フランス人の家での夕食に招かれたときのエチケットについて、知りたいと思ったことはありませんか?
フランスに留学したことがある人、もしくはフランス人の友達がいる人なら、一度は自宅に招かれて夕食をご馳走になった経験があるのではないでしょうか。
ロマンはエヴァの家に夕食に招かれました。フランスでは、友人や同僚を家の夕食に招かれることがよくあります。
フランスの礼儀などは難しいところがありますが、楽しく参加しましょう。
フランス人の家庭料理!ローストチキンと夕食エチケット
会話
Romain : Salut Eva!
Eva : Salut Romain! Rentre.
Tu es un peu mouillé. Tu as eu la pluie?
Romain : Oui, il pleuvait en sortant du métro.
Tiens, j’ai apporté du vin.
Eva : Merci beaucoup!
Romain : Mon père a un vignoble.
C’est le vin produit dans le vignoble de mon père.
Eva : C’est vrai? Génial!
Romain : Je te sers?
Eva : Oui, s’il te plaît.
Romain : Ce vin est bon, non?
Eva : Oui, il est très bon!
Alors on mange? J’ai fait un poulet rôti.
Romain : Super! J’adore le poulet rôti!
Eva : J’espère que tu vas aimer.
Romain : C’est bon! Tu cuisines bien!
J’ai l’impression qu‘il est différent des autres.
Eva : Merci beaucoup.
C’est la recette de ma mère. Mince, j’ai oublié d’acheter du pain.
Romain : Tiens, j’ai apporté du pain aussi.
Eva : Merci! Tu as bien prévu!
C’est le pain au sésame! J’aime beaucoup ça!
和訳
ロマン : こんにちは、エヴァ!
エヴァ : こんにちは、ロマン!入って。
ちょっと濡れてるわね。雨に遭ったの?
ロマン : ああ、地下鉄から出た後、雨が降っててさ。
はい、ワインを持ってきたよ。
エヴァ : ありがとう!
ロマン : お父さんがブドウ畑を持っててさ。
お父さんのブドウ畑からできたワインなんだ。
エヴァ : 本当?すごい!
ロマン : つごうか?
エヴァ : ええ、お願い。
ロマン : このワイン、おいしいでしょ?
エヴァ : ええ、とてもおいしいわ!
食事にしましょうか?ローストチキンを作ったの。
ロマン : いいね!ローストチキン、大好きだよ!
エヴァ : 気に入るといいんだけど。
ロマン : おいしいよ!君は料理が上手だね!
他のローストチキンとは違う気がする。
エヴァ : ありがとう。これはお母さんのレシピなの。
どうしよう、パンを買ってくるのを忘れちゃったわ。
ロマン : はい、パンも持ってきたよ。
エヴァ : ありがとう!準備がいいのね!
胡麻入りパンじゃない!これ、大好きなの!
今週のポイント
Avoir la pluie : 雨に遭う
“avoir”には「持つ」という意味が含まれていますが、
良い天気や雨などの自然現象に対し、
「恵まれる」、「遭う」といった意味も持ちます。
例)
Antoine : Ça va, Lucie?
Lucie : J’ai attrapé froid. J’ai eu la pluie en sortant du travail.
Antoine : Mince. Tu veux un thé?
Lucie : Oui, s’il te plaît.
Antoine : Je fais un thé au gingembre.
Lucie : Super! Merci!
Antoine : ルーシー、元気?
Lucie : 風邪を引いたの。会社を出てから、雨に遭っちゃって。
Antoine : 参ったね。お茶を入れようか?
Lucie : ええ、お願い。
Antoine : 生姜紅茶だよ。
Lucie : すごい!ありがとう!
Mouillé,e : 濡れた、濡れている
“mouillé,e”は「濡れた」、「濡れている」の意味を含む形容詞です。
また、同グループの動詞”mouiller”「濡らす」も一緒に覚えておきましょう。
例)
Julie : On y va?
Guillaume : Attends, tu as les cheveux mouillés. Il vaut mieux les sécher.
Julie : Oui, mais on n’a pas le temps.
Guillaume : Si. Tu prends juste 5 minutes pour les sécher. Sinon, tu vas attraper froid.
Julie : Oui, tu as raison.
Julie : 行こうか?
Guillaume : 待って、髪が濡れてるよ。乾かした方がいいよ。
Julie : ええ、でも時間がないわよ。
Guillaume : 大丈夫だよ。5分だけ乾かしなよ。風邪を引いちゃうよ。
Julie : そうね、あなたの言う通りだわ。
Avoir l’impression que ~ : 〜のような気がする
“impression”は「印象」という意味を持ち、
“avoir l’impression que ~”で「〜のようなが気がする」の意味で使います。
また、”avoir l’impression de + VERBE”と”de”の後に動詞を伴って使うこともできます。
例)
(à l’université)
Vincent : Camille n’est pas là?
Chloé : Non, j’ai l’impression qu’elle n’est pas très motivée.
Vincent : C’est dommage. Moi, la formation me plaît.
Chloé : Oui, moi aussi. Mais je pense qu’elle veut faire d’autres choses.
(大学で)
Vincent : カミーユはいないの?
Chloé : いいえ、彼女はやる気がないんだと思うの。
Vincent : 残念だな。僕はこの学業が気に入ってるよ。
Chloé : ええ、私もよ。でも、彼女は他の事がしたいんだと思う。
Prévoir : 準備をする
“prévoir”には「(何か)を予定する」という意味が含まれていますが、
また「準備をする」という意味もあります。
例としては、本文に出てきたように、
“tu as bien prévu”で、「あなたは準備がいいね。」という意味でよく使います。
例)
(au parc)
Anthony : Ça me fait du bien d’être ici.
Oceane : Oui, tu veux du thé? J’ai apporté mon thermos.
Anthony : Tu as bien prévu!
(公園で)
Anthony : ここにいるのは気持ちがいいよ。
Oceane : ええ、お茶、飲む?水筒を持ってきたの。
Anthony : 準備がいいね!
Servir ~ : 〜をつぐ
“servir”は「役立つ」、「応対する」など様々な意味を持ちますが、
「〜をつぐ」という意味もあります。
食事の際によく耳にする単語です。
例)
Corentin : Je te sers du vin?
Noémie : Non, merci. Je ne suis pas très en forme.
Je prends juste de l’eau.
Corentin : Ça va?
Noémie : Oui, ça va. Je vais me coucher tôt ce soir.
Corentin : Oui, c’est mieux.
Noémie :
Corentin : ワインをつごうか?
Noémie : いいえ、ありがとう。
あまり調子が良くないの。お水をいただくわ。
Corentin : 大丈夫?
Noémie : ええ、大丈夫よ。今晩は早く寝るわ。
Corentin : ああ、それがいいよ。
まとめ
フランス人の自宅に招かれて夕食を食べる機会があれば、今回紹介したようなエチケットを身につけておくと、きっと喜ばれるでしょう。
フランスの家庭料理は素朴で温かみがあり、とてもおいしいものです。機会があればぜひ試してみてください。