おしゃれなフランス人女性はきっとメイクもバッチリしているのかと思ってしまいますが、実は意外にも薄化粧の人が多いのです。
今回はそんなフランスのお化粧事情をのぞいてみましょう。
目次
おすすめファンデーションは?
最近、顔色の悪さが気になっている花子さん、マリーさんにおすすめのファンデーションがないか尋ねているようです。
会話
Hanako : Depuis quelques temps, j’ai l’impression d’avoir mauvaise mine…
ここのところ、顔色が悪い気がして…
Est-ce que tu connais un bon fond de teint ?
良いファンデーション知らない?
Marie : Je suis désolée, je ne peux pas t’aider pour ça.
残念ながら、お役に立てそうにないわ。
Je n’utilise pas le fond de teint pour me maquiller.
メイクするのにファンデーションを使わないのよ。
Hanako : Mais tu es toujours très coquette !
でも、いつもきれいにしてるじゃない!
Tu te maquilles comment ?
どうやってメイクしているの?
Marie : Un peu de mascara et du rouge à lèvres.
マスカラを少しと口紅でしょ。
Quand j’ai mauvaise mine, je mets du blush, et c’est tout.
顔色が悪い時には頬紅をつけるわ。それだけよ。
Hanako : C’est très simple!
とってもシンプルね!
Moi, je me sens obligée de me mettre du fond de teint, puisqu’au Japon, la plupart des femmes se maquillent ainsi.
私はファンデーショーンは塗らなきゃいけない気がして。日本だとほとんどの女性はそうしているから。
Marie : Mais tu es en France ! Si tu ne veux pas, tu n’as qu’à arrêter de t’en mettre !
でもあなたはフランスにいるのよ!もしあなたがしたくないなら、塗るのをやめたらいいのよ!
ポイント
fond de teint
「fond」は「底」の意味でよく使われますが「背景・土台」の意味もあります。そして「teint」は「顔色」のこと。2つ合わせると「ファンデーション」の意味になります。
coquet(te)
「coquet」は「おしゃれな・小ぎれいな」の意味です。「coquette」と女性形だと「色っぽい」の意味もあります。
文中で花子さんがマリーさんを「tu es toujours très coquette」と言っていますが「いつもとても女性らしくおしゃれ(なメイクをしている)」と褒めているのですね。
rouge à lèvres
「rouge à lèvres」は「口紅」の意味。唇は上下あるので「lèvres」と複数で表します。
ナチュラルメイクが多いフランス女性
お化粧の基本はお肌!化粧下地にファンデーション、コンシーラーに仕上げのパウダーと何種類も使いこなしている人も日本女性には多いですよね。
ところがおしゃれなイメージのあるフランス女性の中には、ファンデーションなんて塗らないという人が実は多いのです。
ファンデーションを塗るにしても、薄くさっとつけるだけで日本人のように肌をしっかり作りこむという人はほとんど見かけません。
普段のメイクはマスカラだけ、顔色をよく見せるために頬紅をさっと塗ってお終い、気が向いたら口紅も塗ろうかな、といったお手軽なナチュラルメイク。
それでも手抜きに見えず、しっかり「coquette」なのははっきりとした骨格や、ビューラーいらずでくるんと上を向いているまつ毛のなせる業なのでしょうか… 羨ましいことです。
仕事にノーメイクでもOK
日本には仕事には化粧をして行かなくてはいけない、という暗黙の了解がありますが、フランスにはそんな概念はありません。
化粧をするもしないも本人の気分次第、したい人はする、したくない人はしない、で何も問題がないのです。
夜はバッチリメイクで変身
日中はナチュラルメイクでも、夜のお出かけにはバッチリメイクで大変身するのが上手なのもフランス女性です。
TPOに合わせたおしゃれとそれに合ったメイクで、日中と全く違う雰囲気の女性に変身してしまうのです。
とはいえ、メイクをしたくないなら夜のお出かけでもメイクなしでお出かけOK。他人の目を気にするより、自分が心地よいかを重視する姿勢は上手に見習いたいものですね。