パリの家賃は高いことで有名ですが、実際どの位の金額なのか気になりますよね。今回はパリを含むフランスの大都市の家賃を覗いてみましょう。
フランスの家賃相場は?
目次
パリの家賃は高い!
今日の花子さんはマリーさんに愚痴を言っているようです。いったい何があったのでしょうか?
会話
Hanako: C’est très cher le loyer à Paris…
パリの家賃って高いわよね…
Marie: Qu’est-ce qu’il y a? Il a été augmenté par le propriétaire?
どうしたの?家主が家賃の値上げをしたとか?
Hanako: Ce n’est pas ça. Enfin, on veut déménager dans un appartement un peu plus grand pour avoir une pièce de plus.
そうじゃないけど。ええとね、もう一部屋欲しいからもう少し広いアパルトマンに引っ越したいのよ。
Marie: Vous voulez trois pièces? À quel budget?
3部屋欲しいのね?予算はいくら?
Hanako: Max à mille deux cents euros.
最高で1200ユーロよ。
Si c’est moins cher, mieux c’est.
安かったら、その方がいいけど。
Marie: Ah…Je suppose qu’il faut quitter Paris intra-muros vers la banlieue…
ああ…それだときっと、パリの中から離れて郊外に行かなきゃいけないわね…
Même un studio coûte parfois mille euros.
ワンルームだって時々1000ユーロとかするし。
Hanako: C’est pour ça que l’on hésite pour le déménagement.
だから引っ越しをためらってるのよ。
ポイント
loyer 「家賃」
「loyer」は「家賃」のこと。「高い家賃」は「loyer élevé」といいます。
パリは「loyer」が高いことでも有名な街ですね。特にパリ中心の1~8区や16区が高く、外側の区は中心と比べると比較的安くなっています。
propriétaire「所有者」
「propriétaire」は「所有者」という意味ですが、ここでは「家主」のこと。持ち家に住んでいるひとのことも「propriétaire」と呼びます。
「propriétaire」からアパートなどを借りている「借家人」は「locataire」といいます。
appartement 「集合住宅の中の数室ある住居」
「appartement」は「集合住宅の中の数室ある住居」のこと。「studio ワンルーム」を除く、マンションやアパートの住居を指します。
「appartement」の間取りは「pièce 部屋」 の数で表されることが多く、「appartement de 3 pièces」は「寝室2つとリビング1つのアパルトマン」のことです。
フランスの間取りについてはこちらもご覧ください。
intra-muros 「壁の内部」
「intra-muros」はラテン語で「壁の内部」の意味。昔の街は城壁で囲まれていたので、その壁(もしくは壁の合った場所)の内部のことを「intra-muros」と呼びます。
現在のパリではパリ市の外をぐるっと囲んでいる「boulevard périphérique 外環状道路」の内側を指します。
banlieue「郊外」
「banlieue」は「郊外」のこと。「郊外に住む」は「habiter en banlieue」、「郊外に住んでいる人」を話し言葉では「banlieuesard」と呼びます。
フランスの「banlieue」は治安の悪さで話題になることが多いのですが、もちろん安全で住みやすい場所もあります。
ただ「banlieue」行きの電車や駅周辺の治安が悪いことが多いので、治安が良い場所でも夜間の利用には注意が必要です。
フランス大都市のの家賃の目安
それでは、実際のフランスの家賃を見てみましょう。
フランスのワンルームの家賃
留学などでフランスに住むとき、できれば「loyer」を抑えたいと思いますよね。多くの人が「studio」を選ぶのではないでしょうか。
付属の語学学校があるような大きな大学がある都市の「mois 月」当たりの「loyer」はこちらです。
- Paris +800€/mois
- Nice 520€/mois
- Lyon 500€/mois
- Bordeaux 460€/mois
- Lille 430€/mois
- Toulouse 400€/mois
- Grenoble 370€/mois
- Clermont-Ferrand 340€/mois
「studio」の広さは平均25m²とのこと。約15畳と広く感じますが、キッチンやトイレ・お風呂なども含めた広さなので、実際の部屋の広さは10畳ちょいといったところでしょう。
パリなどではもっと小さな「studio」も募集されています。しかしフランスで住居として貸し出すためには最低9m²が必要です。
それ以下は違法になるので、違法物件を借りないよう、賃貸情報を見る時は気を付けてくださいね。
フランスのアパルトマンの家賃
今度は平均60m²の「appartement」の「loyer」を見てみましょう。だいたい「3~4 pièces」といったところでしょうか。こちらもパリがダントツで高いのがわかりますね。
- Paris +2000€/mois
- Nice 1400€/mois
- Lyon 1250€/mois
- Bordeaux 1150€/mois
- Lille 1050€/mois
- Toulouse 950€/mois
- Grenoble 850€/mois
- Clermont-Ferrand 700€/mois
※家賃参照:Travail en France
まとめ
フランスの「loyer」について紹介しました。
生活費の中でも大きな比重を占める「loyer」は、街選びの重要ポイントの一つです。留学などでフランスに来るときの参考にしてくださいね。
※2022年9月の情報です