日本語の食べ物に関するオノマトペをフランスで表現するのは難しいですよね。
今回も日本語オノマトペのフランス語表現・食べ物編①の会話文に登場した、日本語のオノマトペのフランス語表現を引き続き見ていきましょう。
日本語オノマトペのフランス語表現
サラサラ
日本の和菓子の落雁やラムネのように、に口の中で「サラサラ」と解けて無くなってしまう食感はフランス語では何といえばいいのでしょうか。
「fondre 溶ける」を使って「ça fond dans la bouche 口の中で溶ける」、「disparaître 消え失せる」を使って「il est disparu dans la bouche 口の中で消えてしまった」などと表現できます。
どちらも「無くなってしまう」状態は表現できますが、「サラサラ」は表現しきれれていませんよね。上記の表現では飴などが時間をかけてなくなっていくケースと区別がつきません。
「サラサラ無くなる=素早く無くなる」状態なので「rapidement 素早く」、または「comme la neige 雪のように」を追加すると、より素早くなくなる状態が表現できます。
「サラサラ」は他にもお茶漬けのようなものに「サラサラと食べられる」とも使います。この場合の「サラサラ」は簡単に食べられるという状態を表しているので、「ça passe facilement 簡単に(喉を)通る」等ということができるでしょう。
シャリシャリ
細かい氷を噛んだ時のような「シャリシャリ」とした食感は「comme un sorbet シャーベットのような」と表現できます。
ちなみに「ガリガリ」は「comme si on mâche une glace pilée まるで砕いた氷を嚙んだような」といえます。
野菜のセロリのような「シャリシャリ」とした歯触りは「fibreux 繊維のある」ですが、繊維質と聞くと美味しくなさそうな印象を与えてしまいそうですよね。
美味しさを伝えるなら「mais agréable でも心地よい」とポジティブな単語を追加したほうが良さそうです。
シュワシュワ
炭酸ドリンクのような「シュワシュワ」の見た目や食感は「pétillant ぱちぱちはねる」と表現しましょう。
シャンパンのような発砲ワインは「vin pétillant」、炭酸水は「eau pétillant」。フランスのカフェやレストランで注文するときのために、覚えておくと便利ですね。
ではシフォンケーキやスフレケーキのような「シュワシュワ」はどうでしょうか。
こちらは残念ながらぴったりのフランス語表現はなく、「フワフワ」と同じように「léger 軽い」「moelleux 柔らかい」等が使えます。
「シュワシュワ」のケーキ類は実際に口の中で溶けて消えるわけではありませんが、それに近い感覚がありますよね。
「サラサラ」でご紹介した表現も追加して、「il est si léger, comme si ça fond dans la bouche とても軽いので口の中で溶けるようだ」というと少し「シュワシュワ」とした食感が表現できるのではないでしょうか。
ネバネバ
キャラメルのように歯に引っ付く「ネバネバ」なら、「coller くっつく」を使って「ça colle aux dents 歯にくっつく」ということができます。
そして納豆のような「ネバネバ」は、「gluant ネバネバした」ですが、糸を引くイメージが足りませんね。「comme un gambo オクラのような」といえば異国料理好きな人ならわかってくれるかもしれません。
フランス料理に「gambo オクラ」は使われませんが、アジア系やアフリカ系のお店で購入できるので、知っているフランス人もいるのです。
「gambo」で通じない時は「comme une croûte de Munster マンステールの表皮のような」 なら分かってもらえるかもしれません。
「Munster」は代表的なウォッシュチーズで、「croûte 表皮」がオレンジ色でネバネバとしています。個性が強く好みが分かれるのも、納豆に似ているといえるでしょう。
まとめ
食べ物に関する日本語オノマトペのフランス語表現をご紹介しました。
日本の食べ物をフランス人に説明するときにも役立つので、ぜひいろいろな表現を使って日本食の美味しさを伝えてみてくださいね。