フランスの銀行システム②手数料

  1. フランス語会話・勉強

フランスの銀行システム②手数料

フランスの銀行は、口座を持っているだけでもお金がかかるってご存知ですか?

要らない物に余分なお金を払わない為には、銀行の値段表をしっかり読むことも重要なんですよ。

銀行が高い?

銀行口座開設のためにランデブーをとった花子さん、値段にまつわるパンフレットを熱心に見ています。

会話

Marie : Qu’est-ce que tu lis ?

何を読んでいるの?

Hanako : C’est une brochure de tarifs bancaire.

銀行の値段のパンフレットよ。

J’aurai un rendez-vous avec ma future banque.

今度、新しい銀行とのランデブーがあるの。

Marie : Tu vas changer de banque ?

銀行を変えるの?

Hanako : Oui, elle est très chère ma banque actuelle.

ええ、今の銀行、とっても高いのよ。

En arrivant en France, j’ai ouvert un compte sans comparer les tarifs.

フランスに来たとき、値段を比べずに口座を開けてしまったの。

Marie : Je vois. Certaines banques abusent des clients.

なるほど。お客さんにつけ込む銀行ってあるものね。

Hanako : Au début, je ne comprenais pas bien le système bancaire à la française, mon conseiller a bien profité de me vendre des services inutiles…

最初はフランスの銀行システムが良く分からなくって。担当者に要らないサービスを売りつけられたわ。

Marie : Vous n’avez pas de chance. Il y a de bon tous de même.

運が悪かったわね、いい人も居るんだけどね。

Mais il faut déjà savoir comment ça fonctionne…

でもどんな風か、まず知っておかないと…

Hanako : c’est ça. Maintenant que je comprends, je ne veux plus rester à cette banque.

その通り。色々分かるようになったから、この銀行をもう使いたくないのよ。

Marie : J’espère que tu auras un bon conseiller cette fois-ci.

今度は良い担当者にあたると良いわね。

Hanako : Merci.

ありがとう。

ポイント

brochure

フランスに関するパンフレットを持っている女性。

brochure」はパンフレットのこと。何枚かの紙を二つ折りにし、真ん中をホッチキスで止めた様なものを差します。

パンフレットの発音に近い「pamphlet」という物もありますが、こちらは風刺文書や誹謗文書のことなんです。

「パンフレットください」と言うときに、「pamphlet」を使わないようにしてくださいね。

brochure」よりも簡素な物は「dépliant」、折りたたみのパンフレットになります。

広告用のパンフレットは「prospectus」、新聞の折り込みなどのちらしは「publicité」ですね。

tarif

tarif」は料金や値段のことですが、主にサービスなどの対価として使います。商品などの値段には「prix」を使ってくださいね。

銀行の手数料などは「サービス」なので「tarif」、電車や入場料などもこちらを使います。

医者や弁護士などに支払うのは「honoraires」という単語を使いましょう。

銀行の手数料

日本の銀行は簡単に口座開設ができ、引き出し用のカードも無料であることがほとんどです。

その感覚でフランスの銀行に口座開設をすると、手数料の多さに驚くことに!

開設自体は無料ですが、毎月の口座維持料や現金引き出しにかかる手数料など、ちりも積もれば山となる、が実感できてしまいます。

Frais de tenue de compte

口座維持料

この「Frais de tenue de compte」は銀行に口座も持っているだけでかかる費用です。

1ヶ月ごとや3ヶ月ごとの引き落としなど、銀行によって違いますが毎月何ユーロかが掛かり、年にすると20ユーロ以上の出費に。

一般の銀行のほとんどが、この「Frais de tenue de compte」を取り入れています。

一部の銀行やネットバンクでは無料のところがあるので、銀行にお金がかかるのが嫌なら、銀行めぐりをして探してみても良いかもしれません。

Abonnement à des services de banque à distance

インターネット銀行サービスの契約

フランスのオフィスでラップトップを見ている男性と女性。

フランスの銀行には通帳がないのをご存知ですか?そのかわりに毎月1度、一か月分の銀行明細が郵送されてきます。

その明細をネットでチェックできるのが、こちらのサービスです。

他にも自分の口座間(普通口座と貯蓄口座など)での振込みができたりと、銀行によってサービス内容は違ってきます。

基本的なサービスは無料であることも多いですが、要らないサービスまでセット販売されがちでもあります。

銀行員に流されず、本当に必要なサービスだけ選んでくださいね。

Cotisation carte de retrait

引き出し用カード費

キャッシュカードが有料であるなんて、日本から来る人にはショックではないでしょうか。

主にキャッシュカードを持たない人向けのサービスですが、もちろんカードなしで引きだす方法もありますよ。

(窓口が空いている時間に行く必要はありますが)

サービスは後で追加も可能

はじめてフランスで口座開設をする場合、どのサービスが本当に必要かの見極めは難しいものです。

担当者に進められるまま契約してしまうと、月5~10ユーロの出費になることも。

後から解約するより、必要な物を追加するほうが簡単です。

最初は必要最低限だけ契約して、残りは「Je vais réfléchir ちょっと考えます」とやんわり断るようにしてはいかがでしょうか?

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