フランスの物乞い行為

  1. フランス旅行・観光

フランスにも残念なことに物乞いやホームレスは存在します。前回の道端でのクレクレ攻撃もびっくりしますが、いわゆる物乞いの行為にもびっくりしてしまうかも知れません。

今回はそんなフランスの物乞いについて覗いてみましょう。

この地区は安全?

今日の花子さんはマリーさんに、ある地域の安全性について質問しているようです。

会話

Hanako: Est-ce que tu sais si c’est bien ou non ce quartier? 

この地域って(治安が)良いか悪いか知ってる?

Marie: Je n’aime pas trop y aller, parce qu’il y a beaucoup de SDF et de mendiants.

そこにはあまり行きたくないわ。だってホームレスや物乞いがたくさんいるんだもの。

Hanako: Ah zut. C’est pour une amie qui veut réserver un hôtel pas cher… 

ああ、残念。安いホテルを予約したい友達のためなんだけど…

Marie: Elle pourra avoir une mauvaise image de la France.

フランスに悪いイメージを持つことになるわ。

Hanako: Mais même si elle évite ce quartier, il y a des SDF et des mendiants partout.

でもこの地域を避けても、ホームレスや物乞いはどこにでもいるのよね。

J’ai été étonnée quand je les ai vus au milieu de la rue très touristique ou dans les wagons du métro.

観光地の道の真ん中やメトロの電車の中で彼らを見たときは、驚いたわ。

ポイント

SDF

SDF」は「sans domicile fixe」の略で「ホームレス」のことです。

  • sans ない
  • domicile 住居
  • fixe 定まった

家という「abri 避難所」がない人ということで「sans-abri」とも呼びます。

mendiant

mendiant」は「乞食、物乞い」のこと。「物乞いをする」は「mendier」、もしくは「faire la manche」といいます。

フランス製の指なしニット手袋をしている人。

フランスの物乞い方法

日本で「SDF」を見かけることはあっても「mendiant」はあまり見かけません。「mendier」をしていたとしても、積極的というよりは受動的な態度の人がほとんどです。

ところがフランスの「mendiant」は日本よりも自己主張が激しく、初めて目にした場合にはその態度にびっくりしてしまうかもしれません。

道に座り込んで物乞い

mendiant」と聞いて一番に思い浮かぶのは、道端に座り込んで、自分の前に空き缶などを置き、その横にお金に困っていることなどを書いた段ボールを添えている「mendiant」です。

能動的に動くことはほとんど無く、日本でもときどきは目にすることもあるでしょう。フランスにもこのタイプは多いですが、それ以外にもびっくりしてしまうケースがあります。

道のど真ん中で物乞い

通行の邪魔にならないよう道の端にいることが多い「mendiant」ですが、稀に歩行者専用の道のど真ん中に座り込んでいることがあります。その場でじっと土下座の姿勢をとっていることが多いようです。

子供を使って物乞い

母親と小さい子供のセットで「mendier」をしている人も見かけます。子供のためにお金をちょうだいと言ったり、子供にお金をちょうだいと言わせるケースです。

ずっと声を出してお金をちょうだいと言い続けているので、つい目がいってしまい、かわいそうだからと恵んであげたくなるかもしれませんね。

ところがこのタイプは本当の親子ではなかったり(子供はどこかから借りてくる)、本当に生活に困っておらず、普通の仕事より稼げるから「mendier」をしているという人がいるそうです。

フランスで青いボウルを持つ少年。

パン屋の前で物乞い

小銭を使うパン屋の前も「mendiant」の定位置です。スーパーなど食品関係のお店の周辺でも同じようによく見かけます。

出入り口にいて「Bonjour こんにちは」と声をかけてくるので、無視しにくいのですが、小銭をあげたくなければ、同じように「Bonjour」とだけ答えて通り過ぎて大丈夫です。

メトロの中で物乞い

メトロの構内などではなく、メトロの電車の中にも「mendiant」は出没します。

電車が動き出した後、自己紹介からお金に困っている理由・どんなものが欲しいか、などを大きな声で主張します。

その後に車両を回って、何かを恵んでくれる人を探します。この中に入れてくださいと、帽子などを差し出す人が多いようです。

くださいという内容は、「quelques monnaies いくつかの小銭」「*ticket restaurant レストランのチケット」「ticket de métro メトロのチケット」など。

他にも同じような内容が書かれたカードを座っている人の横に無言で置いていき、少し後でそのカードを回収しつつ、何かもらえるのを期待するというタイプの「mendiant」もいます。

*会社が一部負担し発行してくれる、レストランや食料品の買い物に使えるチケット

まとめ

フランスでビックリしてしまう物乞い行為について紹介しました。日本より堂々と積極的な行為が多く目につきやすいため、フランスって物乞いが多い…とガッカリしてしまうかも知れません。

SDF」や「mendiant」はどこにでもいますが、多い地域は安全でないことが多いので、身の回りにしっかり注意しながら過ごすようにしてくださいね。

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