フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。
南仏・プロバンス地方の街・アヴィニョンに着いた二人。まずはホテルに向かい、チェックインの手続きをしましたが…。
フランスのホテルでチェックイン
目次
チェックイン
会話
Hiroko:Bonjour, Monsieur. Je suis Madame Tokunaga.
こんにちは。私は徳永です。
(予約の控えを見せる)
フロント係 :Madame Tokunaga….bonjour. Un moment,, s’il vous plaît.
徳永さんですね。いらっしゃいませ。少々お待ちください。
Oui, nous gardons une chambre pour vous. Voici la clef. Elle est à troisième étage.
はい、一部屋お取りしてございます。こちらが鍵です。4階になります。
Hiroko:Merci.
ありがとう。
二人は部屋に上がりましたが、どういうわけか鍵が開きません。別の部屋を掃除していたメイドさんに助けを求めます
Yayoi:S’il vous plaît, nous ne savons pas comment ouvrir la porte.
すみません、ドアの開け方が分からないのですが。
客室係:Essayez plus lentement.
もっとゆっくりやってみてください。
(やってみせる)
Voilà, ça marche.
ほら、開きますよ。
2人:Ah, merci beaucoup.
ああ、どうもありがとう。
Vocabulaires
(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)
- moment(m) 一瞬、短時間
- gardons<garder 取っておく
- chambre(f) 部屋
- voici ここに~がある
- clef(f) 鍵
- elle(f) 彼女、(女性名詞を受けて)それ
- troisième 第三の
- étage(f) 階
- savons<savoir 知っている
- comment どのように
- ouvrir 開ける
- porte(f) 戸、ドア
- essayer 試す、やってみる
- marche<marcher 歩く、上手く運ぶ
今週のポイント
Un moment
少々お待ちください
英語の one moment と同じです。
Voici
ここに~がある
近くのものを指すとき、提示するときに使う表現ですが、会話では voilà とほぼ同義に使われ、voilà のほうが頻繁に用いられます。
Elle est à troisième étage.
部屋は4階にあります
elle は「彼女は」の意味ですが、ここでは女性名詞であるchambreを受けて使われています。
フランス語の階数の表示は、1階(地階)を rez-de-chaussée と呼びます。
以後序数詞を使って第一の階:première étage=日本で言う2階、第二の階 :deuxième étage=日本で言う3階、…と表します。
ここでは、troisième étage と言っていますから、日本で言う4階になります。
また、地下1階は premier sous-sol、地下2階は deuxième sous-sol (sous-sol は「地下」の意味)…と表現します。
序数詞については、今週のお役立ち!にまとめておきました。
nous ne savons pas
分かりません
前回出てきた否定文です。主語のあと、ne+ 動詞+ pas という形になっています。
なお、savons<savoir は –er 動詞とはまた違う形の活用をします。まとめておきましょう。
Je sais nous savons
Tu sais vous savez
il sait ils savent
elle sait elles savent
ここでは「私たち」が主語なので、Nous ne savons pas. となっていますが、「私は知りません/分かりません」という Je ne sais pas. という表現もよく使いますので、押さえておきましょう。
comment ouvrir la porte
どうやってドアを開けるのか/ドアの開け方
comment は英語の how に当たります。
英語の場合、不定詞を使って how to open the door となりますが、フランス語の場合は動詞の原形そのものが不定詞(文法的にもそのように呼ばれます)なので、このような形となります。
Ça marche.
うまく行く
便利な表現です。これを否定文にした、Ça ne marche pas.(うまく行かない)も、助けを求めるときなどよく使う表現ですので、覚えておくとよいでしょう。
今日のお役立ち!~序数詞
順序を表す数詞(日本語で言う「1番目(の)」など)の言い方は、かなり規則的です。
①原則として数詞(基数詞)+ième の形。ただし、もとの数詞が e で終わる場合はeを省略。
②不規則なのは「第一」「第五」「第九」。これは覚えるしかない(5は綴りのみ)。
③21以降の un の付くものは、unième となる。
という規則に基づき、数字、数詞(基数詞)、序数詞の順に記してみます。
(数字 基数詞 / 序数詞)
1 un(e) / premièr(e)) ←カッコ内は女性形の場合
2 deux / deuxième
3 trois / troisième
4 quatre / quatrième
5 cinq / cinquième
6 six / sixième
7 sept / septième
8 huit / huitième
9 neuf / neuvième
10 dix / dixième
21 vingt et un / vingtetunième
100 cent / centième
なお、序数詞は通常1er , 2e ,…のように表示されます。