フランスの結婚式③披露宴は朝までダンス

    1. フランス語会話・勉強

    2時間程度で終わる日本の披露宴と違い、フランスの披露宴はなんと朝まで続きます。

    今回はそんなフランスの結婚披露宴の様子を覗いてみましょう。

    靴擦れの原因は…?

    今日の花子さんとマリーさんは街歩き中。なんだかマリーさんの歩き方がおかしいようで、花子さんは心配しているようです。

    会話

    Hanako : Tu as quelque chose aux pieds ? Tu marches un peu bizarrement aujourd’hui.

    足に何かあるの?今日はちょっと歩き方がおかしいわよ。

    Marie : J’ai des ampoules aux talons. elles me font mal.

    かかとに靴擦れがあって痛いのよ。

    Hanako : Mais ils ne me semblent pas nouvelles, tes chaussures.

    でもあなたの靴、新品には見えないけど。

    Marie : C’est à cause du mariage de samedi dernier. Pour l’occasion, j’ai acheté de nouvelles chaussures.

    こないだの土曜日の結婚式のせいよ。式のために新しい靴を買ったの。

    J’ai dansé jusqu’au petit matin, et voilà le résultat.

    朝方まで踊っていたんだけど、その結果がこれよ。

    Hanako :  Vous dansez tous au mariage en France.

    フランスでは結婚式でみんな踊るものね。

    Quelle énergie que vous avez !

    みんなすごいエネルギッシュよね!

    Marie : Vous ne dansez pas au Japon ?

    日本では踊らないの?

    Hanako : Non, les invités ne dansent pas. D’ailleurs, même les mariés ne dansent pas non plus.

    いいえ、招待客は踊らないわね。そもそも、新郎新婦だって踊らないもの。

    Marie : Ah bon ? Alors qu’est-ce que vous faites jusqu’au matin ?

    そうなの?じゃあ朝まで何をするの?

    Hanako : Chez nous, la fête ne dure que deux à trois heures.

    私たちのところでは、パーティーは2~3時間しかないの。

    Du coup, le repas, quelques discours et les animations suffisent.

    つまり、食事といくつかのスピーチや出し物で十分なのよ。

    ポイント

    au petit matin

    matin 朝」に「petit 小さい」がついて「au petit matin」となると「夜明けに」という意味になります。

    同じく「夜明け」には「aube」という単語もあります。

    フランスから来た DJ がパーティーで音楽を流しています。

    披露宴は夜明けまで

    会話でも出てきたように、フランスの結婚披露宴は「jusqu’au petit matin」つまりなんと「夜明けまで」続くのです!

    披露宴が始まるのが夜の8時ごろ、それからディナータイムが始まりますが、とてものんびりしたスピードで食事は進みます。

    食事の合間にスピーチがあったりするのは日本と同じですが、とにかくのんびりなので、メイン料理が終わるころには0時頃という場合もあります。

    そしてメイン料理が終わると、今度は新郎新婦のファーストダンス。その後にやっとウエディングケーキの登場となります。

    これで披露宴が一通りが終わったことになりますが、この後は朝までダンスパーティーと化すのがフランス流。老若男女問わず、みんな元気にステップを踏んで踊りあかすのです。

    ちなみにケーキが登場する前からダンスパーティー化することも多く、その場合はケーキの登場は朝の2時3時ということも珍しくないようです。

    フランスの優雅さをイメージした、白いテーブルと椅子を備えた広いボールルーム。

    披露宴の会場

    salle des fêtes

    一般的に披露宴が行われるのは「salle des fêtes」というところで、公営の催し会場です。

    がらんとした広いホールをメインにステージなどが付いていて、パッと見た感じは体育館といった感じでしょうか。そこを自分たちで好きなように飾りつけして使用します。

    広いキッチンもついているので、お料理は自分たちで選んだ「traiteur ケータリング業者」に依頼するのが一般的です。

    salle des fêtes」の貸し出しは結婚式の日だけでなく、その前後を含めることができるので、明け方までダンスパーティーということが可能になるのですね。

    その代わり片付けも自分たちで行う必要があるので、結婚式の翌日に新婚旅行に旅立つのは難しそうです。

    お城での披露宴

    豪華な披露宴をしたいなら「château 城館」を選ぶという手もあります。

    朝までダンスパーティーというのは変わりませんが、お城の部屋を借りることもできるので、明け方に疲れ果てて家に帰る必要がないのもいいですね。

    レストランで披露宴

    もちろんフランスでもレストランで披露宴を行うこともできます。ただ一般のレストランの場合、営業時間が決まっていてそれ以上延ばせないことが多いので、あまり選ばれることはないようです。

    また、フランスの披露宴にはダンスがつきものなので、レストランだとダンスのためのスペースが取りにくいという点もレストランが選ばれない理由の1つのようですよ。

    まとめ

    フランスの披露宴は新郎新婦だけでなく、参加者だって体力勝負!ダンスを楽しむフランス人のパワーに圧倒されてしまうかもしれません。

    披露宴にご招待されたら、みんなと一緒にしっかり楽しめるよう、体調を整えて挑んでくださいね。

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