日本とフランスの時差が何時間あるかってご存知ですか?飛行機で12~13時間も離れている国だから、もちろん時差もかなりあります。
今回はそんな時差で困る日常生活について覗いてみましょう。
目次
日仏時差のせいで遅刻?
日本人らしくいつもは約束の時間を守る花子さんですが、今日はちょっと遅れて到着のようです。
いったい何があったのでしょうか?
会話
Hanako : Bonjour Marie, je suis désolée d’être en retard.
マリー、こんにちは。遅れてごめんなさい。
Marie : Bonjour Hanako, ce n’est pas grave.
こんにちは、花子。気にしないで。
Mais c’est très rare que tu arrives en retard.
でも、あなたが遅刻するって珍しいわね。
Hanako : J’ai eu un coup d’appel de ma mère juste avant de partir.
出かける直前に母から電話があったのよ。
Marie : Est-ce qu’elle habite au Japon ?
日本に住んでいらっしゃるの?
Hanako : Oui, c’est ça.
ええ、そうよ。
Marie : Comme il y a un décalage horaire, est-ce qu’il est difficile de s’appeler ?
時差があるから電話をかけるのって大変そうね?
Hanako : Si, un peu.
ええ、少し大変だわ。
Quand elle veut m’appeler au soir, ici, c’est encore vers le midi.
母が夜に電話をかけたい時って、こちらではまだお昼ごろなのよ。
Et quand je veux l’appeler au soir, là-bas, c’est la nuit…
で、私が夜にかけようとすると、あちらは夜中なのよね…
Marie : Ca a l’air compliqué.
なんだか複雑そうね。
Il y a combien d’heure de décalage ?
何時間、時差があるの?
Hanako : 7 ou 8 heures, ça dépend de la saison.
7時間か8時間よ。季節によって違うから。
ポイント
être désolé de ~
「désolé」の後ろに動詞の不定詞か名詞をとって、「~してすみません」や「~して残念だ」の意味になります。
「~しなくてすみません」としたい時は「désolé de ne pas ~」となりますね。
「Je suis désolé」というと「ごめんなさい」の意味に使うことが多そうですが、実際は「残念です」の意味で使われることも。
相手に何か不幸なことがあった時など同情の意味を込めて「Je suis désolé」、「あなたに起ったことを残念に思います」といったニュアンスで使います。
être en retard
時間に正確な人が多い日本人にはあまり必要が無いかもしれませんが「être en retard」は「遅れる」という意味です。
遅れて到着する場合は「arriver en retard」、逆に早くついた時は「arriver en avance」といいましょう。
juste avant de ~
「avant de +不定詞」で「~をする前に」、「ちょうど/ほんの」という意味の「juste」とセットで「~をする直前に」となります。
s’appeler
「s’appeler」は自己紹介の「Je m’appelle ~」でも使われますが、「電話を掛けあう」という意味もあります。
文中でマリーさんが「est-ce qu’il est difficile de s’appeler ? 電話をかけるのは難しくない?」といっていますが、「appeler」ではなく「s’appeler」を使っていますね。
そのため、花子さんと花子さんの母親の゛両方が電話を掛けあう゛のが難しくないか、という質問になっています。
他にも電話の最後に「On s’appelle」と言うと「また電話しようね(電話を掛け合おうね)」といった表現になります。
時差
le décalage horaire 時差
時差はフランス語で「le décalage horaire」といいます。
「日本とフランスの時差は何時間?」と聞きたいときは「Il y a combien d’heures de décalage horaire entre le Japon et la France ?」ですね。
日仏の時差
さて日本とフランスの時差ですが、冬は8時間・夏は7時間あります。
これはフランスが夏時間を取り入れているせいで、春と秋の季節の変わり目にフランスの時間も1時間変わりますが、日本との時差も1時間変わってしまうんですね。
日仏間で電話
フランスに旅行に来て、日本のご家族に電話連絡をしようと思うこともあると思います。
日中は観光などで出かけていて、さて電話をかけようと思う夜は、日本では夜中。例えばフランスが20時だと、日本は翌日の朝3時か4時ということですね。
じゃあ朝に電話しようと思うと、フランスの朝8時は日本の15時か16時。お仕事をしている人が相手だと、電話をしても繋がり難い時間になってしまいます。
もちろん掛ける相手によって、電話に出られる時間はちがいます。フランス時間に「プラス7時間か8時間」を頭に入れて、寝ている人を起こさないように気をつけたいものですね。