生活するうえで避けて通れないのがトイレですよね。今回はフランス語のトイレと、それにまつわる単語などをみてみましょう。
故障中のトイレ
マリーさんのお宅にお邪魔している花子さん、どうやらお手洗いを使いたくなったようです。
会話
Hanako : Est-ce que je peux utiliser les toilettes ?
トイレを借りてもいいかしら?
Marie : Bien sûr, par contre, utilise les toilettes de notre chambre.
もちろん。でも私たちの部屋のトイレを使って。
Les toilettes au couloir sont en panne depuis quelques jours.
廊下のトイレは数日前から故障中なの。
Hanako : Ah bon ? Ça doit être embêtant. Qu’est est le problème ?
そうなの?それは厄介ね。問題は何?
Marie : Le chasse d’eau ne fonctionne pas bien, en plus il y avait une fuite d’eau…
水栓ボタンがきちんと動かないの。それに水漏れもあったのよ…
Hanako : Tu n’as pas appelé un dépanneur ?
修理業者に電話しなかったの?
Marie : Si, il est déjà passé, mais ils ne sont toujours pas réparés.
電話したし業者も来たわ。でもいまだに直ってないのよ。
トイレに関するフランス語
les toilettes
フランス語のトイレは「les toilettes」。一つしかトイレがなくても常に複数形で表します。
les w.-c.
「w.-c.」は「water-closets」の略ですが、こちらもトイレの事で「les toilettes」と同様複数形です。
表記は「w.-c.」ですが「ドゥブルヴェセ」ではなく「ヴェセ」と発音する人が多いようです。
le petit coin
他にもトイレには、話し言葉で「le petit coin」という表現もあります。
「petit 小さい」「coin 隅・ひっそりしたところ」の意味ですが、確かにトイレは小さくてひっそりしたところですもんね。
トイレに関する表現
では、トイレはどこ?など覚えておきたい表現をみてみましょう。
Où sont les toilettes, s’il vous plaît ?
トイレはどこですか?
フランス旅行に来るなら絶対覚えておきたいのがこのフレーズです。
カフェやレストランなら、席を立ってキョロキョロしていると、サービスの人がトイレを指さしてくれることもありがすが、街中ではそうもいきませんものね。
もっと簡単に「Les toilettes, s’il vous plaît ?」でも大丈夫です。
Je voudrais aller aux toilettes.
トイレに行きたいです。
Je peux utiliser les toilettes ?
トイレをお借りできますか?
en panne / hors service
故障中
トイレにまつわる単語
- chasse d’eau 水を流すボタン
- réservoir d’eau 水タンク
- cuvette 便器
- lunette des toilettes 便座
- lave-mains 小型の洗面台
- papier toilettes トイレットペーパー
- brosse des toilettes トイレブラシ
フランスの家のトイレの数
フランスのにはトイレが複数という家やアパートは少なくありません。
トイレが2つある場合によくあるのは、1つは廊下からアクセスできる場所、もう1つが夫婦の寝室にある、というパターン。
フランスではメインの一番大きい寝室を夫婦が使いますが、その部屋にお風呂やトイレがついているという間取りです。
なので会話中のマリーさんが「les toilettes de notre chambre 私たちの寝室のトイレ」と言っているわけですね。
【部屋にトイレがないことも!】
学生用の小さな部屋の場合は部屋にトイレがついていないことがあり、その場合は廊下にトイレをその階の住人皆で共有します。
面白いのは部屋にトイレはついていなくても、シャワーはついている部屋が多いこと。
トイレ共有はあっても、シャワー共有というのはまず見かけません。
配管の関係でトイレよりシャワーボックスの方が設置しやすいという理由もあるのでしょうが、シャワーがあってトイレがない部屋というのは変な感じがしますね。
単数形のtoilette
複数形の「les toilettes」はトイレの事ですが、単数形の「toilette」には全く別の意味があり「身づくろい・化粧・おしゃれ」などなど。
例えば、日本でも有名なフランス語に 「eau de toilette オードトワレ(香水の一種)」があります。
これには単数形の「toilette」が使われていますね。「身だしなみを整えるための芳香水」であり、決して「トイレの水」ではありません。
トイレと身だしなみや化粧が、単数・複数の差あれど同じ単語というのは面白いですね。トイレの真横にシャワーやバスタブのあるフランス文化からくるのでしょうか…。
ちなみによく似た単語に「toilettage」がありますがこれは「ペットの手入れ」の意味。ブラシをかけたり体を洗ったり、毛のカットなどのことです。
こちらの単語も身だしなみに関する意味であり、トイレとは関係ないんですよ。
まとめ
旅行であろうと住むのであろうと、避けて通れないのがトイレです。
フランスでトイレで困った!なんて事態に陥らないよう、絶対「Où sont les toilettes, s’il vous plaît ?」だけは覚えておきたいですね。