Provinsで開催される中世祭り、見逃すな!

  1. フランス旅行・観光

ユネスコの世界遺産に登録されているフランスの街「Provins」、毎年6月に中世祭りが開催されています。

いったいどんなものなのでしょうか?

Provinsのおすすめは?

パリからの日帰り旅行先に悩んでいる花子さん、マリーさんに質問をしています。

会話

Hanako : Est-ce que tu as déjà visité Provins ?

プロヴァンを訪れたことがある?

Marie : Oui, c’est une petite cité médiévale assez sympa à visiter.

ええ、小さい中世時代の都で、観光になかなか良いところよ。

Hanako : Qu’est-ce qu’il y a à voir ?

見所は何があるの?

Marie : Il y a un donjon et des églises du Moyen Âge. Et des remparts qui entourent la ville haute.

中世時代の城砦や教会があるわ。それに山手の街を取り囲んでいる城壁とか。

Hanako : Il y a des remparts ? On peut marcher sur les remparts?

城壁があるの?城壁の上をぐるっと歩けたりするのかしら?

Marie : Oui, mais juste une partie. Par ailleurs, la vue sur les remparts est magnifique.

ええ、でも一部分だけね。それでも城壁からの景色は素晴らしいわよ。

Hanako : Ça me donne envie d’y aller.

プロヴァンへ行きたくなってきたわ。

Marie : Ce sera plus sympa au moment des Médiévales de Provins en Juin.

6月の中世祭りのときが、もっと楽しいと思うわ。

Si tu te déguises, tu peux avoir une réduction sur  l’entrée.  

仮装して行ったら、入場料の割引があるわよ。

ポイント

cité médiévale

cité」は「(伝統のある)都市」、「médiéval(e)」は「中世の」という形容詞です。「cité médiévale」で「中世時代の都市」という意味になりますね。

フランスにはいくつもの「cité médiévale」が残っていますが、そのほとんどが南フランスに集中しています。

Provins」は北フランスに現存する数少ない「cité médiévale」であり、パリからのアクセスも良いのも魅力の1つです。

Moyen Âge

âge」は「年齢」の意味でよく使われますが「時代」の意味も持つ単語です。「moyen」は「中間の」という意味ですね。「Moyen Âge」は「(ヨーロッパの)中世」の意味です。

大文字で表記するとヨーロッパの中世時代を指し、それ以外の地域の中世の場合は小文字で表記すると言う特徴があります。

テントと人々がいるフランスの中世の城の空撮。

Provinsとは

パリから東に電車で約1時間半、「Ile-de-France」の端に位置する街です。

そんな「Provins」が最も栄えたのは12~13世紀の中世時代、年に6回シャンパーニュ大市が開催され、当時のヨーロッパ交通の要後でもありました。

その後14世紀の中ごろまで「Provins」の繁栄続きますが、宗教戦争や疫病の流行、ヨーロッパの他の地の交通の発達などが重なり、徐々に忘れられた街となってしまったのです。

そのため、その当時の建物や街並みがそのまま残っており、中世時代に建てられた石造りの家は今も変わらず住居として使われています。

【Provinsへのアクセス】

Provins」へはパリから電車で行くことができ、「Gare de l’est」から「Provins」行きの電車が出ています。

MetroRERではなくSNCFの郊外行きの電車、TransilienのP線の終点です。終点なので駅の電光掲示板に「Provins」と書いてある乗り場を探すと簡単ですよ。

中世の衣装を着た男女がフランスの通りを歩いています。

Provinsの中世祭り

そんな中世時代の「Provins」のシャンパーニュ大市を再現したのが「Médiévales de Provins プロヴァンの中世祭り」。

毎年6月、2日間にかけて開催され、当時の大市の雰囲気を楽しむことができるお祭りです。

開催者側の参加者は全て中世時代の服装をしています。当時の貴族や騎士・商人に、はたまた乞食までバラエティーに富んでおり、目を楽しませてくれます。

もちろん出展されている商品も中世に関するものばかり。屋台の食べ物も焚き火で調理されていたりと、普段の「provins」の街とはまた違った見所が満載です。

【中世の仮装で楽しむ】

この「Médiévales de Provins」の2日間は「ville haute 山手の街」にアクセスするには入場料が必要です。

1日券なら11ユーロ、2日券なら15ユーロですが、中世の仮装をしていくとそれぞれ5ユーロ・6ユーロと半額以下になります。

仮装で街を歩くのは恥ずかしく感じるかもしれませんが、まるでゲームのコスプレのような観光客も沢山いるので、ぜひ仮装して楽しんでみてはいかがでしょうか。

観光客でも事前に申し込めば「parade パレード」に参加することもできるので、お祭り気分を満喫したいなら仮装がおすすめですよ。

2018年の開催日は6月8~9日

http://provins-medieval.com/fr/

※2018年5月現在の情報です

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