Bonjour, tout le monde. こんにちは、皆さん。Comment allez-vous ? いかがお過ごしですか?
仕事でも勉強でも、大きな作業全体のなかでどこまで進んだのか、今どの辺をやっているのか、進捗状況を尋ねるという場合がありますね。
今回はそういったシチュエーションを見てみましょう。
仕事の進み具合をフランス語で尋ねる
目次
会話
フレンドリーな会社内の同僚どうしの会話という設定で、tutoyer(tu を使って呼び合う)になっています。
Phillipe: Salut, Jean, t’es occupé?? Qu’est-ce que tu fais?
やあ、ジャン、忙しい?何やってるの?
Jean:Je suis en train de faire un dossier pour la présentation de mercredi.
水曜日のプレゼン用の資料を作っているところだよ。
Phillipe:Oh, où en es-tu? Ce sera fait dans la journée ?
お、どのくらい進んでる?今日中に終わりそうかい?
Jean:C’est facile à dire. En tout cas, je vais faire tous mes efforts. Qu’est-ce que tu as?
言うは易しだけどねえ。まあがんばるよ。何か用?
Phillipe:Monsieur Martin de X va nous rendre visite à 4 heurs. J’aimerai que tu sois là.
X社のマルタンさんが4時に来社されるんだ。同席してもらえるとうれしいんだけど。
Jean:D’ac.
OK。
Vocabulaire
(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)
- salut(挨拶)やあ、じゃあね
- dossier (m) 書類
- présentation (f) プレゼンテーション
- mercredi (m) 水曜日
- journée (f) 一日、日中
- facile 易しい
- en tous cas いずれにせよ
- effort (m) 努力
- rendre visite 訪問する
今週のポイント
Salut
やあ
tutoyer の相手に使う、くだけた挨拶の言葉です。会ったときにも、別れるときに「じゃあね!」というときにも使える便利な表現です。
t’es occupé
忙しい?
t’es は口語的な表現で、tu es を縮めたものです。
Je suis en train de faire un dossier
書類を作っているところです
être en train de~ は「~しているところだ」の意味です。英語の現在進行形に近い表現です。
Je suis en train de lire un livre.
私は本を読んでいる最中だ
Il est en train de conduire la voiture.
彼は車の運転をしているところだ
où en es-tu?
いまどこをやっているの?
où は「どこ」ですから、直訳すると「君はその仕事のどこにいるの?」となります。
en は前置詞、副詞、代名詞など用法の多い単語ですが、ここでは de +名詞(ここでは travail)のかわりに置いた代名詞と考えればよいでしょう。一種の決まり文句です。
Ce sera fait dans la journée ?
今日中に終わりますか?
sera は être の単純未来・三人称単数の形です。
ここの fait は faire「する」の過去分詞で、être +過去分詞は受動態ですから、ce sera fait で「それはされるだろう」となります。
また、dans ~ は「~の中に(で)、~の期間で」の意味ですから、dans la journée は「今日中に」の意味になります。
Je dois chercher une maison dans la semaine prochaine.
来週中に家を探さなくては
C’est facile à dire.
言うのは簡単だよ
facile 「簡単だ」/ difficile「難しい」というとき「~するのは」を表現するには、前置詞àを使います。
C’est difficile à prononcer ce mot.
この単語を発音するのは難しい
J’aimerais que tu sois là.
君にそこにいてほしいのだが
aimerais というのは、aimer「好む、~したい」の条件法という形です。
この形は、非現実的な、仮定された事柄を表すのに使われる形なのですが、転じて婉曲にお願いするときにもよく使われます。
Pourriez-vous passer le sel s’il vous plaît ?
塩を取って下さいませんか
(pourriez は pouvoir「出来る」の条件法現在・2人称複数)
さて、J’aimerai 「してほしい」の後ろに節が来る場合、節は que で導き、その後に「主語+接続法」という形を続けます。
接続法とは、意思や感情、願望などを表す動詞・形容詞に続く節のなかで使われる動詞の形ですが、
ここではそういうものがあるのだなあということと、sois は être の接続法現在・2人称単数の形であることを理解していただければ十分です。
D’ac.
了解
D’accord.「了解」「分かった」を省略した形です。くだけた、口語的な表現です。
今週のお役立ち!◎条件法現在
本文の解説の中に、条件法現在の婉曲表現の用法が出てきましたが、条件法の使い方について、もう少し詳しく見てみましょう。
なお、条件法の形は、直説法単純未来の語幹+-rais, –rais, –rait, –rions, –riez,-raientとなります。
1) 条件文の主節で、非現実的な仮定を表す。英語の仮定法に当たります。Si節の動詞は直説法半過去という形です。
J’irais en France si j’etait plus riche.
もっと金持ちだったら、フランスに行くのに
2) 推測
Il est absent: Il serait malade.
彼はお休みです。病気なんでしょう
3) 婉曲
J’aimerais avoir un enfant.
子供がほしいな
「直説法」「条件法」など、フランス語では「法」という、なんとなく厳しい文法用語が使われますが、これは原語に戻せば何のことはない、mode です。
形態、様式、ということです。「勉強モードに入る」のモードと思っていただければ分かりやすいかもしれませんね。
では今週も、お疲れさまでした。