frère が「兄弟」です。フランス語の名詞にはすべて「性」があり、男性名詞と女性名詞に分かれますね。

    mon は後ろに来る名詞が男性か女性か複数かによって、monmames と形を変えます。

    このことはまた改めて解説する機会があるかと思いますので、今はそういうことがあるのか、と読み流していただいて結構です。

    ちなみに、くどいようですが frère は男性名詞です。

    Quelle est sa profession ?

    彼(彼女)のお仕事は?

    quelle が「どんな」、sa が「彼(彼女)の」、profession(女性名詞)が「職業」です。

    この saについても、後ろが男性名詞か女性名詞か複数名詞かで sonsasesと形を変えます。

    指示語の性別ではなく、後ろの名詞の性別に合わせて形が変わっていることに注意してください。

    ここでは「お兄さん」は男性ですが「profession=職業」が女性名詞であるため女性形になっているわけです。

    なお「あなたのご職業は?」は sa=「彼(彼女)の」が votre=「あなたの」に変わって、Quelle est votre profession ? となります。

    また Quelle est は1つ1つの単語としては「ケル」「エ」ですが、この場合のように続けて出てくるときはリエゾン(つなげて読むこと)して、「ケレ」と発音されます。

    à

    ~で

    場所を表す前置詞です。英語のin、atに当たります。

    étranger は「外国」、Singapour は「シンガポール」ですので、上のような意味になります。

    なお、l’ は冠詞の le が後ろの単語とくっついた形です。後ろの単語の最初が母音の場合このようなことが起こります。

    また il est à~ を「イ・レ・タ」と読むのもリエゾンです(前項をご覧ください)。l età がつながっているわけです。

    pendant longtemp

    長い間

    pendant は「~の間」の意味の前置詞。英語のforに当たります(2つ後の項の depuis と比較してみてください)。

    longtemps が「長い間」。

    Pas si long

    それほど長くはない

    pas は英語の not に当たり否定を表す副詞です。

    si はここでは英語の so に当たり「とても、非常に」否定文で「それほど~ではない」。ここでは後者の意味になります。

    long は「長い」。

    Depuis l’année dernière

    去年から

    depuis「~から、以来」の意味の前置詞。英語のsinceに当たります。année(女性名詞)は「年」dernière は「最後の」。英語のlast yearですね。

    ちなみに「今年」は cette année、「来年」は l’année prochaine となります。

    フランス国旗が描かれた黒板とその隣にある本は、フランス文化を表しています。フランス語の読み方 二重子音・その他

    子音が単独で出てきた場合、ほぼローマ字読みに近い音になるというのが先週のポイントでしたが、子音が2つ重なった場合には独特の音になります。

    ch:「シ」の音になります。

    gn:後ろの母音と合わせて「ニャ」、「ニュ」、「ニョ」の音になります。

    ph:[f]の音になります。

    th:[t]の音になります。

    また、母音と子音が組み合わさった以下の場合も、独特の読み方になります。

    母音字+nm :「アン」の音になります(ただしonomは「オン」)。このとき、口を軽く開けたままにして、鼻から息を抜くように発声します(鼻母音)。

    -il、-ill:後ろの母音とともに「ヤ」「イ」「ユ」「エ」「ヨ」の音になります。

    それでは練習です。次の単語はどのように発音すればよいでしょうか。

    vin「ヴァン」(意味:ワイン)

    chat noir 「シャ・ノワール」黒猫←形容詞が後ろから修飾しています)

    chocolat 「ショコラ」(チョコレート)

    famille 「ファミーユ」(家族)

    Moulin Rouge 「ムーラン・ルージュ」(「赤い風車」の意。パリにあるキャバレーの名)

    thé 「テ」(紅茶)

    montagne 「モンターニュ」(山)

    signe 「シーニュ」(サイン、兆候)

    printemps 「プランタン」(春)

    どうでしょう。少しはフランス語の読みに慣れてきたでしょうか。

    また、身の回りにもずいぶんフランス語から来た言葉がたくさんあることに気付かれた方もあるかと思います。

    カタカナで書かれたおしゃれなお店の名前の意味が分かると、ちょっと嬉しくなりますよね(中には変なフランス語もどきもありますが)。

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