宿題についてフランス語でたずねる

  1. フランス語会話・勉強

例えばフランスに留学したとしましょう。先生はフランス人、講義はフランス語、出される課題もフランス語です。

学校側もいろいろと配慮はしてくれるでしょうが、当然最初は困ることも出てくるでしょう。そんなとき、助け合える友人の存在はありがたいですね。

宿題についてフランス語でたずねる

フランス語の宿題

自分が聞き取れなかった課題について、クラスメートに尋ねる、今回はそういったシチュエーションを見てみましょう。

会話

フランスでコンピューターを使って作業する人々のグループ。

Manabu:Paul, as-tu un peu de temps maintenant ?

ポール、今ちょっと時間ある?

Paul:Oui. Qu’est-ce qu’il y a ?

うん。どうしたの?

Manabu:À vrai dire, je n’ai pas bien compris le devoir dans le cours de M. Le pont d’aujourd’hui.

実は、今日のルポン先生のクラスで、宿題がよく分からなかったんだ。

Enfin, qu’est ce que nous devons faire ?

結局何をすればいいのかな?

Paul:Il y en a deux. L’un est de faire une composition sur un livre.

2つあるよ。1つは、本についての作文を書くこと。

L’autre est de faire la correction du dernier devoir.

もう1つは、この前の宿題の間違いなおしだよ。

Manabu :Peut on choisir n’importe quel livre ?

どんな本でもいいの?

Paul:Oui, tu peux prendre un livre que tu aimes.

うん、好きな本を選んでいいんだ。

Manabu :Ah, je comprends clairement maintenant. Merci, Paul.

ああ、やっとはっきり分かったよ。ありがとう、ポール。

図書館でフランスに関する本を読んでいる若い女性。Vocabulaire

(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

  • un peu de ~ 少しの
  • temps (m) 時、時間
  • à vrai dire 実は
  • compriscomprendre < 理解する
  • devoir (m) 宿題
  • cours (m) 講義、授業
  • enfin 結局
  • composition ( f ) 作文
  • sur ~についての
  • livre (m) 本
  • autre 別の、他の
  • correction ( f ) 訂正、間違いなおし
  • choisir 選ぶ
  • n’importe quel どんな~でも

フランス滞在中にラップトップの上でノートに何かを書いている人。今週のポイント

un peu de~

少しの~

英語の a little に当たる表現です。「少量の」の意味なので、不可算名詞に用います。

また、un を付けずに peu のみの場合には「少ししか~ない」の意味になるのも little と同じです。反対に「多くの~」の場合は beaucoup de ~となります。

Il y en a deux.

2つあります

Il y a deux devoirs.devoirs が、ここでは明白ですから、en という代名詞に置き換えて動詞の前に入れた表現です。

en はたくさんの用法を持つ単語ですが、その1つが数詞(もしくは数量を表す表現)に続く名詞の代名詞というものです。

A:Vous avez des enfants ?

お子さんはおありですか?

B:Oui, j’en ai deux..

はい、2人います(=J’ai deux enfants.)

L’un ~, l’autre …

1つは~、もう1つは・・・

英語の One ~, the other …. に当たる表現です。女性名詞の場合には L’une~, l’autre …. となります。

l’un l’autre の間に接続詞などが入る表現もありますが、「一方」「もう一方」という基本は同じです。

L’un reste, l’autre part.

1人は残り、もう1人は去る

Elles sont venues l’une et l’autre.

彼女たちは2人ともやってきた

Vous avez menti l’un ou l’autre.

あなた方のどちらかがうそをついた

n’importe quel ~

どんな~でも

n’importe +疑問詞で「どんな~でも」の意味になります。実際に例を見た方が分かりやすいでしょう。

Vous pouvez venir n’importe quand.

いついらしても結構です

Il dort n’importe où.

彼はどこででも眠る

Elle mange n’importe quoi.

彼女は何でも食べる

Je peux être ami avec n’importe qui.

私は誰とでも友達になれる

un livre que tu aimes.

君の好きな本

英語で言うと、the book which you like です。

que は目的格の関係代名詞で、この文では、 tu peux prendre un livre. という文と、tu aime le livre. という文を、livre を先行詞としてつなぐ役割をしています。

フランスの青い背景に洗濯バサミにぶら下がっている単語文法。今週のお役立ち!

複合過去の練習

3行目に、je n’ai pas compris…という文が出てきました。複合過去の文ですね。もう慣れたでしょうか。

avoir+過去分詞、という形は分かっても、過去分詞は動詞によって違いますから、混乱しているという人もいるでしょう。このへんで一度整理してみましょう。

【-er動詞の場合】

過去分詞は-er→-é

Je marche.「私は歩く」

J’ai marché.「私は歩いた」

【-ir動詞の場合】

過去分詞は-iri

Je finis mon devoir.「私は宿題を終える」

J’ai fini mon devoir.「終えた」

例外

ouvrir(過去分詞はouvert)

courir(過去分詞はcouru)など

【-ître動詞の場合】

過去分詞は-u

Je la connais à université. 「私は彼女と大学で知り合う」

Je l’ai connu à université .「私は彼女と大学で知り合った」

【まったく不規則なもの】

être(過去分詞はété)

avoir(過去分詞はeu)

faire(過去分詞はfait)など

動詞の語尾の型はこれ以外にもあり、例外もやはりありますが、当面これくらい覚えて、後は徐々に増やしていけばよいでしょう。

つぶやき

外国語を学ぶ者としては、やはり留学は憧れです。日本人の学生は数が多いこともあって(中国人も多いようですが)、日本人どうしで固まることも多いですね。

しかし、なるべく現地の言葉でコミュニケーションすると、楽しいし印象にも残ります。機会に恵まれた方は、ぜひ有意義に過ごしてくださいね。

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