道端でびっくり!フランス人のくれくれ攻撃

  1. フランス語会話・勉強

フランスで街を歩いていると、知らない人にお金をちょうだい!と言われることがあります。普通に綺麗な服装をした若者であることが多いのですが、びっくりしてしまいますよね。

今回はそんなフランス人のびっくり行動について覗いてみましょう。

1ユーロください!

街中を歩いている花子さんとマリーさん、知らない若者に声をかけられたようです。

会話

Jeune: Bonjour Mesdames. Est-ce que vous auriez un euro, s’il vous plaît?

若者:こんにちは。1ユーロくれませんか?

Marie: Non, je n’en ai pas, désolée.

いいえ、ありません、ごめんなさいね。

Jeune: Ce n’est pas grave. Bonne journée.

大丈夫です。良い一日を。

(Il est parti 彼は去っていった)

Hanako: …Je ne comprends pas comment on peut oser demander de l’argent à un inconnu…

…どうやったら知らない人にお金をせびれるのか、理解できないわ…

Marie: Il ne pense à rien. Il tente, c’est tout.

何も考えてないのよ。試して、(だめなら)それだけよ。

Hanako: Il y a des gens qui demandent une cigarette dans la rue aussi.

道でタバコをせびる人達もいるわよね。

Pourtant, elle n’est pas donnée…

だけど、タバコも高いのに…

ポイント

vous auriez ~

auriez」は「avoir」の条件法現在です。意味は「vous avez~ ~を持っている/~がある」と同じですが、条件法を使うことで、丁寧なニュアンスをプラスすることができます。

そして文中の「Est-ce que vous auriez un euros?」は直訳だと「1ユーロを持っていますか?」ですが、「1ユーロ持っていたらください」が真意です。

donné(e)

donné」は「与えられた、タダ同然の」という意味。文中の「elle n’est pas donnée」のように否定形だと、「高い」の意味になります。

白い背景にフランスのコインを持つ人の手。

道でお金をねだるフランスの若者

街を歩いていて、いきなりお金やタバコをくださいと言われるなんて、日本にいると想像もできないですよね。

ところがフランスでは、日常茶飯事とまではいきませんが、さして珍しいことでもありません。

それもホームレスなどではなく普通にきれいに格好をした若者が、知らない人にお金をねだるなんて、驚きですよね。

急に道で「Est-ce que vous auriez un euro? 1ユーロ持ってますか?」と聞かれても、初めて言われた時には、まさかくれと言っているなんて思いません。

持っているけど何?、自分がちゃんと聞き取れなかった?などと、フランス語はわかっても、相手が何を求めているかわからず混乱してしまうことでしょう。

若い人が多いですが、それ以外の世代の人もいるので、そんな場合はさらにびっくりしてしまいそうですね。

タバコもねだられる

お金だけでなく「Est-ce que vous avez une cigarette? タバコ持ってますか」もよく言われるセリフです。

20本入りのタバコ1箱の値段は10ユーロ前後なので、1本は約0.5ユーロ。70円弱といったところ。

日本人としては、現金をねだるのも勇気がいりますが、タバコ1本を知らない人にちょうだいというのは、なかなかハードルが高いのではないでしょうか。

白い背景にタバコの箱。

ねだりはするが態度は丁寧

お金やタバコをねだる若者と聞くと、態度も言葉も悪そうな気がしてしまいますが、意外にもそれらは丁寧なことがほとんどです。

文中のように「vous avez~」ではなく「vous auriez~」を使われることも多いですし、「Bonjour こんにちは」と挨拶しつつ話しかけてきます。

断っても悪態をつかずに「Bonne journée 良い一日を」など一言添えて立ち去っていきます。

悪態をつかれるよりは良いのですが、丁寧に話しかけられると、あげないと悪い様な気分になってしまうこともありますよね。

それでも、あげたくなければ「Non, je n’en ai pas. いいえ、持ってません」と答えればOKです。

相手も断られること前提で、貰えればラッキーくらいの気持ちで聞いているので、断ることに罪悪感を感じる必要もありません。

まとめ

初めて道端でお金やタバコをせびられると、フランス語は理解できてもその行動が理解できず、思考が停止してしまうこともあるでしょう。

携帯電話が普及した現代では、時間や道を尋ねるために知らない人に話しかけることは少なくなりました。道端で話しかけられる=物乞いとは限りませんが、さりげなく避けるのも一つの対処法ですね。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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