フランス・リールの蚤の市「Braderie de Lille」

  1. フランス旅行・観光

毎年9月の最初の週末にLilleで開催される「Braderie de Lille」はヨーロッパ最大の蚤。フランスのアンティークに目がない人におすすめのイベントです。

今回はそんな「Braderie de Lille」について覗いてみましょう。

蚤の市で見つけた紅茶セット

今日の花子さんはマリーさんのお宅で紅茶を頂いているようです。

会話

Hanako : Il est très charmant ce service à thé.

この紅茶セット、とても素敵ね。

C’est une antiquité ?

アンティークかしら?

Marie : Oui, je viens d’en acheter un à la Braderie de Lille.

ええ、ブラドリー・ド・リールで購入したばかりなの。

Hanako : Qu’est-ce que c’est la Braderie de Lille ?

ブラドリー・ド・リールって何?

Marie : C’est le plus grand marché aux puces d’Europe.

ヨーロッパ内で最大の蚤の市よ。

Hanako : Ça m’intéresse beaucoup! J’adore le marché aux puces.

すごく興味があるわ!蚤の市が大好きなの。

Est-ce que tu sais quand il y en aura un la prochaine fois ?  

次はいつ開催されるか知ってる?

Marie : Il n’y a qu’une fois par an. C’est-à-dire, le premier week-end de septembre.

一年に一度しかないのよ。つまり9月の最初の週末なの。

Hanako : Quelle dommage… Mais j’y irai à tout prix l’année prochaine !

何て残念なの…でも来年は必ず行くわ!

ポイント

service à thé

service」は「手助け・(お店の)サービス」の意味でよく使われますが「(食器などの)セット」という意味もあります。

service à thé」だと「紅茶をサービスするためのセット」、つまり紅茶ポットにシュガーポット、ミルクピッチャー等を指します。

文中では「紅茶セット」と訳していますが、決して茶葉のセットではありません。

他にも「service à café コーヒーセット」「service à cigare 葉巻セット」というように使います。

marché aux puces

marché aux puces」は「蚤の市」 のこと。アンティークのプロが出店しています。

パリの郊外にもクリニャンクールやヴァンプに有名な「marché aux puces」がありますね。

よく似た催しに「vide grenier」というのがあります。

こちらは「videvider 空にする)」「grenier 屋根裏」の名のごとく、個人が家の屋根裏に押し込んでおいた要らないものを売りに出す場となっています。

はたまた「brocante」というのもあり、こちらは正しくは「古物商売」、つまりはプロのことです。

しかし催し物を指す時には「vide grenier」とほぼ同意義で使われることも多いようです。

フランスのテーブルに座る赤ちゃん。

Braderie de Lille

Braderie de Lille」はフランスの北部にあるノール県の県庁所在地「Lille」で開催される蚤の市です。

ヨーロッパ最大の規模を誇るこの「Braderie de Lille」は、約一万もの出店があり「Braderie」が開催されているLille中の道をすべて歩くのには約40時間が必要だそうです。

さて、この「Braderie de Lille」の中身は「marché aux puces」と「vide grenier」と「brocante」がごちゃ混ぜになったもの。

アンティークの高級家具から、家庭の不用品まで様々なものが並びます。

一時期はアンティークと全く関係ないお店が在庫処分のために出店してたりと「Braderie」としての質が問題視されていました。

2017年より往来の「Braderie de Lille」の姿を取り戻すべく、住人やアンティーク業者の販売面積を増やす方針になりました。

https://www.braderie-de-lille.fr/

braderie de Lilleの開催日

Braderie de Lille」が開催されるのは、毎年9月初めの土日です。

その週末はLilleの中心街だけでなく、その周辺のホテルも早い時期から全て満室になってしまいます。

ふと思い立って一泊するのは難しいので、前もってホテルを予約をしておく方が安心です。パリから日帰りもできますよ。

そして日帰りで見て回るなら、土曜日の朝早くから行くのがおすすめです。日曜日に行くと、欲しいものに巡り合える確率がぐんと下がってしまいますから…

また本気で何かを探している場合は、開催日前日の金曜日の夜に出店者がお店を設置している最中に目星をつけておく、という人もいるようです。

フランスでムール貝を鍋で調理している男性。

ムール貝の山

Braderie de Lille」の一番の楽しみは、もちろんお店を見て回ることですが、もう一つ忘れてはならないのが「moules frites」とその殻の山!

moules frites」はムール貝の蒸し煮とフライドポテトがセットになったLilleの名物料理です。

この「moules frites」を食べた後には、当然たくさんのムールの殻がでてしまいますが、なんとその殻をそれぞれのレストランの前に積んで、その高さを競っているのです。

moules frites」はLilleで年中食べられますが、殻が山になっているのを見られるのは「Braderie de Lille」の期間中だけ。

その年の暑さによってはちょっと臭うかもしれませんが、その臭いも「Braderie de Lille」の醍醐味と思い楽しんでしまいましょう。

まとめ

Lilleはパリから電車で約一時間と旅行中でも気軽に行ける距離です。

蚤の市に興味がない人でもきっと楽しめる「Braderie de Lille」にぜひ足を運んでみてくださいね。

※2019年8月の情報です。

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