フランスの水は肌トラブルの原因

  1. フランス語会話・勉強

フランスの水は肌トラブルの原因

フランスでは日本と同じ感覚で洗顔をしていると、いつもより乾燥をひどく感じることがあります。

その原因と対策方法を覗いて見ましょう。

肌乾燥の原因

今日の花子さんは、なんだか悩みがあるようです。同じ女性のマリーさんにぜひ的確なアドバイスを貰いたいですね。

会話

Hanako : J’ai besoin de ton conseille.

アドバイスして欲しいの。

Marie : Oui, qu’est-ce qu’il y a ?

いいけど、何かあった?

Hanako : La dernière fois qu’on s’est vu, on a parlé du calcaire, tu te souviens ?

この前会った時、石灰について話したの覚えてる?

Marie : Oui, bien sûr.

ええ、もちろんよ。

Hanako : En fait, depuis que je suis en France, ma peau devient de plus en plus sèche.

でね、フランスに来てからどんどん乾燥肌になってきてるのよ。

Je crois que c’est à cause du calcaire…

石灰のせいだと思うのよね…

Marie : Je vois le problème.

何がダメかわかるわ。

Tu te laves le visage avec de l’eau ?

水で顔を洗っているでしょ?

Hanako : Oui, avec du démaquillant et du savon pour le visage.

ええ、化粧落しと洗顔石鹸を使っているわ。

Mais comme tu m’as parlé du calcaire la dernière fois, je me disais qu’il ne faut pas le faire en France.

でも前会った時に石灰のことを聞いたから、フランスではそうしたら良くないのじゃないかと思ったの。

Marie : Exactement, l’eau dure sèche la peau.

その通り、硬水って肌を乾燥させるのよ。

On va aller ensemble à la pharmacie pour acheter ce qu’il te faut.

今度一緒に、必要なものを薬局に買いに行きましょう。

ポイント

avoir besoin de ~

「~が必要である」という意味で名詞や動詞の不定詞が入ります。

J’ai besoin de toi」だと「君が必要だ」という意味。まるで愛の告白のようで、なんだかロマンチックですね。

もちろんロマンチックな意味でなく、「君(の手伝いが)必要だ」という場合もありますのでニュアンスには注意しましょう!

de plus en plus

「ますます/どんどん」という意味で、いい意味にも悪い意味にも使えます。

ちなみに「de moins en moins」というと「だんだん少なく」と反対の意味になりますね。

Elle devient de plus en plus belle.

彼女はどんどんキレイになる。

Il y avait un homme qui parlait de plus en plus fort dans le train.

電車にどんどん話し声の大きくなる男性がいた。

Cette machine à laver marche de moins en moins bien.

この洗濯機はどんどん動きが悪くなる。

à cause de ~

「~のせいで」とネガティブな場面で使います。「~のおかげ」とポジティブにいいたいときは「grâce à ~」というの気をつけてくださいね。

à cause de ~」と言うべき所で「grâce à ~」と言ってしまうと皮肉に聞こえてしまいますね。

逆に「grâce à ~」を「à cause de ~」と言ってしまうと、せっかくの感謝の気持ちが上手に伝わらなくなってしまいます。

A cause du calcaire, la peau de Hanako est sèche.

石灰のせいで花子の肌は乾燥している。

Grâce à toi, j’ai arrivé à bien nettoyer la bouilloire.

あなたのおかげで、ヤカンをキレイにする事ができたわ。

フランス式洗顔方法

ふき取りが基本

フランス人女性は顔を洗わないって聞いたことはありませんか?

全ての人がそうではありませんが、水に石灰の多いフランスでは化粧落しも洗顔も「ふき取りタイプ」が基本です。

lait démaquillant 乳液タイプの化粧落し」や「eau micellaire 化粧水タイプの化粧落し」をコットンに含ませて使うことが多いようです。

ふき取りに適したコットン

日々の生活の中で、日本の商品のほう品質が良く感じることはまま有りますよね。でも化粧落としに必須のコットンは、フランスの物の方がおすすめです。

毛羽立ちが少なく柔らかいのに、スーパーで買える手ごろな値段。ふき取りに使ってもコットンの繊維が顔に残らないから、ストレス無しで使えます。

実はお土産にも意外と喜ばれるのがコットンなんですよ。

洗い流し不必要

日本の感覚だと、化粧落しをしたあと洗顔をしたくなりますよね。ところがフランスでは化粧落しだけでスキンケアが終わってしまうことも。

慣れない内は気持ち悪く感じるかもしれませんが、郷に入っては郷に従え、ぜひ「ふき取るだけ」洗顔に挑戦してみてください。

きっとフランスでのお肌の乾燥が楽になるはずです。

ちなみに湿気の多い日本では、ふき取るだけではべたついて不快に感じる場合が多そうです。

やはりその国の気候や生活にあったものを使うのが、美容においても大切なんですね。

髪への影響

硬水でシャワーを浴びると、なんだか髪がギシギシすることがあります。いつものシャンプーが泡立たない、というのも耳にします。

これも硬水の影響で、石灰が髪に引っ付いて手触りが悪くなってしまうんですね。

前回ご紹介したヤカンのお手入れ方法と同じで、「酢」のような酸性の物でリンスして石灰を中和してあげると良いですね。

酢のような液体は持ってくるのも大変ならば、クエン酸でもOKです。最後に少量を溶かした湯ですすぐと、ごわごわから開放されるのでお試しください。

基礎化粧品を薬局で

日本で薬局コスメが人気なように、フランスでも「pharmacie 薬局」で買えるコスメは大人気です。

日本ではデパートで扱われているようなメーカーも、薬局で気軽に買うことができるんですよ。

パリではmabillon駅にある薬局が安いと評判で、地元民からお土産を買いに来る観光客でいつも大変な混雑をしています。

旅行用の化粧品セットなどもあるので、フランス旅行の際には「フランス式肌のお手入れ」を実践してみるのも楽しそうですね。

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