フランスの美容院での失敗例とフランス語の使い方

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フランスの美容院での失敗例とフランス語の使い方

美容院に行った日のフランス語。3回目は、「美容院に行ったけど…」。イメージよりも髪が短くなりすぎてショック!という場面でのひとことです。

美容院での失敗

短く切り過ぎ!

On m’a coupé les cheveux un peu trop court.

ちょっと短く切られすぎちゃった…

J’ai dit que je voulais garder la longueur et pourtant, je me suis retrouvée avec au moins 10 cm en moins!

長さはキープしたいって言ったのに、10センチは短くされていた!

  • court …短く
  • garder …保つ
  • longueur …(f.)長さ
  • pourtant …それなのに
  • se trouver …自分を(~の状態で)見る、~の状態になる
  • au moins …少なくとも
  • … en moins …~が少なく、~が不足して

最初の例にある「court」は、ここでは形容詞ではなく副詞(短く)です。「髪を短く切る(切ってもらう)」なら “se faire couper les cheveux court“。

pourtant (それなのに)」(et pourtant, という使い方も)は「mais」と同じように対立の意味を表す接続詞です。

フランスから来た女性が櫛で髪をとかしています。

se retrouver」(+形容詞や状態を表す語)は、直訳すると「~の状態の自分を見出す」。

ここでは鏡に映った自分の姿を見ると○○だった…」ということですね。「se」は主語によって変化する再帰代名詞です。

Je voulais éclairchir juste un petit peu les cheveux et pourtant, je me suis retrouvée complètement blonde!

髪の色をほんのちょっと明るくしたかっただけなのに、完全に金髪になってた!

のようなケースもあり得ますね…。

失敗例は他にも

On m’a coupé plus de 10 cm lorsque je n’ai demandais qu’à couper les pointes.

毛先だけ切りたいって言ったのに、10センチ以上切られちゃった…

J’ai demandé à la coiffeuse de couper le minimun de cheveux, et je suis ressortie de chez le coiffeur avec des mèches m’arrivant à peine au dessus de l’oreille!

切るのはほんの少しだけでって注文したのに、美容院を出るときには耳にかかるくらいになった毛があった!

  • lorsque …~なのに
  • demander à +不定詞…~したいと言う
  • pointe …(f.)毛先
  • le minimun de … …最小限の~
  • mèche メッシュ、毛束
  • à peine …かろうじて、やっと
  • au dessus de …~の上に
  • oreille …(f.)耳

demander

どちらの例でも「demander」という動詞が使われていますが、使い方がちょっと違います。

ひとつ目の「demander à+不定詞」は、「(自分が)~したいと言う、~したいと望む」という意味。

二つ目の「demanderà+人)de +不定詞」は、「(~に)~するように言う、頼む」という意味です。

例えば“Je demande à partir d’ici.”「私はここから立ち去りたい」と“Je te demande de partir d’ici.”「あなたにここから立ち去ってほしい」―このように全く違う意味になります。

対立を表すフランス語

フランスをイメージした、頭にアフロのかつらをかぶった犬。

lorsque

lorsque…」という接続詞には「~するとき(=quand)」という意味のほかに「~なのに」という対立の意味もあります。

et

et」 は「そして」のひょうに単に二つの事柄を結ぶだけでなく、「対立(それなのに)」または「結果(そうしたら)」などの意味もあります。

pourtant

このように、「こう注文したのに」というとき前述の「(et) pourtant」同様、接続詞にもバリエーションがいくつかあります。

「対立・反意」の意味といっても「mais…」ばかりではどうしても表現が単調な「型」にはまった印象になってしまいますね。

そういったことを避けることも自然なフランス語を使えるようになるための一つのコツです!

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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