自転車でフランスの友達の宅へ

  1. フランス語会話・勉強

自転車でフランスの友達の宅へ

日本では気軽な移動手段として使われている自転車ですが、フランスではそれほど見かけませんよね。

駅前や道路に駐輪されているのも見かけませんが、フランス人は自転車をどこに置いているでしょうか?

自転車で友人宅へ

今日のマリーさんは花子さんのアパートへお邪魔しているようです。

会話

Hanako : Bonjour  Marie. Oh lala, tu as les cheveux en bataille.

こんにちは、マリー。あらまあ、髪の毛がぼさぼさよ。

Qu’est- ce qu’il se passe ?

何があったの?

Marie : Rien. Comme il fait beau, je suis venue en vélo.

なんでもないわよ。お天気がいいから自転車で来たの。

J’ai lassé mon vélo au hall de l’immeuble, je peux le laisser là-bas ?

自転車をマンションのホールに置いてきたのだけど、あそこに置いておいていいのかしら?

Ou il faut mettre dans le local à vélo ?

それとも自転車置き場に置いたほうがいいかしら?

Hanako : C’est mieux de le mettre dans le local.

自転車置き場に置いたほうがいいわ。

Allez, on va descendre.

下に下りましょう。

Marie : Merci.

ありがとう。

au hall d’immeuble  マンションのホールにて

Hanako : Ah, quel beau vélo ! Il est neuf ?

まあ、素敵な自転車ね。新品?

Marie : Non, il n’est pas neuf, mais je fais très attention pour que les gens ne font rien pour l’abîmer.

いいえ、新しくないのよ。でも人に汚されたりしないように、とても気をつけてるの。

Je ne le laisse surtout pas dehors  sans surveillance.

見張りなしでは絶対に外に置いておかないのよ。

Hanako : Tu as raison. En plus, il y a un risque de vol…

その方が良いわよ。それに盗まれる可能性もあるしね。

ポイント

les cheveux en bataille

フランスでテーブルの前に座ってコーヒーを飲む女性。

avoir les cheveux en bataille」は「髪が乱れている」の意味で使われます。

cheveux」は「cheveu 髪」の複数形ですね。「髪」と全体を表す場合は、複数形を使いましょう。

bataille」は「戦い」ですが「en bataille」で「乱雑な/無造作な」という意味もあります。

Je me suis fait couper les cheveux.

髪を切ってもらった。

J’ai trouvé un cheveu blanc.

白髪を一本見つけた。

Je ne le lasse surtout pas

surtout」は「とくに/くれぐれも」と文を強調する意味を持つ副詞です。

Je ne le lasse surtout pas」のように否定文だと「絶対に~ない」の意味で使われます。「Surtout pas !」とこれだけで「とんでもない!」と強い否定になりますよ。

A : Il reste un gâteau au réfrigérateur. Est-ce que je peux le manger ?

冷蔵庫にケーキが一つ残ってるよ。食べて良い?

B : Surtout pas !  C’est ma part et je l’ai laissé pour tout à l’heure.

絶対ダメ!あれは私の分だし、後で食べるために残してあるの。

Tu as déjà mangé ta part !

あなたの分はもう食べたでしょ!

アパートの自転車置き場

le local à vélo

local」は「場所/部屋」、「vélo」は「自転車」ですから「le local à vélo」は「自転車置き場」になります。

フランスのアパートには建物の中に小部屋があり、そこが自転車置き場になっていることが多いようです。

そもそもアパートの入り口も鍵が必要なので、自転車置き場も住人以外は出入りができないんですね。

置き場がないアパートの場合、自分の部屋の中や住んでいる階の廊下に置いておくパターンもあります。

友人宅へいく場合も、文中のマリーさんのようにアパートの中へ持って入ることがほとんどです。止むを得ない場合を除き、外に置いておくのはフランス人にとって「Surtout pas !」なんですよ。

自転車は盗難に注意

フランスで青い自転車が金属フェンスに立てかけられている。

フランスの街中で自転車に乗っている人は見かけても、街中で駐輪してある自転車はあまり見かけません。

それはフランスでは自転車は外に置いておくと盗まれてしまう危険が高いからなんです。

丈夫な鍵も役不足

もちろん日本でも自転車を盗まれる確立はかなり高いですが、フランスは「置いておくと盗られる」といっても言い過ぎではないかもしれません。

日本で盗まれる時は、鍵を壊して乗って行かれてしまいますよね。丈夫な鍵をかけておけば、リスクは軽減できるわけです。

ところがフランスの場合は丈夫な鍵も、巨大なペンチで取り外されてしまいます。つまり最初から盗むつもりで道具を用意している人が居るということ…

もしくは鍵を壊さずに、そのまま抱えてor車などに乗せて持っていってしまう、なんてパターンもあるようです。

外に駐輪する場合

そんな危険があっても、街中やスーパーなどに自転車を乗って行きたいこともありますよね。

そんな時は自転車を電柱などに鎖などでがっちりと固定し、丈夫な鍵をかけておくのがベター。

自転車やバイクの駐輪用に固定用の設備を設置している場所もあるので、外に置いていかないといけない場合は探してみましょう。

そしてサドルも盗難の対象になるので、取り外して持ち歩くようにすると、盗難のリスクをぐっと抑えることができます。

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