フランスの雇用

    1. フランス語会話・勉強

    フランスの雇用

    フランスで生活しようと思ったら、まず必要なのはビザ。働けないビザも多いのに、フランスでは゛何で働かないの?゛と聞かれることが良くあるんですよ。

    働けるビザと働けないビザ

    ヌヌーを見つけたマリーさんは仕事に復帰することを決めたようです。日本人夫の仕事に同行してフランスに来た花子さんは、働くことは出来るのでしょうか?

    会話

    Marie : Ecoute, j’ai décidé de retourner au travail.

    聞いて、私、仕事に戻ることに決めたわ。

    Hanako : Ah oui ? Tu commences quand ?

    あら、そうなの?いつから?

    Marie : Après les vacances scolaire.

    学校のヴァカンスの後よ。

    On a enfin trouvé une bonne nounou.

    やっと良いヌヌーを見つけたの。

    Hanako : Félicitation ! J’espère que tout se passera bien.

    おめでとう!うまく行くと良いわね。

    Marie : On verra… Et toi ? Tu ne comptes pas travailler ?

    そうね…。あなたは?働かないの?

    Hanako : Moi, pour instant, je n’ai pas de droit à travailler en France.

    私はね、今のところフランスでは働けないのよ。

    Marie : Ah bon ? Pourquoi ?

    ええ?どうして?

    Hanako : Pour accompagner mon mari, en tant qu’étranger, il me faut le visa.

    夫についてくる為には、外国人だからビザが必要なのよ。

    Mais je viens avec le visa visiteur qui ne m’autorise pas à travailler.

    でも労働許可のないビジタービザで、フランスに来たのよね。

    Marie : Je ne savais pas que ça existe le visa comme ça.

    そんなビザがあるなんて知らなかったわ。

    Hanako : Comme il travail depuis un certain temps, je pourrai peut-être demander le visa pour le regroupement familiale.

    夫がある程度の期間フランスで働いているから、家族呼び寄せのビザを申請できるかも。

    Marie : Ce visa t’autorisera à travailler ?

    それだと働けるの?

    Hanako : Normalement oui, je crois.

    そうだったと思うわ。

    ポイント

    une bonne nounou

    nounou」とは「nourrice」の略で乳母のことです。日本語で乳母というとなんだか古式ゆかしい雰囲気がしますが…。

    共働きが多いフランスでは、この「nounou」の存在が欠かせません。

    assistante maternelle」は自宅で乳児を預かる保母さんのことですが、「nounou」と呼ぶことも多いんですよ。

    ちなみにこの「nounou」、労働許可が無いのにこっそりしている人が多いのも、フランスの実情のようです。

    その分珠玉混合のようで、良いヌヌーさんを見つけるのは大変のよう。

    J’ai trouvé une perle rare 珍しい真珠を見つけたわ」と「perle rare 珍しい真珠」にたとえることもあるほどなんですよ。

    On verra

    verra」は「voir 見る」の未来形ですね。直訳は「私たちは見るでしょう」ですが、どうもしっくりきません。

    これは「また今度ね」と問題を先送りにしたり、「(今はわからないから)どうなるか見てみよう」といったニュアンスです。

    マリーさんが文中で「On verra」といっているのは、「Une bonne nounouを見つけたけれど、実際に良いのかわからないし、どんな感じか見てみましょう」といった感じでしょうか。

    たった2単語で、いろんなことが伝えられるんですね。

    A : Tu veux sortir demain ?

    明日出かけない?

    : On verra ça, suivant le temps.

    天気次第で明日決めよう。

    un certain+名詞

    certain」は「確実な」という意味の形容詞ですが、頭に「un」をつけて「un certain +名詞」にすると、「いくらかの/相当の」 という意味に変身します。

    それが複数形の「certains +名詞」になつと、「いくつかの/ある種の」の意味になります。

    Je pars au Japon le mois prochain, cette fois-ci, c’est certain !

    来月日本に行くよ。今回は確実だ!

    Un certain nombre de personnes a voté contre.

    相当数の人が反対に投票した。

    Certains  jeunes ne paient pas pour prendre le RER.

    ある種の若者は、RERに乗るのにお金を払わない。

    家族呼び寄せ

    regroupement familial

    ゛フランスにいる日本人の奥さんは仕事をすることが出来ない゛というイメージってありますよね。ところが実際にはフランスで働ける滞在許可書というのも、存在しているんです。

    それは「procédure de regroupement familial 家族呼び寄せ手続き」をした場合。呼び寄せされた人も、労働許可付の滞在許可書が発行されるようです。

    このシステムの問題点は、フランスで就労する人が゛*18ヶ月以上働いた後゛でしか申請できないことです。

    しかも手続きにも時間が掛かるので、実際はもっと時間が掛かることになりますよね。

     visa visiteur

    じゃあ2年近く(もしくはそれ以上)の期間を夫婦でも離れて暮らすのか?となりますね。

    そんな場合は「visa visiteur ビジタービザ」というフランスで働かないことが大前提になっているビザで入国する方法があります。

    観光ビザで日仏を行ったり来たり、という人も居るようですよ。

    *2016年7月の情報です。下記のサイトを参照しました。

    https://www.ambafrance-jp.org/

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