フランス流子育て秘訣!ベビーシッターの活用術とフランス語表現
みなさんはフランス式子育てにどんなイメージがありますか?
どこか伸び伸びと子育てを楽しんでるように見えますが、その秘密はいったい何なのか覗いてみましょう。
目次
フランス子育てとベビーシッター
マリーさんと花子さんは今晩会う約束があるようです。ところがそこに問題発生?!
いったい何があったのでしょうか?
会話
Marie : Allo, bonjour, c’est Marie.
もしもし、マリーです。
Hanako : Ah bonjour Marie, comment tu vas ?
あらマリー、こんにちは。お元気?
Marie : Je vais bien merci.
元気よ、ありがとう。
Je t’appelle pour le rendez-vous de ce soir.
今晩の約束の件で電話したのよ。
Hanako : Oui ? Il y a un problème ?
何か問題があるの?
Marie : Tout à fait.
その通り。
Ma baby-sitter habituelle vient de m’appeler pour me dire qu’elle ne peut pas venir ce soir.
いつものベビーシッターが電話してきてね。今夜来れなくなったって言うのよ。
Hanako : Oh zut !
あらまあ!
Qu’est-ce qu’elle a ?
(彼女に)何があったの?
Marie : Elle a de la fièvre, du coup, est-ce que je peux venir avec mon enfant ce soir ?
熱があるんですって。でね、今晩子供と一緒に行っても良いかしら?
Hanako : Pas de problème.
もちろんよ。
Ça fait longtemps que je ne l’ai pas vu.
長いこと彼にも会ってなかったわ。
Et ça me fait plaisir de le voir aussi.
会えるのが楽しみよ。
ポイント
tout à fait
「まさしく/その通り」という意味ですね。
外国語の会話で難しいのが相槌のうち方。少しずつでもバリエーションを広げて、自然な会話になるようにしたいものです。
zut !
この「zut」は不満や苛立ちなどを表す間投詞です。
比較的柔らかい響きなので、女性でも下品にならずに使うことができますよ。
会話相手に「まあ、大変ね」というような、同情を示すニュアンスにもなります。文中の花子さんはこの使い方をしています。
他の同じような間投詞は下品な表現が多いので、使うことお勧めしません。
du coup
「それ故に」という意味です。「donc つまり」でも置き換えられます。
je peux venir?
「venir」と「aller」の使い分けは、慣れないうちは難しいものです。「(私が)行って良い?」なら「je peux aller?」と言いたくなってしまいますよね。
ところが「je peux aller à ~?」は会話相手のいない場所へ行く場合に使います。
逆に会話相手の所(待ち合わせなども)へ行く場合は「venir」を使ってください。
Je viendrai te voir.
君に会いに行くよ。
Je viens avec toi.
君と一緒に行くよ。
フランスの子育て
今回の会話で、マリーさんには子供がいることが判明しましたね。しかもベビーシッターが必要なくらい小さい子供のようです。
フランスのベビーシッター
日本では小さい子供がいるのに、親が夜に出歩くと非常識だと思われることもありますよね。
ところがフランスでは、親のお出かけのために子供をベビーシッターに預けるのは、ごく当たり前のことなんですよ。
【大人の集まりは子供には退屈】
大人の集まりに子供を連れて来ると、いったいどうなるでしょうか。子供にもよりますが、基本的には退屈して大人の注意を引きたがるものです。
そうなると大人も子供も、せっかくのお出かけなのに十分に楽しめないことになってしまいますよね。
【ベビーシッターに預けるメリット】
では子供をベビーシッターに預けると、どうでしょうか。
子供はベビーシッターのお兄さんやお姉さんに遊んでもらえて大満足。いつもの時間に食事・お風呂・就寝と、生活のリズムを守ることができます。
大人の集まりで退屈して、かつ静かにしなさいと怒られるより、ずっと伸び伸びと過ごすことができますね。
大人だけの時間も大切
もちろん大人側にも、たまにはゆっくりと時間が過ごせるというメリットがあります。
フランスでは子供がいても、結婚記念日は夫婦二人でレストランへ出かけるカップルも少なくありません。
記念日以外にも夫婦二人の時間を持つことで、「パパとママ」だけでない「夫と妻」としても関係もきちんとキープしようと努力をしているのです。
子育てを楽しむために
日本の子育てはフランスの子育てと比べて、「親」であることに比重を置きすぎているように感じます。
まるで「親」以外の個人の時間が存在しないかのよう…。
どちらが良い・悪いという問題ではありませんが、フランス式子育ても取り入れたら、より楽しい子育てができるかもしれませんね。