フランスで学ぶ:春の庭いじり

    1. フランス語会話・勉強

    フランス人は庭いじりが大好きで、余暇は庭で過ごすという人も少なくありません。春がくると何を植えようか、いつ植えようかとウキウキ・ソワソワ…!

    今回はそんな春の庭いじりに関するフランス語を覗いてみましょう。

    腰痛の原因

    4月のある日、マリーさんは腰痛で苦しんでいるようです。その理由とはいったい何なんでしょうか。

    会話

    Marie: Oh là là, qu’est-ce que j’ai mal au dos!

    あらら、なんて腰が痛いのかしら。

    Hanako: ça va? Qu’est-ce que tu as fait pour avoir aussi mal ?

    大丈夫?そんなに腰が痛くなるなんて何をしたの?

    Marie: J’ai fait du jardinage ce week-end.

    週末に庭仕事をしたの。

    Tout la journée, j’ai arraché des mauvaises herbes, béché la terre, ajouté de l’engrais, planté des légumes…

    一日中、雑草を抜いたり、土を耕したり、肥料をまいたり、野菜を植えたり…

    Hanako: Bravo, tu as bien travaillé.

    ブラボー、良く働いたのね。

    Mais il n’est pas trop tôt pour planter ? Il risque encore d’avoir du givre.

    でも植えるにはちょっと早くない?まだ霧氷の危険があるでしょう。

    Marie: Ne t’inquiète pas.J’ai installé une serre.

    心配なしよ、ビニールハウスを設置したから。

    Et toi, tu ne plantes pas quelques choses au balcon?

    あなたはベランダに何か植えないの?

    Hanako: Malheureusement, je n’ai pas la main verte.

    残念なことに、私はガーデニングが苦手なの。

    Marie:  Ah bon? 

    そうなの?

    Hanako: Déjà, j’ai peur des insectes. 

    まず虫が怖いの。

    En plus, j’ai même laissé faner les cactus… 

    そのうえ、サボテンまで枯らしてしまったのよ…

    フランスから来た小さな苗が黒いトレイで育っています。

    ポイント

    jardinage 

    jardinage」は「庭いじり/ガーデニング」のこと。「faire du jardinage」で「庭いじりをする」となります。

    ほかにも動詞の「jardiner」を使って「je jardine 庭いじりをする」ということもできます。

    mauvaise herbe

    mauvaise herbe」は「mauvaise 悪い」と「herbe 草」で、つまりは「雑草」のこと。

    お料理に使うハーブにも「herbe」を使いますが、ハーブは「fines herbes」と呼びます。ここでの「fin」は「終り」の意味ではなく「極上の/繊細な」という意味です。

    serre

    serre」は「温室/ビニールハウス」のこと。鉄筋にガラスなどでできている立派な温室から、簡易なビニールハウスまでどれも「serre」と呼びます。

    ちなみに地植えの植物にかぶせるトンネル状のものは「tunnel」と呼びます。

    givre

    givre」は「霧氷」のこと。庭仕事、特に春の種まきや苗を植える時期を間違うと「givre」によって、せっかく植えたものが全て駄目になってしまいます。

    日本の春も花冷えや寒の戻りといわれるように、暖かくなったと思ったら、霜が降りたり雪が降るような日が戻ってきたりしますよね。

    そのうえフランスでは朝晩と昼の気温差が大きいことが多く、朝は5度以下で日中は20度以上という春の日もめずらしくありません。

    フランスでは日中の暖かさに誘惑されて早めに種まき等をしてしまうと、予期せぬ「givre」に泣かされることになりそうです。

    フランスの木製フェンスにガーデニングツールと植物が置かれた庭。

    avoir la main verte

    main」は「手」、「verte」は 緑、「main verte」は直訳すると「緑の手」。

    では「avoir la main verte 緑の手を持っている」はというと「ガーデニングが得意である/才能がある」という意味です。

    main」は通常2つあるので複数形で使われることが多いのですが、この場合は単数である点に気をつけましょう。

    花子さんのようにサボテンも枯らしてしまうような人から見ると、羨ましい才能ですね。

    手が緑に染まるほどガーデニングに取り組めば「main verte」を手に入れられるのでしょうか…?

    まとめ

    パリで庭付きの住居は望めませんが、地方都市や田舎に住んでいるフランス人の中には、庭が家探しの絶対条件という人も少なくありません。

    同様に都会で働いていた人が、退職後に庭を求めて地方に引っ越すのも珍しくありません。

    そんなフランス人が大好きな「jardinage」の関連用語を覚えておくと、フランス人と楽しい会話が弾みそうですね。

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