フランスで仕事を探す場合、共通の知り合いが居るとうまく話が進む場合があります。面接官の学生時代の恩師が、自分の担当教官でもあったなんてケースもありえますよね。
このレッスンではそういったシチュエーションを見てみましょう。
フランス語での面接
目次
会話
ヴァンソンは仕事の面接を受けに行きました。
Florian : Bonjour, entrez.
こんにちは。お入りください。
Vincent : Merci.
ありがとうございます。
Florian : J’ai regardé votre CV. Vous étiez à Paris IV? Moi aussi, j’étais en économie à Paris IV.
あなたの履歴書を見ました。パリ第4大学にいたんですか?私もパリ第4大学の経済学部にいたんです。
Vincent : Ah oui? Quelle coïncidence!
そうなんですか?偶然ですね!
Florian : Vous connaissez Durand? Il était mon directeur de recherche.
デュランを知っていますか?彼は私の研究指導者だったんです。
Vincent : Oui, oui. Il était mon directeur de recherche aussi!
はい。私の研究指導者でもありました!
Florian : Ah, c’est marrant. Alors, on va parler du travail.
それはおもしろいですね。では、仕事の話をしましょう。
Vous parlez anglais? On a pas mal de clients anglais et américains.
英語は話せますか?イギリス人とアメリカ人のクライエントが多いんです。
Vincent : Oui, je suis resté 2 ans en Angleterre.
はい、イギリスに2年いました。
Florian : Ah d’accord. C’est bien. Il faut avoir un bon contact avec des clients.
そうですか。いいですね。クライエントとはいい付き合い方をしなければなりません。
Des fois, il y a des clients difficiles, mais il faut savoir se déverrouiller.
時々は、難しいクライエントもいますが、うまく切り抜けなければなりません。
Vincent : D’accord.
わかりました。
Florian : Vous habitez près d’ici, non?
この近くに住んでいますよね?
Vincent : Oui, 15 minutes en vélo.
はい、自転車で15分です。
Florian : Oui, c’est bien. Vous pouvez venir à partir de la semaine prochaine?
いいですね。来週から来れますか?
Vincent : Oui, merci beaucoup!
はい、ありがとうございます!
今週のポイント
Quelle coïncidence !
なんて偶然でしょう!
“coïncidence“は「偶然」を意味し、”quelle coïncidence!”で「なんて偶然でしょう!」となり、何かが偶然に起こったときに使われる感嘆文です。
Jonathan : Quelle coïncidence!
偶然だね!
Cindy : Oui! Tu vas où?
ええ!どこに行くの?
Jonathan : Je vais rentrer à la maison. Et toi?
家に帰るんだ。君は?
Cindy : Moi aussi. Je suis très fatiguée.
私も。とても疲れたわ。
intéressant
おもしろい
「おもしろい」を意味する単語には”intéressant“がありますが、”marrant“もまた日常会話ではよく使います。
“intéressant“には「興味深い」という意味も含まれています。
Clémence : J’ai regardé la série TV américaine, “Sunday girls”. C’est trop marrant!
アメリカのテレビドラマの”日曜の女の子達”を見たの。面白すぎるわ!
Juliette : Oui, je l’ai regardé aussi. J’aime beaucoup!
ええ、私も見たわ。すごく好きよ!
Clémence : On regarde ensemble la prochaine fois?
今度、一緒に見ない?
Juliette : Bonne idée!
グッドアイディア!
Pas mal de ~
決して少なくはない
“pas mal de ~“は「決して少なくはない」に近いニュアンスで数量を表すのに使います。
Lucas : Tu ne veux pas aller au parc? Il fait très beau!
公園に行かない?とてもいい天気だよ!
Amandine : Euh, j’ai pas mal de choses à faire aujourd’hui. On va rester là-bas juste 30 minutes?
今日はしなければならないことがいくらかあるの。30分だけならいいわよ。
Lucas : Ok!
わかった!
Avoir un bon contact
うまく付き合う、付き合い方がうまい
“contact“は「交際」を意味し、”avoir un bon contact“で「うまく付き合う」「付き合い方がうまい」となります。
フランスではコミュニケーションが大事ですから、一種の褒め言葉としてよく使われます。
Florent : J’ai rencontré Durand hier. Il était content parce qu’il a trouvé un travail par un ami.
きのうデュランに会ったよ。友達の紹介で仕事を見つけたって喜んでたよ。
Melissa : Ah, c’est bien! Il a un bon contact avec des gens, c’est pour ça qu’il a trouvé un travail.
そう、良かったわね!彼は人と付き合うのがうまいから、仕事が見つけられたんだと思うわ。
Florent : Oui, je pense aussi.
ああ、僕もそう思うよ。
Des fois
時々
“fois“は「度」「回」を意味し、”des fois“で「時々」を意味します。
日常会話ではよく使われますが、フォーマルなシチュエーションでは、”de temps en temps“や”parfois“を使う方が適切です。
Paul : Tu connais ce restaurant?
このレストラン知ってる?
Léa : Non, je ne suis jamais allé. Ça a l’air bon.
いいえ、行ったことがないわ。良さそうね。
Paul : Moi, des fois j’y vais. On ira la prochaine fois?
僕は時々行くよ。今度一緒に行こうか?
Léa : Oui!
ええ!
日本の大学では、4年生になると、1年かけて就職活動をしますが、フランスでは面接を受け、翌週からは働き始める状況もよく見られます。
また、知人の紹介で仕事を見つけることも多いです。ですから”il faut avoir un bon contact avec des gens“「人とうまく付き合わなければならない」のです。