フランスの年末年始のお休み事情

  1. フランス語会話・勉強

フランスと日本は年末年始の祝日や過ごし方が違うため、当然学校やお店などのお休み事情も違います。冬休みにフランス旅行するならお店の営業時間も気になりますよね。

今回はそんなフランスのクリスマス~年末年始にかけてお休み事情を覗いてみましょう。

クリスマスヴァカンスはいつから?

今日の花子さんはマリーさんに、子供のクリスマスヴァカンスについて尋ねているようです。

会話

Hanako: Quand commencent-elles, les vacances de Noël pour l’école?  

学校のクリスマスのヴァカンスはいつ始まるのだったかしら?

Marie: De ce vendredi jusqu’au début janvier.

この金曜日から一月の初めまでよ。

Hanako: Déjà? Je voudrais aller faire les magasins avec toi avant les vacances scolaires…

もう始まるの?学校のヴァカンスの前に、あなたとショッピングに行きたかったのに…

Marie: Je suis désolée. On part chez mes parents avant Noël.

ごめんなさいね。クリスマス前に私の両親の家に行くのよ。

Hanako: Ton mari aussi?

あなたのご主人も?

Marie: Non, il nous rejoint le soir du 24, il quitte le bureau un peu plus tôt que d’habitude.

いいえ、彼は24日の夜に合流するわ。いつもより職場を少し早く出るのよ。

J’espère qu’il n’y aura pas de bouchon…

渋滞がないことを願っているわ。

Hanako: Je lui souhaite bonne chance.

そうだと良いわね。

ポイント

Je lui souhaite bonne chance

Je lui souhaite bonne chance」は直訳すると「彼にチャンスがあるように願います」という意味。なんだか仰仰しいですね。「上手くいくと良いね」「そうだと良いね」といった軽いニュアンスでも使います。

文中では「彼=マリーさんの夫が、クリスマスの夜の渋滞にはまらない(というチャンスがあると)と良いね」という意味です。

フランスの魅惑的な美しさに囲まれ、雪の中で少女が一連のライトを持っています。

フランスのクリスマスのお休み

学校のヴァカンス

フランスのヴァカンスは日本と違い、日にちで固定されておらず毎年変わります。

クリスマスのヴァカンスが始まるのは、クリスマス前の土曜日。終わるのは1月最初の月曜日というのが通常パターンです。

例えば2021年なら「Du samedi 18 décembre 2021 au lundi 3 janvier 2022 / 2021年12月18日の土曜日~2022年1月3日の月曜日まで」です。

【フランスの休み表記の落とし穴】

さて上記の日にちだと、12月18日と1月3日は当然お休みと思ってしまいませんか?

ところがフランスの場合、休みの期間は「18日の夜に学校が終わってから3日の学校が始まるまで」です。

日本の感覚だと「12月19日~1月2日」がお休みとなります。紛らわしいのでフランスで学校に行く場合は注意が必要です。

そしてヴァカンスのスタートはクリスマスに限らず土曜日の夜。土曜日がお休みの学校は金曜日の夜からヴァカンスがスタートします。

フランス人でも紛らわしいと思うのか、フランス政府のサイトには下記のように注意書きがあります。

Les vacances débutent les jours indiqués, après les cours. Pour les élèves qui n’ont pas cours le samedi, les vacances débutent le vendredi après les cours. Les cours reprennent le matin des jours indiqués.

ヴァカンスは記載している日の授業の後に始まります。土曜日に授業がない生徒は、ヴァカンスは金曜日の授業の後に始まります。授業は記載している日の朝に再開します。

フランスのクリスマスマーケットで、申し訳ありませんが休業という看板を掲げるサンタクロース。

お店やレストランのお休み

年末年始にフランス旅行するなら、気になるのはお店やレストランなどのお休みですよね。

お店やレストランのお休みは祝日である12月25日と1月1日。

24日と31日はお休みではありませんが、17時など通常より早く閉店することもあります。

レストランの24日は昼のみ営業で、夜はオープンしているところはまず無いと思った方が良いでしょう。反対に31日は、夜も特別メニューでオープンしていることも多いです。

クリスマスと元旦でもファストフードや午前中のパン屋はオープンしていることが多いので、どこも開いていない!というときはそういったお店を探してくださいね。

会社のお休み

子供は約2週間のクリスマスのヴァカンスがありますが、仕事をしている大人はその限りではありません。

年末年始の基本的なお休みは祝日のみで、クリスマス当日である12月25日、元旦の1月1日です。年末年始だからと、日本のように数日間お休みになることはほとんどありません。

しかし子供のヴァカンスにあわせて1~2週間の長期休暇を取るのも普通のことで、年末年始の忙しい時期に休みなんて!と思われることも無いようです(もちろん職業によります)。

そして特にヴァカンスを取らない場合は、クリスマスイブの24日と大晦日の31日は時短勤務にする人が多いようです。

まとめ

フランスの年末年始のお休みについてご紹介しました。

会社の休みは日本よりも少ないですが、祝日はオープンしているお店がほとんどありません。旅行の際は前もってしっかり計画しておくことをおすすめします。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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