フランス人の恋人は、靴を脱がない

  1. フランス語会話・勉強

日本人には当たり前なことがフランス人には当たり前でなく、違和感を感じたり、イライラしてしまったり…。

今回はフランス在住の日仏カップルの日本人がイラっとしがちなフランス人の行動を見てみましょう。

靴も地面も汚い!

今日の花子さんとマリーさんは、日本とフランスの習慣の違いについて話をしているようです。

会話

Marie: Ça doit être difficile de vivre avec quelqu’un qui a une autre coutume que la sienne.

自分の習慣と違う人と一緒に暮らすのは難しいのでしょうね。

Dis, qu’est-ce qu’il y a comme coutumes qui t’embête chez les français par exemple?

ねぇ、フランス人の習慣であなたが嫌な物って例えば何?

Hanako: Par exemple… vous n’enlevez pas les chaussures à l’entrée de la même façon que nous.

例えば…あなた達は私たちと同じようには玄関で靴を脱がないわよね。

Chez nous, il y a une limitation que l’on ne doit pas franchir en chaussures. 

私達のところでは、靴で越えてはいけないリミットがあるの。

Mais même si vous enlevez des chaussures, vous ne respectez pas cette limite.

でもあなた達は靴を脱いだとしても、このリミットを守ってはくれないのよね。

Ah, vous avez tendance aussi à vous asseoir par terre. Je trouve très sale…

ああ、地面に座る傾向もあるわね、とっても汚いと思うの。

Marie:  Tu as raison, c’est sale. Certes, on n’a qu’à nettoyer après.

あなたの言うとり、汚いわよね。だけど後できれいにすればいいじゃない。

ポイント

coutume

coutume」は「慣習、風習」のことで、ある社会の中で広く承認されている行動様式という意味。文中では「習慣」と訳しています。

「習慣」には「habitude」という単語も良く使われますが、こちらは個人が繰り返し行う行動様式のことです。

Les japonais ont des coutumes différentes de celles des français.

日本人はフランスとは違う習慣がある。

J’ai l’habitude de me réveiller tôt le matin.

私は朝早く起きる習慣がある。

フランスで男性が床で靴紐を結んでいる。
キーワード: フランス

日本人が違和感を感じるフランス人の行動

一緒に住んでいると、何度言っても分かってくれない!と習慣の違いからイライラしてしまうことはたくさんあります。

その中でも一緒に住むフランス人との清潔感の違いにイライラする日本人は多いようです。

靴を脱ぐ場所にイライラ

フランス人は家でも靴を脱がないイメージがありますが、自分の家では靴を脱いで過ごす人は沢山います。

それなら日本人と暮らしても問題ないだろうと思ってしまいますが、問題なのは靴を脱ぐ場所!

日本のように玄関とその先の廊下に段が付いていたり、なにかしらで分かれているということは無く、何となくこの辺りが玄関・この辺りから廊下と境界があいまいです。

そのため、基本的には玄関付近で靴を脱ぐのですが、その奥の廊下まで靴のまま入っていくことに彼らは違和感を感じないのです。

人によっては、食堂や居間などまで靴で入っていき、そこの椅子に座って靴を脱ぐこともあります。

そもそも家の中に靴で入ることに何も問題がないという「coutume」なので、悪いことという認識がないのですね。

靴のまま家に上がるのは悪いことという「coutume」の日本人とはそもそもの感覚が違うため、何度玄関で靴を脱いでねとお願いしても、日本人のようにいつもきちんと守るのは難しいようです。

靴を脱いでくれない友人にイライラ

パートナーのフランス人はあなたの意見を取り入れ、しっかり玄関で靴を脱いでくれるようになるかもしれません。

しかしその友人や家族のフランス人は、脱いでほしい場所で靴を脱いでくれるとは限りませんよね。 

自分の友人にならはっきり言えても、パートナーの友人などには直接はっきり言いにくいものです。

家のルールを守るように伝えてね、とパートナーにお願いしても、靴を脱いでくれるのだからいいじゃないか、細かいことを言うなよ、と言われてしまいイライラすることになるのです。

フランスの川沿いに座って携帯電話を見ている 2 人。

地面に座るのにイライラ

流石に何もない歩道に直接座る人は見かけませんが、階段や道路の段差になった部分に気軽に座るのがフランス人です。

パリの有名な観光スポット「Basilique du Sacré-Cœur サクレクール寺院」前の階段にぎっしり人が座っているのを目にした方もいることでしょう。

フランス人がメインであるオフィス街「La Défense ラ・デフォンス」でも、オフィスファッションの男女が大階段に座っている姿を見ることができます。

La Seine セーヌ川」や「Canal Saint-Martin サンマルタン運河」沿い、公園の芝生にも、天気が良いと直接座っているフランス人たちで一杯です。

日本人は地面に直接座るのには抵抗があり、お尻の下に何か敷きたくなりますよね。芝生に座るのもお尻が濡れそうで、レジャーシートが欲しくなります。

パリは犬の落とし物で悪い意味で有名でもあり、それを思うとますます直接座ってしまうフランス人の感覚が理解できません。

そして彼らはそんな汚い服装のまま、家の椅子やソファーに座ってしまう…一緒に住んでいるパートナーがそんな行動をしたら、ついイライラしてしまいそうです。

まとめ

今回はフランス在住日仏カップルによくある、フランス人のイライラする行動をご紹介しました。 

彼らにとっては、なんでダメ?このくらいいいじゃないか、と思う行動でも、日本人にとってはストレスになることがあります。

つまらないことで喧嘩にならないよう、一緒に住むときは最初からしっかり話し合いをしたいものですね。

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