フランスの山火事に迫る!原因や対策を知って備えよう

  1. フランス旅行・観光

フランスの夏のバカンス地といえば南仏。しかし夏の南仏は山火事が頻繁に起きる事でも有名です。

今回はそんなフランスの山火事について覗いてみましょう。

フランスの山火事に迫る!原因や対策を知って備えよう

山火事の原因は何?

今日の花子さんとマリーさんは、フランスの山火事について話をしているようです。

会話

Hanako: Comme il y a tellement de feux de forêt cet été, je commence à m’inquiéter sérieusement pour le futur de la France.

今年の夏は山火事が多すぎて、フランスの未来を真面目に心配するようになったわ。

Marie: Tu as raison. Même s’il y a des feux chaque été dans le sud, c’est vraiment inhabituel cette année- là.

その通りよね。毎年、夏には南仏で山火事が起きるとしても、今年は本当に異常だもの。

Hanako: Il y en avait aussi dans la Gironde et la Normandie.

ジロンドやノルマンディーでも山火事があったわよ。 

Marie: Oui, c’est inquiétant.

そうね、心配だわ。

Hanako: En plus, on dit que la cause du dernier incendie était criminel…

それに、この前の火事の原因は放火だったって言ってたし…

Marie: Oui, c’est à cause d’un pyromane qui est en plus un pompier.   

ええ、放火狂の仕業だったわ。しかも彼は消防士なのよ。

Hanako: C’est impensable…

考えられない事よね…

フランスの夜、山で火が燃える。

ポイント

feu de forêt 

feu」は「火」、「forêt」は「森」。「feu de forêt」は直訳だと「森の火事」ですが、森だけではなくもっと広い意味で「山火事」のことです。

incendie 火事」を使い「incendie de forêt」ともいいます。

sud

sud」は「南」の意味ですが、「(国や地域の)南部」という意味でも使われる単語です。

sud de la France」だと「フランスの南部=南フランス」を意味し、文脈でフランスと分かる場合は、単に「sud」とだけいわれることも。

文中でも「dans le sud 南仏で」と「de la France」を略して使われています。

ccriminel

criminel」は「罪のある」という意味。「incendie criminel」や「feu criminel」で、「放火」の意味になります。 

pyromane

pyromane」は「放火狂」のこと。接頭語の「pyro-」は「火、熱」の意味です。

愉快犯などではなく、精神的な障害があり火に魅惑されてしまった結果、放火してしまう人を指します。

pompier

pompier」は「消防士」のこと。「soldat 兵隊、戦士」を使い「soldat de feu」と呼ぶこともあります。

年々増えるフランスの山火事

フランスの夏、特に「sud」はカラッと乾燥しているので過ごしやすい反面「feu de forêt」が起きやすい季節でもあります。

夏になるとテレビで「feu de forêt」のニュースを目にしない年はありません。「feu de forêt」のせいでバカンスの往復に使われる「autoroute 高速道路」が通行止めというのもよくある光景です。

地球温暖化による酷暑乾燥のせいか、*年々「feu de forêt」が増えています。2022年の夏は8月中旬で既に6万ヘクタールもの「forêt」が燃え、 1976年に記録された8万8千ヘクタールを越えるのではといわれています。

ワインで有名な「Bordeaux ボルドー」のある「Gironde ジロンド(県名)」でも1万3600ヘクタールもの「forêt」が数日に渡って燃え続けていました。

そして大規模の「feu de forêt」が起きるのは常に「dans le sud」でしたが、場所も北上しています。

2022年8月の「Normandie ノルマンディー(地域名)」では45ヘクタールの「forêt」が燃えました。「Normandie」といえば、雨が多く湿気が多い地域。通常は大規模な「feu de forêt」が起きにくい地域でもあります。

*参照:L’Express

現在が森林火災のため閉鎖されています。

フランスの山火事の原因

feu de forêt」の原因は「origine naturel 自然によるもの」と「origine humaine 人によるもの」がありますが、その内なんと*90%以上が「origine humaine」だそうです。

origine humaine」には、タバコのポイ捨てやBBQ・工事など、意図的ではないものも含まれます。

特にフランス中からバカンス客が集まってくる「sud」では、その乾燥した気候に慣れていない人々が引き起こす、うっかり「incendie」も多いようです。

そして「origine humaine」は当然「feu criminel」も含まれます。

2022年の「feu criminel」は、その中のいくつかが「pompier」の「pyromane」による犯行だった点でも話題になりました。

*参照:TF1 Info

まとめ

フランスの夏の「feu de forêt」についてご紹介しました。

feu de forêt」が心配される時期には、森への立ち入りや火の使用が禁止されることがあります。

フランスの「sud」で夏のバカンスを過ごすチャンスが訪れたときは、自衛のためにも「incendie」のニュースを確認したり、森での禁止事項をしっかり確認してくださいね。

※2022年8月中旬の情報です

今すぐフランス語を学ぶなら!カフェでのマンツーマンレッスン60分わずか3000円!

今すぐ、無料体験を申込む

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

フランスの背景には、エッフェル塔があります。

フランスのトイレ事情

フランスで困ることの1つに外出時のトイレ事情があります。きれいで無料なトイレが至るところにある日本と比べると、まさしくカルチャーショック!今回はそんなフランスの…