フランス語で学ぶ:サンタさんへの手紙の書き方

  1. フランス語会話・勉強

クリスマスにはサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれる…フランスの子供達も日本と同じくサンタクロースを信じていて、クリスマス前にはプレゼントお願いの手紙を書きます。

今回はそんなサンタクロースに宛てた手紙をについて覗いてみましょう。

サンタクロースに手紙を書こう

マリーさんのお宅にお邪魔している花子さん、テーブルの上に書きかけの手紙を見つけたようです。

会話

Hanako: C’est ton enfant qui écrit cette lettre?

 この手紙を書いてるのはお子さん?

Marie: Oui, il écrit au Père Noël. Regarde, il n’est pas mignon?

ええ、サンタクロースに書いているのよ。見て、可愛くない?

Hanako: Alors, qu’est-ce qu’il a écrit…

さて、なんて書いたのかしら…

“Bonjour mon cher Papa Noël. J’étais très sage cette année, maman et papa m’ont dit que je peux t’écrire pour demander un cadeau…”

“サンタさん、こんにちは。今年はとても良い子にしていので、ママとパパがサンタさんにプレゼントをお願いする手紙を書いていいと言いました…”

Que c’est mignon! En plus, il a dessiné un Père Noël!

なんて可愛いの!それにサンタクロースの絵も描いたのね!

Marie: N’est-ce pas? Comme ça, nous les parents sommes sûr de ce qu’il veut vraiment.

でしょう?これだと私たち親も、彼が本当に何が欲しいか確実に分かるしね。

Hanako: Il y a un côté pratique aussi. Mais vous l’enverrez vraiment?

現実的な側面もあるのね、でも本当に手紙を送るの? 

Marie: Évidemment. On peut même avoir la réponse de la part du Père Noël. 

もちろん。サンタクロースからの返事だって貰えるのよ。

ポイント

Père Noël

père」は「父親、(親しみを込めて)おじいさん」、「Noël」は「クリスマス」のこと。「Père Noël」は「サンタクロース」のことです。

子供は「papa パパ」を使った「Papa Noël」と呼び、親しみを込めた「サンタさん」といったニュアンスです。

côté pratique

côté」は「側面」、「pratique」は「実用的な、現実的な」という意味。

文中での「côté pratique」は「Père Noël」に手紙を書くというファンタジーな事柄に対して、子供が何を欲しがっているか確実に知る手段という「現実的な側面」がある、という意味で使われています。

観光局や観光地のサイトなどで見かける「côté pratique」は、アクセス方法やオープン時間、場合によっては現地のホテルリストなど、「実際に行動するための便利情報」を意味します。

フランスでプレゼントを持ってテーブルに座るサンタクロース。

サンタクロースへの手紙の書き方

手紙の書き出し

手紙は「Bonjour こんにちは」から始まり、その後にシンプルに「Papa Noël」や、もっと親しみを込めて「mon cher Papa Noël 親愛なるサンタさん」と続けます。

cher ~」だけでも「親愛なる~」の意味ですが、「mon cher ~」だとさらに親しみが込められた表現になります。

その後に「je m’appelle ○○, j’ai ○ ans 名前は○○、○歳です」と自己紹介を入れることもあります。

良い子アピール

プレゼントを貰うには、良い子にしていたと伝えなければなりませんよね。そのため挨拶と自己紹介の後には、良い子だったアピールが必要です。

J’étais très sage cette année.

今年はとても良い子にしていました。

J’ai bien travaillé à l’école.

学校で良く勉強しました。

Je n’ai pas fait beaucoup de bêtises.

悪いことは、あんまりしませんでした。

bêtise」は「愚かさ、ばかなこと」という意味ですが、小さな子供の場合はいたずらや親の言うことを聞かないなどの「悪いこと」というニュアンスです。

フランス(フランス)で、サンタクロースが乗った赤い三輪車に乗る子供。

欲しい物アピール

良い子だったよと伝えた後は、プレゼントに欲しい物アピールです。

Je voudrais ○○ que j’ai trouvé dans les catalogues. 

カタログで見つけた○○が欲しいです。

フランスでは11月の終わりごろから、プレゼントのカタログが郵便受けに配られます。

子供達はそれを見て、これが欲しいあれが欲しいと悩み、その中で選んだものを切り取って、「Père Noël」への手紙に張り付けたりして、プレゼントをお願いします。

Voici ma liste de cadeaux que j’aimerais avoir pour Noël.

クリスマスに欲しいプレゼントのリストです。

Père Noël」にお願いするプレゼントが複数というのに驚いてしまいそうですが…

フランスでは親だけでなく親戚みんなからプレゼントをもらうため、クリスマスプレゼントは一つではありません。

誰が送り主でも全て「Père Noël」からということになっているので、子供は「Père Noël」に複数のプレゼントをお願いしてもそれが叶うのです。

サンタクロースへの感謝

最後はプレゼントを運んでくれる「Père Noël」への感謝の言葉で締めくくります。

Merci d’avance Père Noël et bon courage pour la tournée.

サンタさん、どうぞよろしくお願いします。巡回がんばってください。

Je t’embrasse très fort, et tes rennes et tes lutins!

あなたとトナカイ、小妖精達に大きなキスを贈ります。

まとめ

Père Noël」への手紙は、フランス各地から無料で送ることができます。子供でなくても返事がもらえるので、興味がある人は送ってみるのも楽しそうですね。

あて先の書き方はこちらの記事で紹介してます。

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