フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。
やよいさんの娘の友達の家で過ごした2人が、出発のときを迎えました。
フランス語で心を込めたお礼:旅行者のためのフレーズ集
目次
会話
Yayoi et Hiroko:Merci beaucoup pour tout, Madame, Mademoiselle et Monsieur. Nous sommes très contentes.
みなさん、いろいろとどうもありがとうございました。とても楽しかったです。
Monsieur Guillan:Je vous en prie, Mesdames. Merci d’être venues.
どういたしまして。訪ねてくださってありがとう。
Madame Guillan :Bon voyage !
よいご旅行をね。
Simone:Mes amitiés à Satsuki.
サツキによろしくお伝えください。
Yayoi :D’accord. Je vous remercie.
分かりました。ありがとう。
Hiroko:Au revoir, mes amis.
みなさん、さようなら。
今週のポイント
Merci pour tout
いろいろありがとう
決まり文句です。
Nous sommes très contentes
私たちはとても嬉しかった
まず nous sommes の部分です。nous は「私たち」、sommes がフランス語のbe動詞 être の1人称複数形で「~です」。英語のwe are~に当たります。
以前に「私は~です」(je suis ~)・「あなたは~です」(vous êtes~)が出てきましたが、主語に対応して動詞の形が変化したわけです。
ちょっと面倒ですが、一度に覚えてしまったほうが楽ですので「今週のお役立ち!」に être の変化(活用)をまとめておきました。
動詞の中でもこれほど複雑に変化するものはそれほどなく、多くはいくつかの規則に従って変化しますので安心してくださいね。
très は「非常に」、contentは「嬉しい、満足な」という意味です。content に es がついているのは「私たち」がここでは女性2人だからです(e が女性、s が複数を表す)。
Je vous en prie
どういたしまして
これも決まり文句です。ほかに Il n’y a pas de quoi. (なんでもありません・大したことはない・構いません)などが使われることもあります。
mesdames
既婚婦人の敬称 madame の複数形です。monsieur は messieurs、mademoiselle は mesdemoiselles となります。
フランス語でも名詞の複数形は単に s を付けて表すことが多いのですが、不規則な形です。
Bon voyage
よいご旅行を・道中ご無事で
これも決まり文句です。逐語的には bon が「よい」、voyage が「旅」です。
Mes amitiés a~
~によろしく
これも慣用表現です。Mes は「私の」の複数形、amitiés が「友情」、à が「~に」ですので、直訳すると「私の友情を~さんに」となります。
やよいさんのお嬢さんはサツキさんというんですね。
D’accord
分かりました・承知しました
またまた決まり文句です。会話の中で頻繁に使われる表現です。口語では略して.ということもあります。
Je vous remercie
ありがとう
意味としては Merci と全く同じです。remercier(remercie のもとの形)は「感謝する」「礼を言う」という意味の動詞です。
Au revoir
さようなら
もっとも一般的な別れの挨拶で、相手が誰でも、例えばお店を出るときなどにも使います。
revoir は「再会」の意味で「また会ったときにね」というのが逐語的な意味です。
40代以上の方は、フランス語のさよならって「アデュー」じゃないの?と思われる方があるかもしれませんね。
ところが adieu は原義としては「神のみもとで」、つまりもう2度と会わない、永久に分かれる語感があります。
mes amis
みなさん
mes は「私の(複数形)」、ami は「友達」です。呼びかけに使われる表現です。必ずしも友達でない場合にも使われます。
今日のお役立ち!
êtreの活用
ではフランス語のbe動詞である être の現在形の活用を、ひと思いに覚えてしまいましょう。
- je suis(私は~です)
- tu es(きみは~です)
- il est (彼は~です)
- nous sommes(私たちは~です)
- vous êtes(あなた(方)は~です)
- ils sont(彼らは~です)
なお vous という単語は、ここでは複数形として出てきていますが、単数の「あなた」の意味にも使われます。
tu が親しい間柄で使われる二人称であるのに対し vous はそれほどには親しくない相手に使われます。
動詞の活用については vous が単数の場合でも複数の場合でも同じ形(複数扱い)を用います。
フランス語の活用を覚えるのに、便利な覚え方というのは残念ながらありません。主語に対して自動的に出てくるようになるまで、何度も何度も繰り返して声に出して言ってみてください。
être は複雑ですが使用頻度も高いので、あっという間に覚えてしまいます。
être を使って、これまでに出てきた単語で以下のことを言ってみましょう。
私はうれしい。
彼らは疲れている。
これは帽子です。
私たちは今、パリにいます。
答え
Je suis content(e).
Ils sont fatigué(e)s.
C’est un chapeau.
Nous sommes à Paris maintenant.