日本とは全然違う!フランスの驚きの採血システムとは?

  1. フランス語会話・勉強

日本だと採血が必要な時、同じ病院内で行えて、予約を取らずにその場で済ますことが多いですよね。ところがフランスではわざわざ別の場所・別の日に予約を取る必要があります。

今回はそんなフランスの採血のシステムについて覗いてみましょう。

日本とは全然違う!フランスの驚きの採血システムとは?

採血の予約

今日の花子さんは、採血のための予約の電話をしているようです。

会話

Accueil: Laboratoire ABC, bonjour.

受付:ラボラトワーABCです。こんにちは。

Hanako: Bonjour, je voudrais prendre un rendez-vous pour une prise de sang, s’il vous plaît.

こんにちは。採血の予約を取りたいのですが。

Accueil: Demain à dix heures, ça vous va?

明日の10時はいかがでしょうか?

Hanako: Je préfère l’horaire plus tôt du matin, parce qu’il faut être à jeun.

朝のもっと早い時間がいいです。朝食を食べてはいけないので。

Accueil: Sinon il y en a un, après-demain à huit heures.

では明後日の8時が空いています。

Hanako: C’est parfait, merci.

それでいいです。ありがとう。

フランスで医師によって腕の検査を受ける女性。

ポイント

laboratoire

laboratoire」は「実験室、研究所」という意味。ところがフランスでは街の至る所で「laboratoire」という看板を目にします。

こんなところに実験室?と思うかもしれませんが、それは主に血液検査のための採血や検尿を行っている場所なんです。

実験室と明確に区別したい時は「laboratoire d’analyse médicale」や「laboratoire de biologie medical」といいます。

  • analise 分析
  • medicale 医学の
  • biologie 生物学

prise de sang

prise de sang」は「採血」のこと。「prise de ~」は「~を取ること」、「sang」は「血液」の意味です。

à jeun

à jeun」は「朝から何も食べず/飲まずに、空腹時に」という意味。

prise de sang」には空腹時に行う必要があることも多く、「à jeun」と指示されることがあります。

朝ごはんを食べず空腹なまま採血に行ってください、ということですね。

フランス (フランス) からの医療レポートの上にある 3 本の赤血球試験管。

フランスの採血システム

フランスの医療は分業で、一か所で終わらず色々なところに行かされる、というのを聞いたことがあるかもしれません。それは「prise de sang」も同様です。

médecin traitant かかりつけ医」や「médecin spécialiste 専門医」に関わらず、「ordonnance 処方箋」を出してもらって「laboratoire」で「prise de sang」をして貰う必要があります。

laboratoire」が併設されているような「hopital 病院」でもそれは同様で、その場では「prise de sang」をしてもらえず、別で自分で予約する必要があるという不便なシステムです。

とはいえ「laboratoire」は至る所にあるので、余程の田舎でない限りは予約を取るのも難しくはないので安心してくださいね。

朝食を食べてよいか悩んだら

一番確実なのは「ordonnance」をもらう時に「à jeun」が必要なのか質問してしまうこと。予約時に検査内容を伝えて、必要か教えてもらうこともできます。

しかし「ordonnance」の文字が判読不明で、採血名がわからないことも多いので(フランス人でも医療関係でない人には何と書いているかわからないことも多い)お医者さんに聞くのが確実ですね。

採血の結果の受け取り方

laboratoire」で「prise de sang」をすると、「résultat 結果」の受け取り方をたずねられます。

基本的には直接受け取りに来るか、郵送かの二つ。「laboratoire」のサイトにアクセスして見る方法や、メールで送ってもらえる場合もあります。

郵送の場合は数日後になるので、急ぐ場合は直接受け取りなどそれ以外の方法を選ぶと良いですね。

résultat」はほとんどが当日ですが、その「laboratoire」では検査できず他の「laboratoire」に回す場合などは翌日ということもあります。

résultat」は「ordonnance」を出した「médecin」にも直接送られますが、万が一もあるので念のために自分が受け取った「résultat」も次回の診察時には持参するのがおすすめです。

まとめ

フランスの「prise de sang」のシステムについてご紹介しました。

日本とは違うシステムに最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばそんなものと気にならなくなるでしょう。そしてフランスの「laboratoire」の人は「prise de sang」ばかり行っているので、上手な人が多いんですよ。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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