フランス式:子供のクリスマスプレゼントの選び方

  1. フランス語会話・勉強

子供にとってプレゼントはクリスマスのメインイベントですが、親にとっては何を買おうかと悩みの種でもあります。

今回はそんな子供へのクリスマスプレゼントの、フランス式選び方を覗いてみましょう。

プレゼントの準備

クリスマス前のある日、花子さんとマリーさんは子供へのクリスマスプレゼントの話をしているようです、

会話

Hanako : Tu as déjà préparé le cadeau de Noël pour ton enfant ?

お子さんへのクリスマスプレゼントはもう準備した?

Marie : Oui, j’en ai acheté au moment du Black Friday.

ええ、ブラックフライデーの時に買ったのよ。

Hanako : Tu es très prévoyante ! D’ailleurs, comment tu savais ce qu’il voulait à Noël ?

とっても準備が良い人ね!ところで、彼がクリスマスに何が欲しいかどうやってわかったの?

Marie : C’est très facile. On reçoit dans la boîte à lettre, des catalogues de jouets.

それはとても簡単よ。郵便受けにおもちゃのカタログが何冊も入れられるの。

Il les regarde, et il nous dit ce qu’il compte demander au Père Noël.

彼はそれを見て、サンタクロースに何をお願いするつもりか私たちに教えてくれるのよ。

Hanako : C’est bien. On ne risque pas de le décevoir au matin de Noël.

それは良いわね。クリスマスの朝にがっかりさせる危険がないものね。

Marie : Il écrit même une lettre au Père Noël avec les jouets qu’il veut.

彼はその上、サンタクロースに欲しいおもちゃを書いた手紙を書くの。

Comme ça, il ne peut pas changer son choix.

そうすると、選んだものを変えることもないしね。

サンタ帽子をかぶった女の子が興奮してクリスマス プレゼントを開けています。

キーワード: サンタ帽子、クリスマス

ポイント

Black Friday

近年日本でも耳にするようになった「ブラックフライデー」ですが、フランスでも英語でそのまま「Black Friday」といいます。

大量のクリスマスプレゼントを準備する必要があるフランス家庭では、この「Black Friday」でクリスマスプレゼントを準備する人もどんどん増えているようです。

prévoyant(e)

prévoyant」は「用意周到な・先見の明がある」という意味。「prévoir  予想する・用意する」という動詞から発生した形容詞です。

物事を前もって準備するということがあまり無いフランス人ですが、準備の良い人もたまにはいるものです。

décevoir

décevoirは「裏切る・失望させる」の意味。「(自分が)がっかりする」と言いたい場合には下記のような言い方をします。

Tu m’as déçu.

君にはがっかりさせられたよ。

Je suis déçu par ton comportement.

君の行動にはがっかりしたよ。

おもちゃのカタログ

子供にとってクリスマスの最大の楽しみと言えばおもちゃ。それは日本でもフランスでも変わりはありません。

そんな子供をターゲットに、11月頭ごろから各家庭の郵便受けに分厚いおもちゃのカタログがいくつも配られます。

大手おもちゃ屋のものやスーパー発行のものなど、普段の折り込みチラシとは桁違いの力の入ったカタログなんです。

そんなカタログを見ながら、子供たちはあれが欲しい・これが欲しいと「Père Noël サンタクロース」にお願いするプレゼントを決めていきます。

一生懸命にカタログを見ている様子は、まるでそれ自体が新しいおもちゃのよう。しばらくの間は他のおもちゃはそっちのけで、カタログばかり見ている子もいるようです。

フランスのクリスマスツリーの前で小さな女の子が本を読んでいます。

サンタクロースへの手紙

欲しいプレゼントが決まったら、今度は「Père Noël」に手紙を書かなくてはなりません。

自分がこの一年どれだけ良い子だったか、それに欲しいおもちゃを書きます。

カタログの欲しい商品部分を切り取って手紙に張ってみたりと、ここでもカタログは大活躍してくれるんですよ。

手紙の宛先

Père Noël」への手紙の宛先は「Père Noël」宛であることが分かればそれで充分。「Père Noël」の他に「Papa Noël」や「Monsieur le Père Noël」という宛名も良く使われます。

住所は必要ではありませんが、よく使われているものを紹介しましょう。

Route des nuages
Dans le grand Nord

Avenue des Rennes
Laponie

33500 Libourne
France

ちなみに「Père Noël」への手紙の郵便料金は無料。お手紙らしさを出すために、切手を貼る部分に好きなシールを張ってもOKです。

しかもきちんと「Père Noël」からの返事までもらえるので、自宅の住所も忘れずに書いておきたいですね。

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ソフィー(Sophie) この記事を書いた人

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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