フランス式のお気軽バーベキュー

  1. フランス食べ物

バーベキューはアメリカンなイメージがありますが、フランス人も大好きなメニューです。夏の間のお呼ばれはかなりの確率でバーベキューが振舞われるほど。

今回はそんなフランスのバーベキュー事情を覗いてみましょう。

バーベキューの買い物リスト

花子さん夫婦ははマリーさんの別荘に遊びに来ています。今晩のバーベキューのために買い物の相談をしているようです。

会話

Hanako : Qu’est-ce qu’on achète comme viande pour le barbecue?

バーベキュー用のお肉は何を買う?

Marie : Hum, un kilo de merguez, un kilo de chipolata, quelques brochettes de veau, et un kilo de pilon de poulets ?

うーむ、メルゲーズを1キロ、シポラータを1キロ、子牛のブロシェットをいくつか、それに鶏のドラムスティックを1キロかしら?

Hanako : Autant ? On sera combien de personnes déjà ?

そんなに?(今晩は)何人だったかしら?

Marie : Nous sommes six, plus deux couples d’amis, donc dix personnes en tout.

私たちが6人でしょ、それに友人カップルが2組、だから全部で10人ね。

Ce ne serai peut-être pas assez pour dix ? J’ajoute des côtes d’agneaux aussi.

10人にはもしかして十分じゃないかしら?子羊の背肉も加えるわ。

Hanako : Tu en es sûr ? ça me parait beaucoup…

本気?私は多いように感じるけど…

Marie : Ne t’inquiète pas. Il vaut mieux trop que pas assez.

心配しないで。足りないより余る方がいいでしょ。

Hanako : Bon, si tu dis… Maintenant, comme on fait pour l’entré ?

まあねえ、あなたがそう言うなら…さて、前菜はどうする?

Marie : On achète quelques barquettes de crudités, et de la salade verte. Ça suffit, non ?

生野菜のサラダのパックをいくつかとグリーンサラダ。十分でしょ?

Hanako : Et pour l’apéro ?

アペリティフには?

Marie : Un grand paquet de chips et d’olives ?

でっかいポテトチップスの袋とオリーブでどう?

Hanako : Parfait. Alors on va faire des courses ?

了解。じゃあ買い物に行きましょうか。

フランスの屋外テーブルでワインを乾杯する人々のグループ。

フランス人は気軽にバーベキュー

フランス人にとってバーベキューは夏の定番メニューの1つ。バーベキューをするぞ、と気合を入れて行うものではなく日常生活の一部です。

庭付きの家なら炭火バーベキュー用の設備が設置されていることも少なくありません。例えアパート暮らしだとしても、ベランダで電気バーベキューを使いバーベキューを楽しみます。

残念なことに家に庭もベランダもない人でも、友人や家族の家のどこかにはバーベキューできる環境があり、夏の間の食事のご招待は毎度バーベキューということも少なくありません。

そしてフランスではバーベキューを家で行っても周囲から苦情が出ないのが日本との大きな違いです。お互い様ということもあるのでしょうが、煙を気にしてバーベキューをあきらめるなんてフランス人はいないのです。

【どうしてもバーベキューがしたい時は

自分の周囲にバーベキューをできる環境がなくても大丈夫。郊外の大きな公園に行けばバーベキューができる設備を無料で使うことができます。

ただ誰かの家で行う場合と違い野外なら思い切り騒げるので、若者が大勢でバーべーキューをしていることも。無茶な呑み方をした酔っ払いも多いので、絡まれないよう注意が必要なのが残念なところです。

定番はソーセージ

フランスのバーベキューで欠かせないのがソーセージ!「merguez」という香辛料の効いたアラブ風のものや「chipolata」というハーブの効いたものが定番です。

スーパーではこれらがセットになったものが売られていますし、本格的な「merguez」を求めてアラブのお肉屋さんに買いに行く人もいます。

ソーセージの他に用意するお肉は家庭で違いますが、一般的には下記のようなものです。

  • brochette de veau 子牛のブロシェット
  • pilonドラムスティック(鶏ももの下の部分)
  • agneau 子羊
  • andouillette アンドゥイエット(腸や胃を詰めたソーセージ)

魚類を用意する人もいますが、フランス人にとってバーベキューとは肉を食べるもの。フランス人開催のバーベキューで魚を食べれる機会はほぼ無いと思った方がよさそうです。

フランスで男性がグリルで料理を準備している。

バーベキューの前菜

バーベキューといっても特に特別なものを用意するわけではありません。

crudité」と呼ばれる生野菜のサラダ、それに「taboulé」というひきわり小麦を使ったサラダが定番です。

手作りする人も多いですが、スーパーのお総菜売り場で購入したものをそのまま出してしまっても大丈夫なのがフランス式バーベキューの良い所。頑張らなくてよいから気軽にバーベキューができるのです。

またバーベキューではホイルに包んで焼いたジャガイモも人気メニューですが、これも面倒ならポテトチップスで代用OK!とことん手抜きができてしまうのもフランス式なんですよ。

まとめ

フランスでバーベキューをするのは本当に手軽です。最低限ソーセージとポテトチップスがあればなんとかなってしまうという、お手軽すぎて栄養バランスが心配になってしまうほど。

こんなにもお肉ばっかり…と胃もたれが心配になってしまうかもしれませんが、たまの機会なら思い切って「がっつりお肉」のフランス式バーベキューを堪能するのも良い経験になりそうですね。

今すぐフランス語を学ぶなら!カフェでのマンツーマンレッスン60分わずか3000円!

今すぐ、無料体験を申込む

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます