フランス語のファッション用語:着る・着替えるを正しく使う方法
服を「着る」・帽子を「かぶる」など、ファッションに関するフランス語の動詞の使い分けできますか?
「靴を着る」のような変な表現にならないように注意が必要です。
目次
何を着る?
今日の花子さんとマリーさん、ファッションの話題で盛り上がっているようです。どうやら次のお出かけに着ていく服を相談しているようです。
会話
Marie : Tu as déjà décidé comment tu t’habilles pour aller au concert de classique ?
クラシックコンサートに何着て行くかもう決めた?
Hanako : Non, pas encore. Et toi ?
いいえ、まだよ。あなたは?
Marie : Moi, je suis en train de réfléchir…
私は考えているところよ。
Soit une robe noire que je porte au Noël, soit une autre rouge que je viens d’acheter au solde…
クリスマスに着た黒いワンピースか、バーゲンで買ったばかりの赤いワンピースか…
Hanako : Ok, je vois.
Ok、わかるわ。
Ta robe noire de Noël, je la trouve pas assez chic pour le concert.
あなたのクリスマスのワンピース、コンサートにはシックさが足らないと思うの。
Marie : Oui, je suis bien d’accord.
ええ、そうなのよね。
Si je met une grande étole avec la fourrure, ça change, non ?
もし毛皮の付いたストールを羽織ったら、変わると思わない?
Hanako : c’est vrai. Mais tu auras froid avec.
そうね、でもそれだと寒いわよ。
Tu mettras une paire de gants et porteras un chapeau aussi ?
手袋と帽子も着ける?
Tiens, je sais que tu as un grand chapeau avec des plumes !
ほら、羽飾りの付いた大きい帽子持ってるわよね!
Marie : Ah, tu plaisantes ?
まあ、冗談やめてよ。
Avec tous ça, j’aurai l’air de me déguiser comme une vieille dame du dernier siècle !
それ全部着たら、私、昔のおばさんの仮装してるみたいになるじゃないの!
単語
- décider (他動詞) 決める
- concert (男性名詞) コンサート
- réfléchir (自動詞) 良く考える
- solde (男性名詞) バーゲン
- assez (副詞) 十分に
- étole (女性名詞) ストール
- fourrure (女性名詞) 毛皮
- gant (男性名詞) 手袋
- chapeau (男性名詞) 帽子
- plume (女性名詞) 羽
- plaisanter (自動詞) 冗談を言う
- dernier (形容詞) 最後の
- siècle (男性名詞) 世紀・時代
ポイント
【je suis en train de réfléchir】
私は考えているところです。
「en train de 不定詞」で「~しているところ」の意味になります。日常生活でも良く使う表現なので、覚えてくださいね。
【Soit ~, soit ~】
~か~か(のどちらか)
この「soit」は「être」の活用形ではなく、接続詞です。「soit ~,ou~」という言い方もします。
【tu auras froid avec.】
(それだと)寒いですよ。
「avec」で文は終わっていますが、後が省略されていますね。
ここでは、「avec la robe noire et l’ étole en fourrure 黒のワンピースに毛皮のストール」ですが、同じ単語の繰り返しを避けるために省略しています。
言わなくてもわかる場合は省略した方が、日常会話ではスマートですよ。
【Tiens】
ほら
間投詞の「Tiens」です。「tenir」の活用形ではありません。
話し相手の注意を引きたいときに使うと良いですね。
【tu plaisantes ?】
冗談を言っていますか?
直訳だと相手に冗談を言っているかを問う形になりますね。
実際は「何言ってるのよ」や「冗談止めてよ」のようなニュアンスで使われることが多いです。
ファッションに関する動詞
S’habiller 服を着る
まずは「服を着る」の表現です。手袋や帽子などには使いません。
Hanako : Je m’habille en jupe rose pour sortir ce soir.
今晩のお出かけにはピンクのスカートを着るの(履くの)。
Marie : C’est pour ton mari ?
だんなさんの為(にピンクのスカートを履くの)?
Hanako : Bah oui. Toi, tu ne t’habilles pas pour ton copain ?
まあ、ねぇ。あなたは彼の為に(きれいな)服を着ないの?
Se changer 着替える
既に来ている服から他の服に着替える時は「Se changer」を使います。
Marie : Attends ! Il y a un trou à ton pull.
待って!セーターに穴が開いてるわよ。
Hanako : Ah zut, tu peux m’attendre un peu s’il te plait.
やだ、ちょっと待っててくれる?
Je vais me changer tout de suite!
すぐに着替えてくるわ。
Mettre 身に付ける
「Mettre」は服などを身に着ける動作を表し、帽子や靴、手袋などにも使います。
Marie : Il fait très froid dehors. Tu auras froid juste avec un manteau.
外、凄く寒いの。コートだけじゃ寒いわよ。
Hanako : Ne t’inquiète pas. Je met les gants et le chapeau avant sortir.
大丈夫。出かける前に手袋はめて帽子をかぶるわ。
Porter 身に着けている
「porter」は動作ではなく「身に着けている」状態を表します。
Marie : Tu vois un homme qui porte une jupe ?
スカート履いてる男の人わかる?
Hanako : Où ? Ah oui, il est très original!
どこ?ああ、すごく個性的ね!
Se déguiser en ~ ~に変装する
Hanako : Tu as décidé de ton déguisement pour le Mardi gras ?
マルディグラの仮装、決めた?
Marie : Cette année, je me déguise en lapin !
今年はウサギに変装するの!