フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。
弥生さんの娘のフランス人の友人・シモーヌの家に招かれた2人。
シモーヌの両親に歓迎され、お土産を手渡すことに。
目次
会話
Yayoi:Merci beaucoup de votre invitation. C’est un petit cadeau pour vous.
Monsieur Guillan:Merci beaucoup. Qu’est ce que c’est ?
Yayoi:C’est du saké japonais.
Hiroko:Et c’est pour vous. C’est un vase à fleurs.
(持ってきた花を活ける)
Madame Guillan:Que c’est jollie !
Hiroko :Kado pour cadeau !
Simone:Pardon ?
Yayoi:Ah, c’est difficile à expliquer…
訳)
やよい:お招きありがとうございます。これは気持ちばかりのお土産です。
ギラン氏:どうもありがとうございます。これは何ですかな?
やよい:日本のお酒です。
ひろ子:そして、これはあなたに。花器です。
ギラン夫人:まあ素敵!
ひろ子:カドーだけに華道、なんちゃって
シモーヌ:何ですって?
やよい:説明するのは難しいですね...
今週のポイント
merci beaucoup de~(メルシ・ボークー・ドゥ ~):つづり字と発音に慣れてきたでしょうか。
Merciは「メルシ・ありがとう」
beaucoupは、2重母音の発音の法則から「ボークー・たくさん」となります。
最後に出てくる子音字のpは発音しません。今週のお役立ち!をご覧ください。
2つ合わせて「どうもありがとう」。
de ~ で、お礼の中身を言います。
英語のThank you for~に当たる表現です。
もちろんMerci beaucoup.だけで使うことも出来ます。
C’est un petit cadeau pour vous.(セ・タン・プチ・カドー・プール・ヴ)
「これはあなたへのちょっとした贈り物です」
少し長いですが、プレゼントをするときに便利な表現です。
C’est~は「これは~です」。英語のThis is~.ですね。
英語のthisに当たるce(ス)とisに当たるest(エ)がくっついた表現です。
100%くっつけます。ス・エ~ということはありません。
petitは「小さな」
cadeauは「プレゼント」
pour が「~ための(=英語のfor)」です。
monsieur (ムッシュー):「~さん」「~氏」
おなじみ、英語のMr.にあたる男性の敬称です。
既婚・未婚に関係なく使われます。
また、英語とは違って、名前が分からない場合の呼びかけにも使われます。
例:Bonjour, Monsieur ! 「おじさんこんにちは」
なお、この単語はつづり字と発音の関係の例外で、nの音は発音しません。
また、「シュ」の部分は、shの音でなく、sの音になります。
あえてしつこい書き方をすれば、「ムスィウ」というような発音になります。
Qu’est ce que c’est ? 「これは何ですか」
(ケ・ス・ク・セ?←「・」のところでいちいち間を置かずに、「ケスクセ」と発音します)
「これは何ですか」
英語のWhat is this ?にあたります。
Whatに当たるque(ク)とthis isに当たるc’estのあいだに、
疑問形を示すest ce queがはさまった形と考えてください。
saké japonais(サケ・ジャポネ):「日本酒」「日本の酒」
フランス語では多くの場合、形容詞が後ろから名詞を修飾します。
ちょうど英語のsomething blueとかnothing specialとかいう場合と同じです。
例:vin rouge(ヴァン・ルージュ) :「赤ワイン」
art nouveau(アール・ヌーヴォー):「アールヌーヴォー(新しい芸術)」
しかし、beau(美しい)、petit(小さい)、grand(大きい)などは、名詞の前に置かれます。
Que c’est joli !(ク・セ・ジョリ) :なんてきれいなんでしょう。
joli は「きれいな」「かわいい」。
Que+平叙文+ !で、フランス語の感嘆文の表現の1つです。
C’est difficile à ~. (セ・ディフィスィール・ア ~) :「~するのは難しい」
英語の It is difficult to~にあたる表現です。
~の部分には、動詞の原形に当たる形
辞書書に載っている形。(フランス語では不定詞といいます)が入ります。
今日のお役立ち!◎子音字(一字の場合)
フランス語の子音字は、おおむねローマ字の音に近い音になりますが、
以下のような例外や規則があります。
(1) 一般に、語末の子音字は発音されません。しかし、短い語、特にc、r、f、lは発音されることが多いです。
careful は発音する、と覚えてください。
(2)c は大体[k]の音になりますが、e,i,y の前では[s]の音になります。
(3)çの字(「セディーユ」と読みます)は[s]の音になります。
(4)g は大体[ɡ]の音になりますが、e,i,y の前では「ジ」の音になります。
(5)e,i,y の前で[ɡ]と読ませたい場合には、gu とつづります。
(6)s は大体[s]の音になりますが、母音字に挟まれた場合には[z]と発音します。
(7)母音字に挟まれたsを[s]と読ませたい場合には、ssとつづります。
まとめ
字で書くとややこしく思えますが、習うより慣れろです。
単語を覚えるときに、読み方も同時に覚えますから、
そのうち何も考えなくても読めるようになりますが、
ここではちょっと意識して練習してみましょうか。
次の単語はどのように読めばよいでしょうか。
métro 「メトロ」(地下鉄・もとはフランス語です!)
Musée du Louvre 「ミュゼ・デュ・ルーヴル」(ルーブル美術館)
bagage 「バガージュ」(荷物)
baguette 「バゲット」(フランスパン)
aeroport 「アエロポール」(空港)
saison 「セゾン」(季節)
comme ça 「コム・サ」(こんな風に)