SNS、使っていますか?フェイスブックの「いいね」は、フランス語では何というのでしょうか。
面白い話を聞いた、楽しそうなお誘いに、レストランが気に入った…さまざまなシチュエーションで「いいね!」という気持ちをフランス語で伝えてみましょう。
フランス語で「いいね!」を表現する方法?さまざまな場面で使えるフレーズ
目次
フランス語で「いいね」を表現する方法
SNSの「いいね」
フェイスブックやインスタグラムなどの「réseau social SNS」はフランスでも人気です。フランス人のアカウントをフォローしている人も多いのではないでしょうか?
そんな「réseau social」で欠かせないのが「いいね」。フランス語バージョンは…
J’aime
いいね
「aimer」は「〇〇が好き」という意味で「réseau social」だけではなく、食べ物から好きな人まで、幅広い対象に使える表現です。
Je fais J’aime.
「いいね」する。
「faire 〇〇」で「〇〇する」という意味。友達の投稿に「いいねしたよ」と伝える時は過去形にして「J’ai fait J’aime.」といいましょう。
Aimé par 〇〇.
〇〇から「いいね」をもらいました。
逆に人から「いいね」をもらった場合は「aimé par 〇〇」と表示されます。「〇〇から好かれる」という意味です。
「いいね」は「aimer」を使う表現以外に英語の「Like」をフランス語の動詞風にした「Liker」もあります。
「Likez si ça vous a plu. 気に入ったらLikeしてね」というように使われます。動画などで耳にしたこともあるかもしれませんね。
ほめ言葉の「いいね」
C’est bien!
いいね!
「bien」は「良く、上手に」という意味。「C’est bien」は直訳すると「それは良い」ですが、とにかく良いものを見たり聞いたり体験して「いいね!」「気に入った!」というときに使えます。
また、誰かの話に「いいね!」「よかったね!」と返すときなど、ほぼ万能に使えるフランス語表現です。
強調して「すごくいいね」というときは「trés とても」を付けて「C’est trés bien!」といいましょう。
「素晴らしい!」「最高!」など「C’est trés bien!」よりももっと「いいね」と伝えたいときは…
C’est magnifique!
C’est excellent!
C’est super!
素晴らしい!/ 最高!
- magnifique 見事な、素晴らしい
- excellent 素晴らしい,卓越した
- super 素晴らしい、すごく良い
どれも「素晴らしい!」や「最高!」と伝える表現ですが、最後の「C’est super!」はくだけた会話でのみ使う表現なので、友達との会話などでだけ使うようにしてくださいね。
好きなものに対する「いいね」
J’aime bien!
私は好き!
「J’aime bien」は好きだなと思う物事に対して「いいね」というときに使えるフランス語表現。
上記でご紹介した「C’est 〇〇」を使った「いいね」よりも、「自分はそれを好き」「自分はそれをよいと思う」と、自分の感情を表すことができます。
「réseau social」でも「J’aime」を使って「いいね」と表現しますが、日常生活で「J’aime」を使って「いいね」というときは「J’aime bien」と最後に「bien」を付けるのがポイントです。
J’adore!
すごく好き!
「adorer」の意味は「大好き」。「J’aime bien!」よりもっと好きだな、と思うときに使いましょう。
Ça me plaît.
気に入った。
「plaire à quelq’un」で「(物が人の)気に入る」という意味。「気に入った」と日本語でいうとなんだか上から目線で偉そうに思われそうな気もしますが、フランスでは普通に使われる表現です。
プレゼントを頂いた時など、ニュアンスが気になる場合は「Ça me plaît beaucoup, merci! すごく気に入った、ありがとう!」と言うといいですね。
素敵なものに対する「いいね」
きれいなもの、素敵なもの、センスの良いものを見て「いいね」というときは…
C’est beau(belle)!
C’est joli(e)!
きれいね!
- beau 美しい、素敵な
- joli きれいな、可愛らしい
どちらもきれいで素敵なものに対する「いいね」ですが、「beau」は可愛いものに対しては使わず、「joli」はきれいなものだけでなく可愛いものに対しても使えるという違いがあります。
C’est chic.
趣味がいい。
「chic」は「粋な、しゃれた」という意味。「きれい、可愛い」というよりも特に「趣味が良い」という意味で使われます。
最上級の「いいね」
フランス語で最上級の「いいね」を表現するには「magnifique」や「excellent」など、そもそも最上級の「いいね」をあらわす単語を使う方法もありますが、感嘆文を使って表現することもできます。
日本語では「なんて〇〇だろう!」などの感嘆文はずいぶん大袈裟に感じられ、使われることが少ないですが、「とても~だ」「すごく~だ」のようなニュアンスで、フランス語では日常でも使われる表現です。
フランス語の感嘆文の作り方はとても簡単。文頭に「Que」や「Qu’est-ce que」を付けるだけです。例えば…
Que c’est bien!
Qu’est ce que c’est bien!
なんて素晴らしい!
Que c’est beau!
Qu’est ce que c’est beau!
なんて美しい!
「Quel(le)+名詞」という表現もあります。
Quelle beauté!
なんという美しさだ!
美味しい料理を褒めるフランス語表現
フランスには美味しいものがたくさんあり、思わず「美味しい!」と言いたくなることもたくさんあります。
フランスのレストランではお店の人に「いかがですか?」と聞かれる機会も多いので、「美味しい」と伝えるフランス語の一言はぜひ覚えておきたいですね。
それでは、続いて料理が美味しい時に使えるフランス語表現を見てみましょう。
C’est bon!
美味しい!
「bon」は「よい」という意味のほかに「美味しい」という意味も持つ単語です。「très」をつけて「C’est très bon! とても美味しい!」と言うのも良いですね。
フランス語の「美味しい」はまず上記を覚えておけばOK。友達が作ってくれた家庭料理を美味しいというときから、高級レストランのサービスやシェフに対しても使える万能表現です。
C’est délicieux.
とても美味しい。
とても美味しい料理を食べたとき、「C’est bon!」だけでは言い足りないと思うこともありますよね。もっと美味しいと伝えたいと思ったら「C’est délicieux」といいましょう。
「délicieux(euse)」は「非常に美味しい、最高に美味しい」という意味で、既に最上級の意味を含んでいます。
とても美味しいと「très」を付けて強調したくなりますが「C’est très délicieux」と表現することはできないので注意してくださいね。
美味しい料理を前にして「美味しそう!」「食べたい!」と言いたいときは…
C’est appétissant.
Ça a l’air bon.
美味しそう。
「appétissant」は「食欲をそそる、美味しそうな」という意味。「avoir l’air 〇〇 〇〇のようだ」という表現を使い「Ça a l’air bon それは美味しそうだ」ということもできます。
On mange bien dans ce restaurant.
このレストランは美味しいね。
こちらは「ここのレストランは美味しいね」という意味。「On mange bien」の「on」は「nous 私たち」と同じ意味も持ちますが、ここでは「人々」を意味します。
「manger bien」もここでは「よく(たくさん)食べる」という意味ではなく「良い食事ができる」という意味で使われています。
つまり「人々はこのレストランでよい食事ができる=美味しいレストラン」となります。
食事中だけでなく、友人にレストランのおすすめを聞かれて「このレストランは美味しくていいよ」というときにも使える表現です。
フランス語の「美味しい」に関する表現はこちらの記事で詳しくご紹介しています。参考にしてくださいね。
素敵な服や髪型を褒めるフランス語表現
フランスには美味しいものだけでなく、おしゃれでセンスがいいものも溢れています。人もおしゃれで、思わず「素敵!」と言いたくなることも。
素敵な格好をして歩いていると、道行く人から「素敵ね」と声をかけられることもあるんですよ。
そんなフランスで素敵な服や髪形をほめる表現を見てみましょう。まずは「それ似合ってるね」という表現です。
Ça te va bien.
それ、似合ってるね。
「Ça」は「それ」、この場合は髪形や服などを指します。「aller à quelq’un」は「〇〇に似合う」、この文では〇〇の部分が「te あなたに」なので「あなたに似合う」という意味になります。
その後に、今までにご紹介した表現にアレンジを加え、さらに「いいね」を表現すると良いですね。例えば…
Elle est très belle ta nouvelle coiffure!
あなたの新しい髪形、とても素敵ね!
Qu’elle est magnifique ta robe!
あなたのドレス、素晴らしいわ!
J’adore ton style!
あなたのスタイル(ファッションセンス)、すごく好き!
髪形や服をほめるのではなく、本人をほめるのもいいですね。
Tu es très beau(belle)!
とてもかっこいい(きれい)よ!
Tu es magnifique!
素晴らしく素敵よ!
Tu es chic.
おしゃれね。
そして日本人にはほめ言葉と感じにくいけれど、フランス人的にはかなりのほめ言葉という表現もあります。
C’est pas mal.
いいね。
C’est pas mal du tout!
すごくいいね!
「C’est pas mal」の直訳は「悪くない」ですが、フランス人的には全く悪いニュアンスはなく、純粋にほめ言葉。「いいね」という意味です。
これが「C’est pas mal du tout! 全く悪くない」になると「すごくよい」という意味になり、フランス人にとっては最上級のほめ言葉になるんですよ。
フランス人のなかには、素直なほめ言葉を使わず、これらのひねくれた表現ばかり使う人もいます。きちんとほめてくれないことにイラっとすることもあるかもしれませんが…。
ただの口癖のようなものなので、フランス人と上手に付き合っていくためには、悪くとらずに頭の中で上手にほめ言葉に変換できるようになりたいですね。
誘いを受けて返答する時のフランス語表現
次はお誘いを受けたときに返す「いいね!」です。例えば映画に誘われて「いいね」と言うとき、フランス人は何と答えるのでしょうか?
Si on allait au ciné ?
映画に行かない?
- Si on+半過去? …~しませんか?(人を誘うときに使う)
- ciné… 映画館 (話し言葉で cinéma の略)
Avec plaisir!
喜んで!
C’est une bonne idée!
いいアイディア!
自分も映画に行きたい!というあなたの気持ちが伝わる表現です。
D’accord.
Ça marche.
いいよ。
こちらはどちらもお誘いに対して「いいよ、OK」と、了承するフランス語表現です。同意はしていますが、「Avec plaisir!」などよりは行きたい!という気持ちが伝わりにくくなっています。
「D’accord」は「OK、わかりました」など了承の意味でよく使われる表現ですね。
「Ça marche」はそもそも「上手くいく」という意味ですが、お誘いに対する了承の意味でも使うことができます。
Pourquoi pas?
いいね!
「Pourquoi pas?」は「なぜダメなのですか?」という意味。一見「D’accord」などよりも行きたい度は低いように見えますが、実はかなり「行きたい!」という気持ちが高い表現です。
「なぜだめなのか→ダメなわけがない→いいね!」と、こちらも「C’est pas mal」と同じようなフランス流のひねくれた答え方になっています。
Si tu veux.
いいんじゃない?
「Si tu veux」は「もしあなたがそうしたいなら」という意味で、日本語だと投げやりな印象を受けてしまいますね。行きたくないなら付き合ってくれなくていい!と答えたくなってしまいそうですが…
ところがこれは「いいね」「いいんじゃない?」と、自分もそうしたいと思っている時にフランス人が使う表現で、いやいや付き合ってあげると思っているわけではありません。
Ça me convient.
Ça me va.
それで大丈夫です。
お誘いを受けて、その内容や日時が自分に都合がいい、それでいいよ、というときに使える表現です。
1つ目の文の「convenir」は「適している、都合がよい」という意味。
2つ目の文は「aller à quelq’un」で「〇〇に似合う」の意味ですでに登場していますが、こちらではその日時などが自分に適している、という意味で使われています。
興味を示すフランス語表現
お誘いや教えてもらった情報に対して「いいね、それ面白そう!」と興味があることを示すフランス語表現を見てみましょう。
Tu aimes bien danser ? Ma copine organise une fête ce soir.
踊るのは好き?私の友達が今夜パーティを企画しているんだけど…
- copain(copine) …友達
- organiser …(催しなど)を企画する、開く
- fête …パーティ
C’est sympa!
いいね!
「sympa」は「sympathique」の略で、「感じの良い、気持ちのいい、楽しい」という意味。誘われて「いいね!」の気分に一番ぴったりくる表現です。
Ça m’intéresse.
面白そう。
「intéresser quelq’un」で「(人)の興味を引く」という意味。日本語に置き換えると、直接目的語の「人」が、主語である「もの」に興味を引かれるという意味になります。
「面白い」という形容詞には「intéressant(e)」 がすぐに浮かぶかもしれませんね。「美味しそう」という表現でも登場した「avoir l’air ~」や「Ça me paraît ~ ~のように見える」を使って下記のように表現することもできます。
「intéressant」の代わりに、「passionnant(e) とても面白い、とても楽しい」を使ってもよいでしょう。
Ça m’a l’air intéressant.
Ça me paraît intéressant.
面白そう。
「passionnant」は好きなこと、楽しいこと、興味を引かれること、熱中していることに対して使えます。バリエーションとして覚えておくと良いですね。
興味がないことを示すときのフランス語表現
興味がないときにも「いいね」「いいんじゃない?」ということがありますよね。そんな時に使えるフランス語表現を見てみましょう。
Comme tu veux.
お好きにどうぞ。
「Comme tu veux」は「あなたの好きなように(して)」という意味です。目上の人や複数に対しては「vous」を使い「Comme vous voulez」といいましょう。
日本語の「お好きにどうぞ」が投げやりな印象を与えるのと同様に、どうでもいい、など投げやりな印象を与えてしまうので、使いどころには注意しましょう。
誘いを受けたときに同意する表現「Si tu veux」と似ていますが、「Si tu veux」は喜んで同意している、「Comme tu veux」は諦めや投げやりな気持ちで同意していると違いがあります。使い間違えないようにしてくださいね。
Ça m’est égal.
Je m’en moque.
どうでもいい。
上記2つの表現はどちらも「どうでもいい」という表現です。
「Ça m’est égal」の「égal」は「平等の、一様な」という意味なので「Ça m’est égal」は「どちらも自分には同じ(だからどうでもいい)」という意味になります。
「Je m’en moque」は「(それを)バカにする」という意味ですが、バカにする=どうでもいいと思っている、という意味になります。
Je m’en fiche.
Je m’en fous.
どうでもいい。
こちらの2文も「どうでもいい」という意味ですが、先に紹介した2文よりも砕けた表現です。特に「Je m’en fous」はとても下品で相手をバカにした印象を与えてしまいます。
フランス人の中には口にする人もいるため、念のために覚えておくのは良いですが、できるだけ使わないようにしましょう。
「どうでもいい」と伝える必要があるときは、「Ça m’est égal」や「Je m’en moque」を使うようにしてくださいね。
まとめ
この記事では、SNSの「いいね」から美味しい料理や素敵なものを褒める表現まで、さまざまなシチュエーションで使えるフランス語表現を紹介しています。これらの表現を覚えてフランス語でコミュニケーションを楽しんでください。
- SNSの「いいね」は「J’aime」と言います。
- 美味しい料理を褒める表現には「C’est bon!」や「C’est délicieux.」があります。
- 素敵な服や髪型を褒めるには「Ça te va bien.」や「Elle est très belle ta nouvelle coiffure!」が使えます。
- 誘いに対しては「Avec plaisir!」「C’est une bonne idée!」「Si tu veux.」などと返答します。
- 興味があることを示すには「C’est sympa!」「Ça m’intéresse.」などが使えます。
- 興味がないことを示すには「Comme tu veux.」「Ça m’est égal.」「Je m’en moque.」などがあります。
短く簡単な表現が多いので、ぜひ覚えてフランス語でのコミュニケーションに活用してくださいね。SNSの「いいね」からフランス人との友情が生まれるかもしれません!