Bonjour, chers amis! こんにちは、みなさん。Comment allez-vous?ご機嫌いかがですか?
どこかで気になる人に出会った。クラスメートや職場の同僚など近しい人ではないので、なかなか再会する機会もなければ、その人の詳しいこともわからない。
そこで、共通の友人に、その人がフリーかどうか聞いてみる、というシチュエーションを今週は見てみましょう。
フランス語で探る恋愛の可能性:彼氏・彼女の有無を上手に聞き出す方法
目次
会話
Taro: Dis, Pierre, j’ai quelque chose à te demander.
Pierre: Oui, quoi?
Taro: Est-ce qu’Annabel est avec quel qu’un?
Pierre: Je crois que non. Elle n’a pas de petit copain à present. Tu t’interesses à elle?
Taro: Oui, en effet. Elle est si belle et intellectuelle.
Pierre: C’est vrai. En plus, c’est une grande travailleuse. Tu as son numéro?
Taro: Non, mais je l’ai donné le mien. Je ne peux qu’attendre.
和訳
太郎:ねえ、ピエール、ちょっと聞きたいんだけどさ。
ピエール:うん、何?
太郎:アナベルって付き合ってる人いるのかな?
ピエール:いや、今は彼氏はいないと思うな。興味あるの?
太郎:うん、実はね。彼女ほんとにきれいだし、知的だよね。
ピエール:そうだよね。それにすごい努力家だよ。電話番号知ってるの?
太郎:いや、でもぼくの番号を教えたよ。待つしかないね。
Vocabulaire
(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)
- quelqu’un 誰か
- copain (m) 仲間、友達
- à present 今は
- t’interesses <s’ interesser ~に関心を持つ、気を引かれる
- si とても、たいへん、それほど
- intellectuelle<intellectuel 知的な
- vrai 真の、正しい
- en plus 加えて、そのうえ、おまけに
- travailleuse<travailleur 働く人、労働者、努力家
今週のポイント
Annabel est avec quelqu’un
「アナベルは誰かと付き合っている」
「アナベルは誰かと一緒にいる」というのが直訳ですが、「特定の彼氏・彼女がいる」ということの婉曲な表現です。
次のPierreのセリフのように、avoir un petit copain/ une copineということも出来ます。copain は「仲間」ですが、petitを付けることで「恋人」になります。
Je crois que non.
「そうではないと思う」
日本語は「思う」を多用する言語ですが、フランス語で「思う」に当たるpenserは「考える」に近く、この例程度ならcrois<croire「信じる」がよく使われます。
「~と思う」の「~」部分はqueで導かれます。英語のI don’t think so.に当たる表現です。
t’interesses à ~
「~に興味を持つ」
英語のinterestと同じように、intéresserは「興味を抱かせる、関心を引く」の意味で、s’intéresserのように代名動詞で再帰的に使って、「~に興味を持つ」の意味になります。~部分はàで導かれます。
Tu as son numéro.
「君は彼女の電話番号を持っている」
numéroは、ここではnuméro de téléphone「電話番号」の後半部分を省略したものです。「携帯番号」ならnuméro de portableですから、ここではその意味のほうがぴったりくるかもしれませんね。
ずばっと「電話番号教えて」というなら、
- Quel est ton (votre) numéro de portable? 「ケータイ番号は?」
- Puisje avoir ton (votre) numéro de portable? 「携帯の番号教えてもらっていい?」
というところでしょうか。
le mien
「私のもの」
英語のmineに当たる表現です。前に出てきた名詞(ここではnuméro)を受けて、重複を避けるために「~のもの」という言い方です。
受ける名詞の性・数によってle mien, la mienne, les miens(男性複数), les mienne(女性複数)と変化します。
「今週のお役立ち!」にその他の人称についてもまとめておきましたので、併せてご覧ください。
Je ne peux qu’attendre.
「待つしかない」
ne~pasはおなじみの否定の構文ですが、ne ~que…となると「、…しか~ない」の意味になります。具体的な例で見てみましょう。
- Paul ne prends qu’un thé le matin. 「ポールは朝はお茶しか飲まない」
- Il n’a que vingt Euros. 「彼は20ユーロしか持っていない」
今週のお役立ち!◎「~のもの」
本文中に、le mienという表現が出てきました。英語にmine, yours, his等々があるように、フランス語にもそういう表現があります。見ておきましょう。
左から順に、男性単数、女性単数、男性複数、女性複数名詞を受ける形です。
君のもの: le tien, la tienne, les tiens, les tiennes
彼(女)のもの:le sien, la sienna, les siens, les siennes
私たちのもの:le nôtre, la nôtre, les nôtres, les nôtre
あなた(方)のもの:le vôtre, la vôtre, les vôtres, les vôtres
彼(女)らのもの:le leur, la leur, les leurs, les leurs
- J’ai mon repas et tu as le tien.「私は自分の食事を持っているし、君は君のを持っている」
- Tes enfants sont plus sages que les nôtres.「君の子供たちはうちの子たちよりお利口だ」
それでは今週も、お疲れ様でした!