フランスの地方を観光するなら観光案内所を利用するのがおすすめです。日本のガイドブックでは手に入らない情報を簡単に入手することができますよ。
今回はそんなフランスの観光案内所について覗いてみましょう。
目次
観光案内所で地図をもらおう
今日の花子さんは1人でフランスのとある街に観光に来ています。街についてから、まず観光案内所に寄っているようですよ。
会話
Hanako : Bonjour. Je voudrais un plan de la ville, s’il vous plaît.
こんにちは。街の地図を頂けますか。
Hôte d’accueil de l’office de tourisme : Voilà, Madame.
観光案内書の受付の人:どうぞ、マダム。
(En indiquant le plan)
(地図を指しながら)
On est Ici, et par ici, c’est la vieux quartier. Là, c’est la cathédrale.
私たちはここにいます。そしてこの辺りが古い町並みの残る地域です。ここは大聖堂です。
Hanako : D’accord.
わかりました。
Hôte d’accueil : Sur le plan, il indique des itinéraires pour faire une bonne visite de la ville.
地図には街の観光ルートが示してあります。
Hanako: Ok, merci.
Ok、ありがとう。
Je voudrais savoir aussi les spécialités de la ville.
この街の特産品も教えていただけますか。
Hôte d’accueil : Il y a un bon fromage. Vous pouvez en acheter à la fromagerie dans les halles.
美味しいチーズがありますよ。常設市場のチーズ屋で購入ができます。
Hanako: Pouvez-vous m’indiquer où sont les halles?
常設市場がどこにあるのか教えてください。
Hôte d’accueil : C’est ici. Il y a le marché aux alentours des halles tous les samedi.
ここです。毎週土曜日には常設市場の周りでマルシェもありますよ。
Vous pouvez trouver aussi des produits régionaux.
この地域産の商品が見つかるでしょう。
Hanako: Parfait, merci beaucoup.
分かりました。どうもありがとう。
Hôte d’accueil : Alors, vous venez de quelle département?
さて、あなたはどの県からいらっしゃいましたか?
Hanako: Je viens de Paris, soixante-quinze.
パリから来ました。75です。
Hôte d’accueil : Ok, merci. Je vous souhaite bon séjour !
Ok、ありがとうございます。良い滞在を!
ポイント
hôte d’accueil de l’office de tourisme
「hôte d’accueil」は「受付の人」のこと。女性の場合は「hôtesse d’accueil」と呼びます。
「hôte/hôtesse」は「ホスト・ホステス」、「accueil」は「もてなし/ 受付」という意味。
「office de tourisme」は「観光案内所」のことです。
itinéraire
「itinéraire」は「道順」のこと。「office de tourisme」でもらえる地図には、効率よく名所が見て回れるように、いくつかの「itinéraire」が紹介されています。
観光にあまり時間が取れない時にも「itinéraire」を辿れば主な名所を巡れるので便利ですよ。
halles
「halles」は建物の中に入った「常設市場/中央市場」のこと。常に複数形で表す点に注意しましょう。
同じ市場でも「marché」は一般的に「青空市場」を指し、「建物の中の市場」を指したいときは「couvert 覆われた」をつけて「marché couvert」といいます。
フランスの観光案内書で欲しい情報を入手する方法
パリ旅行の場合は日本でもたくさんのガイドブックが販売されていて、わざわざ「office de tourisme」に行く必要性を感じないかもしれません。
しかしフランスのパリ以外を旅行するなら「office de tourisme」はとても便利!街の地図も入手できますし、見どころや名産品、おすすめのレストランなども教えてもらえます。
もちろん本屋などでフランス語のガイドブックを入手しても良いのですが、フランスのガイドブックは文字だらけ…。日本のカラフルなガイドブックに慣れている人には辛いものがあります。
インターネットである程度の情報を事前にチェックしておき、後は到着したら「office de tourisme」で詳しい情報を尋ねるのがおすすめです。
Je voudrais un plan de la ville.
街の地図をください。
Je voudrais savoir les spécialités de la ville.
この街の特産品が知りたいです。
「les spécialités 特産品」を「des produits régionaux 地方産の商品」と言い換えてもいいですね。
Pouvez-vous m’indiquer où sont les halles?
常設市場はどこか教えてくださいませんか?
地図を渡してくれる時に、今自分たちがいる「office de tourisme」の場所やおもな見どころを、質問せずとも説明してくれることがほとんどです。
自分の興味のある場所を説明してもらえなかった場合は、上記のように質問してみましょう。
フランスの観光案内所でされる質問
フランスで「office de tourisme」を利用すると、必ず「どこから来たの?」と聞かれます。
D’où venez -vous?
どこからいらっしゃいましたか?
De quel pays venez-vous?
どの国からいらっしゃいましたか?
Vous venez de quelle département?
どの県からいらっしゃいましたか?
日本から来たのなら「日本から来ました」、フランスに住んでいるなら県名や都市名、それに県番号を答えるようにしましょう。
Je viens du Japon.
日本から来ました。
Je viens de Paris, soixante-quinze.
パリから来ました。75です。
まとめ
「office de tourisme」はフランス旅行中にフランス語を話す大きなチャンス。
フランス語に自信がないと「hôte d’accueil」に話しかけるのを躊躇してしまいますが、相手は外国人にも慣れています。しり込みせずにどんどん質問することで、フランス語力UPできるだけでなく、フランス旅行も充実したものにできるでしょう。