フランス語で不動産の内覧②
アパート探しの条件は部屋数や広さやだけではなく、キッチンやお風呂場なども重要ですよね。
今回は、生活に欠かせないアパートの水周りの単語を見てみましょう。
目次
アパート決定の決め手
花子さんはマリーさんに、友達の所有するステュディオを紹介してあげました。その結果を尋ねているようです。
会話
Hanako : Ta copine qui cherchait un studio, elle l’a enfin trouvé ?
ステュディオを探しているあなたのお友達、ステュディオ見つけたの?
Marie : Oui, le studio de ton ami. Tu as ses remerciements.
ええ、あなたの友達のステュディオに決めたわ。ありがとうって言ってたわ。
Hanako : Je suis contente qu’elle ait pu trouver avant le terme.
期限までに見つかって良かったわね。
Marie : J’ai visité son studio avec elle, il est plutôt bien.
彼女と一緒にステュディオの見学に行ったのよ。なかなか良かったわ。
Hanako : Ah oui ? Il est comment ?
あら、そう?どんなステュディオ?
Marie : C’est un grand studio avec une vraie cuisine, non pas une kitchenette comme tu m’as dis.
きちんとしたキッチン付きの大きいステュディオよ。あなたが言っていたような簡易キッチンじゃなかったわ。
Comme elle aime cuisiner, c’est un grand point positif.
彼女料理が好きだから、大きな決め手だわ。
Hanako : Ah, je pensais comme ça parce que c’est un studio…
あら、ステュディオだから、そう(簡易キッチン)だと思ってたわ
Marie : Ce n’est pas grave. Et puis, une salle bain avec baignoire, et un WC séparé.
問題ないわよ。それから、浴槽付きのお風呂場に、個室のトイレだったわ。
Hanako : Ça m’a l’air bien.
良さそうね。
Marie : Oui. Et la cerise sur le gâteau, par la fenêtre, on voit la tour Eiffel !
ええ。その上、窓からエッフェル塔が見えるのよ!
ポイント
Tu as ses remerciements あなたは彼(彼女)のお礼を持っている
「remerciement」は「感謝・お礼」のこと。直訳だと「あなたは彼(彼女)のお礼を持っている」となりますが、「彼がありがとうと(お礼を)言っていた」の意味で使われます。
同じく「avoir」を使った「~と言っていた」の表現でよく使われるのは「Tu as le bonjour de ○○. ○○がよろしくと言っていた」 というもの。
「Il t’a dit bonjour」ではないの?と思うかもしれませんが、これだと「彼はあなたに”こんにちは”といった」、つまりあなたに直接「bonjour」と言った、と言う表現になります。
Ça m’a l’air bien それは良さそうだ
「avoir l’air~」は「~のようだ」なので「ça a l’air bien」は「それは良さそうだ」の意味になりますね。
そこに「Ça m’a l’air bien」と「me 私に」が付き、「(私には)それが良さそうに思える」となります。
不動産関連のフランス語
キッチン
キッチンは「cuisine」、小さく簡易なものは「kitchenette」と呼びます。
「cuisine」 は特に何も記載されていなければ「séparée 分かれた」つまり独立した1部屋の事が多いです。
カウンターキッチンや食堂と一緒になっているものは「cuisine américaine アメリカタイプのキッチン」や「 cuisine ouvert オープンなキッチン」 と呼ばれます。
お風呂
salle de bain お風呂のある部屋
日本語にすると変な表現ですが「お風呂のある部屋」のことです。
ホテルなどのように浴槽(もしくはシャワー)と洗面台、トイレなどが1部屋の中に間仕切りや扉が無しでまとまっています。
日本のお風呂場だと、脱衣所まで含めるイメージですね。
avec baignoire/douche
「salle de bain」の中には「baignoire 浴槽」か「douche シャワー」のどちらかがあります。
「studette」のように小さいワンルームの場合は部屋の隅に「cabine de douche ボックスタイプのシャワー(電話ボックスのような形)」が付いているかもしれませんね。
そして「douche italienne イタリア式シャワー」とあれば、床とシャワースペースの段差が無いタイプで流行の仕様です。
つまりここ数年のうちにリフォームしたのかな?と想像することができます(絶対ではありませんが…)。
ちなみに湯船にこだわらずシャワーだけで良い、というフランス人が多いので、湯船のあるなしとアパートの格は関係ないようですよ。
WC
「WC」も「toilettes」もどちらも「トイレ」のことですが、賃貸情報などでは文字数制限のためか「WC」の表現を良く見かけます。
フランスのトイレは基本的に「salle de bain」の中にありますが、日本と同様に分かれたタイプも多くはありませんが存在しています。
そんな時はキッチンと同様に「séparé 分かれた」と記載されているので、独立トイレにこだわるなら探してみてくださいね。