パリの大気汚染:深刻な問題と解決策

    1. フランス語会話・勉強

    パリの大気汚染:深刻な問題と解決策

    雨模様の多いパリでは、気が滅入ってウツになる人も多いもの。晴れた日は外出したいところですが、今度は大気汚染という問題が登場するのです。

    割引切符で郊外へ

    パリから離れたアウトレットでカバンを買った花子さん、いったいどんな交通手段で行ったのでしょうか?

    会話

    Marie : Il est très beau ton sac. Est-ce qu’il est nouveau ?

    あなたのバッグ良いわね。新しいの?

    Hanako : Oui, je l’ai acheté au magasin d’usine à Marne la vallée.

    ええ、マーヌ・ラ・ヴァレのアウトレットで買ったのよ。

    Marie : Je n’y suis jamais allée. Est-ce que c’est vraiment pas cher ?

    行ったことがないのだけれど、本当に安いの?

    Hanako : Bien sûr que oui. En plus en période de solde, ça vaut vraiment le déplacement.

    もちろんよ。特にバーゲンの時期は行く価値があるわね。

    Marie : Ça coûte combien le ticket de métro ?

    メトロの切符はいくら?

    Hanako : Environ 8 euros pour un aller, il me semble.

    片道8ユーロ位だったと思うわ。

    Mais j’ai profité un forfait «anti-pollution», il ne me coûtait qu’à peine 4euros pour une journée !

    でも私は«anti-pollution(公害予防)»の券を有効活用したのよ。1日でたった4ユーロ弱しかしなかったの。

    Marie : Ah oui, un forfait de métro pour diminuer la circulation de voitures.

    ああ、車の交通量を減らすためのメトロの切符ね。

    Hanako : Oui, ce n’est pas bien la pollution atmosphérique,

    そうなの。大気汚染は良くないけれど、

    mais parfois il y a un petit avantage pour ceux qui se déplacent en transports en commun.

    公共交通機関を使っている人たちには時々良いこともあるのよね。

    ポイント

    pas cher

    フランスから届いた、小銭が入った赤い水玉模様の財布。

    フランス語には「安い」を一言で表す単語がないのはご存知でしょうか。

    そのため「cher 高い」に否定の「pas」をつけて「pas cher 安い」と表現します。「bon marché」「à bas prix」という表現もありますね。

    他にも「コストパフォーマンスが良い(品質の割に安い)」なら「bonne qualité-prix」、「お買い得」なら「bonne affaire」ということが出来ます。

    ça vaut  ~

    vaut」は「valoir ~の価値がある」の自動詞です。人や物を主語に取ることも多いのですが「ça それ」を主語に「ça vaut ~」も良く使います。

    Ça vaut mieux.

    その方が良い。

    Ça vaut le coup.

    やる価値がある。

    「安い」つながりの表現では「il ne vaut rien それには価値が全くない」なんてものもありますよ。

    大気汚染

    パリの公害問題

    フランスのパリの木から見るエッフェル塔の眺め。

    パリに代表される北フランスの冬はどんよりとした雨模様が標準装備。

    大雨が降ることは少ないのですが、何日もしとしとと雨が続き、何日太陽を見てないだろう?なんてことが良くあります。

    稀に晴天が続くことがあり、パリジャン・パリジェンヌはここぞとばかりに太陽を浴びに外へ繰り出します。

    ところがそんなお天気続きだと問題になるのが「la pollution atmosphérique 大気汚染」です。

    雨が降れば洗い流される空気中の汚染物質がどんどんたまり「la tour Eiffel エッフェル塔」がかすんでしまうほど。

    車の交通規制

    大気汚染の原因は「échappement de la voiture 車の排気」だけではありません。

    フランス的な原因としては電気やガスの値段の高騰に伴い「cheminée 暖炉」が暖房手段として人気復活していることも挙げられるようです。

    しかし車は他の原因より規制しやすいためか「pic de pollution 公害のピーク」の日には、パリの「périphérique 外環状道路」内は交通が制限されることがあります。

    メトロの無料&割引

    公害対策

    フランスの地下鉄に立つ女性。

    ただ車の数の制限をしたのでは、日ごろ車でパリまで通勤・通学している人達の交通手段を奪うことになってしまいますね。

    その為か「RATP パリ交通公団」や「RER 首都圏高速鉄道」では、車の交通規制が行われる場合にチケットが無料や割引になることがあります。

    2016-2017年の冬の場合、2016年12月には「gratuit 無料」2017年1月には「réduction 割引」の措置がありました。

    1日乗り放題券がお得

    文中で出てきた「un forfait «anti-pollution»」は1月のもので、メトロとRERの1日乗り放題の券が3.8ユーロというもの。

    通常の1日券「Mobilis」は7.3ユーロ~17.3ユーロです。

    magasin d’usine アウトレット」のある「Marne la vallée」は一番遠い ゾーン5に当たるので、本来17.3ユーロのところが3.8ユーロと、とても「bon marché」。

    残念ながらこういった割引は常にあるわけではなく、あくまで特別措置。それだけ空気が汚れているということですが、メトロの無料&割引は嬉しいものです。

    もしパリの旅行中に「anti-pollution」の表示を目にしたら、思い切ってパリ郊外へ小旅行に出かけるのも楽しそうですね。

    *すべて2017年2月現在の情報です。

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