フランスのヴィーガン事情!お肉大好きなのに〇〇が増えている!?

  1. フランス食べ物

日本でもお馴染みになってきている「ヴェーガン/ビーガン」はフランスでもお馴染みの単語です。

今回はお肉大好き!という人が多いフランスのヴィーガン事情を覗いてみましょう。

フランスのヴィーガン事情!お肉大好きなのに〇〇が増えている!?

フランスのヴィーガン

今日の花子さんとマリーさんはスーパーでお買い物中のようです。

会話

Hanako: Il y a de plus en plus de produits vegan dans les rayons.

ヴィーガン商品って売り場にどんどん増えてるわね。

Sur la carte des restaurants non vegan , il affiche “vegan” sur certains plats.

ヴィーガンじゃないレストランのメニューにも、”ヴィーガン”って書いてあるものがいくつかあったりするし。

Marie: Tu as raison. J’ai trouvé récemment  le mot ”vegan” même sur l’étiquette de vin et de sauce soja.

本当よね。最近、ワインや醤油のラベルに”ヴィーガン”って単語を見つけたわ。

Hanako: Ça me fait un peu bizarre, car le vin et la sauce soja sont des produits cent pour cent végétaux.

なんだか変な感じがするわ。だってワインも醤油も100%植物性の製品だもの。

Marie: En tout cas, c’est bien d’avoir le choix.

何はともあれ、選択肢があるのは良いことだわ。

Hanako:  Tout à fait. Mais personnellement, je ne pense pas pouvoir être ni vegan ni végétarien.

その通りね。でも個人的には、ヴィーガンにもベジタリアンにもなれそうにないわ。

Marie: Moi non plus. D’ailleurs, pour diminuer la consommation de viande, le flexitarian est un bon choix. 

私も無理だわ。それでも、お肉の消費を減らすために、フレキシタリアンは良い選択しだと思ってる。

木のテーブルにフランス風の文字でビーガンという言葉が綴られている。

ポイント

vegan

vegan」は「ヴィーガン/ビーガン」。肉や魚、乳製品も全く食べない「完全菜食主義者」のことです。人だけではなく、それらの食品が全く使用されていない食品のことも「vegan (alimentation vegan)」と呼びます。

英語も「vegan」と同じ単語ですが、フランスでは「ヴェガン」と発音します。

vegan」は動物由来が使われているものは食べず、動物の皮などが使われたカバンなども使用しません。

殺生を避けるという意味で、家に入ってきた蚊も殺さないという人もいます。

これだけ聞くと仏教のお坊さんのようですが、植物性であるお酒はOKですし、フランスの「vegan」には意外にもタトゥーやピアスをたくさん開けている人も。

「完全菜食主義」と聞いてなんとなくイメージする、ヘルシーさや健康的な印象でない人もいるのが面白い所です。

végétarien

végétarien」は「ベジタリアン」。「菜食主義者」もしくは「菜食主義の」という意味で「vegan」よりも馴染みのある言葉ですね。

これも英語の「vegetarian」とほぼ同じですが、フランス語は「e」ではなく「é」のため、発音は「ヴェジェタリアン」です。

英語と同じ・似ている単語はつい英語発音に引きずられがちなので、気を付けてくださいね。

flexitarian 

flexitarian」は「フレキシタリアン」。「準菜食主義」という意味で、野菜や穀物をメインにしているけれど、肉も魚も食べるという人たちのことです。    

vegan」や「végétarien」のように動物の命を尊重するという主張ではなく、自分の健康や自然環境のために肉などを減らそうという考え方です。

フランス風のピンクの背景にグラスに入ったブドウ。

植物性100%でもヴェーガン表示あり

vegan」が認知されるにつれ、パッケージに「vegan」と表示している食べ物が増えています。

大豆ミートのような肉の代替品だけでなく、明らかに植物性だとわかるワインやビール、醤油などにも「vegan」と書いてあるものがあります。

それだけフランスの「vegan」が増えていて、記載することで売り上げが伸びるということなのでしょう。

植物性原料=ヴィーガンとは限らない

ワインの原材料はブドウなので、当然植物性=「vegan」と思いますよね。ところがワインは澱を除くために卵や魚・牛乳由来の成分を使用することがあります。

vegan」では原材料以外でも動物由来の成分の使用は禁止のため、そういったワインは「vegan」ではないということになるのですね。

そのため使用していないワインには「vegan」と表示することで、「vegan」の人も安心して飲めるようになっています。

まとめ

フランスの「végétarien」は*人口の3%、「vegan」は0.5%といわれています。しかし「flexitarian」は三分の一を占めるといわれており「vegan」の食料品の規模の大きさが伺えますね。

チーズなど”こんなものまで「vegan」になっているんだ”という食品もあるので、スーパーで「vegan」探しをしてみるのも楽しいかもしれませんよ。

*参考:Ouest-France

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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