お天気や気温を表現するのに便利なオノマトペですが、フランス語ではどのように表現すればよいのでしょうか。
今回はお天気に関する、日本語のオノマトペのフランス語表現を覗いてみましょう。
目次
今日はカラッと晴れ!
ある晴れた日、花子さんはマリーさんとお散歩中。ここ数日の天気について話しているようです。
会話
Hanako: C’est bien qu’il fasse très beau sans aucun nuage.
今日はカラッと晴れてよかったわ。
Il y a un peu de vent agréable aussi, c’est une journée idéale pour se promener.
風もそよそよ吹いているし、絶好のお散歩日和ね。
Marie: Tout à fait. En plus, comme le ciel était gris et il faisait froid hier, ça me fait du bien encore plus.
そうね。昨日はどんよりしたお天気で、ひやっとしていたし、余計に気持ちよく感じるわ。
Hanako: Il fait doux au soleil, j’ai un peu chaud avec le manteau.
ぽかぽかして、コートを着ていると暑いくらいね。
Marie: Je suis contente que le temps soit vraiment différent de celui de ces derniers jours.
本当に、ここ数日のお天気とは大違いで嬉しいわ。
Hanako: C’était horrible. D’un coup, il commençait à pleuvoir à verse.
酷かったものね。急に雨がザーザー降ってきたり。
Marie: J’avais un parapluie, mais comme il y a du vent violent, il a failli me faire voler.
傘を持っていたけど、風がビュービュー吹いて、飛ばされそうになったわ。
Hanako: Il n’est pas agréable un peu de pluie tout le temps, mais ce n’est pas bien non plus de se faire tout mouiller à cause de la pluie.
しとしと降り続けるのも鬱陶しいけど、雨でびちょびちょになるのもイヤよね。
日本語オノマトペのフランス語表現
お天気に関するいろいろなオノマトペのフランス語表現を見ていきましょう。
天気に関するフランス語表現
カラッと晴れる
雲一つない良いお天気のことを「カラッと晴れる」といいますが、フランス語ではなんというのでしょうか?
「Il fait très beau とても天気が良い」ということができますが、とても天気が良くても雲が浮いていることもありますよね。
「sans aucun nuage 雲一つない」をプラスして、「il fait très beau sans aucun nuage」というと「カラッと晴れる」と同じ状態を表現することができます。
どんより
「どんより」は曇り空の中でも、今にも雨が降りそうだったりと雲が多くて重たい空模様を意味しますよね。
「Il fait gris 曇りだ」はどんな曇り空にも使えますが、これだと「どんより」のもつ重い空の様子が表現できません。
「ciel 空」を使って「ciel bas 低い空」「ciel sombre 暗い空」というと「どんより」に近づきますね。
今にも雨が降り出しそうなら「ciel menaçant 雲行きの怪しい空模様」ということもできます。
風に関するフランス語表現
そよそよ
「そよそよ」は優しく心地よい風に対して使う表現なので、「vent agréable 心地よい風」といえるでしょう。
ビュービュー
「ビュービュー」はとても強い風のことですよね。フランス語では「violent 乱暴な/激しい」を使って「vent violent」ということができます。
気温に関するフランス語表現
ひやっ
「ひやっ」とした気温には「frais 涼しい」と「froid 寒い」を使い分けると良いでしょう。
日本語と同じで「frais」には「ひやっとして気持ちい」とポジティブな、「froid」には「ひやっとして寒い」とネガティブなニュアンスがあります。
ぽかぽか
「ぽかぽか」は暑くもなく寒くもなく、お日様が当たって気持ちよいお天気をイメージさせますね。
そんな心地よい気温は「 Il fait doux 温暖な天気」ということができますが、この表現は晴れていなくても使うことができます。
さらに「ぽかぽか」に近づけるには「au soleil 太陽の下だと」をプラスして「 Il fait doux au soleil」等というと良いでしょう。
雨に関するフランス語表現
ザーザー
強い雨が降っているのを「ザーザー」と表現しますよね。フランス語では「à verse 土砂降りに」という表現を使って「il pleut à verse」といいます。
そんな雨に降られて「びちょびちょ」になってしまったら「je suis tout mouillé 全部びしょびしょ」や「je me suis trempé jusqu’à os 骨までびしょびしょ」 といいましょう。
しとしと
弱い雨がずっと降り続いている様を表す「しとしと」、フランスの秋~冬によくあるお天気ですが、特にぴったりとくる表現がありません。
和えて表現するなら「il pleut tout le temps ずっと雨が降っている」に「mais pas fort でも強い雨ではない」と加えると「しとしと」に近いでしょうか。
ぽつぽつ
「ぽつぽつ」といくつかの雨粒が落ちてくる時には「goutte しずく」を使って「il y a quelque gouttes いくつか雨粒がある(降っている)」といえます。
まとめ
日本語のお天気に関するオノマトペのフランス語表現をご紹介しました。
フランス語には日本語のようにお天気を的確に表すオノマトペが無いので、いくつもの単語を費やして説明する必要があります。
一言で表せないのは不便ですが、その時々にぴったりの表現ができるようになってくださいね。