フランス語で風が強いは?

    1. フランス語会話・勉強

    フランスを旅行中のやよいさんとひろ子さん。2人ともフランス語は初心者です。

    南仏プロバンス地方の街・アヴィニョンで、童謡で有名なアヴィニヨン橋を訪れています。橋の上ということもあってか、風がとても強く、ひろ子さんが帽子を飛ばされてしまいました。

    ラッキーなことに、タイミングよく1人の紳士がつかまえてくれました。

    フランス語で風が強いは?帽子をかぶって公園のベンチに座っているフランス人女性。

    会話

    ひろ子 :Ah, merci beaucoup, monsieur…

    男性 :Je vous en pris. Voilà..

    ひろ子:Mais il fait vraiment grand vent aujourd’hui, n’est-ce pas ?

    男性:Ça, c’est le mistral, le vent très très fort en Province. Il peut souffler à plus de cent kilomètres à l’heure.

    ひろ子:Comme c’est furieux!

    男性:Mais à cause de ça, on a l’en soleillement exceptionnel et la limpidité del’air en Provence. C’est à dire que…

    ひろ子:(また帽子を飛ばされる)Tiens! Et encore !

    和訳

    ひろ子:ああ、ありがとうございます...。

    男性:どう致しまして。どうぞ。

    ひろ子:それにしても今日は本当に風が強いですね。

    男性:これがミストラルですよ。プロヴァンスに吹くとても強い風です。時速10キロを超えることもあるんですよ。

    ひろ子:すごいですね!

    男性:でもそのおかげで、プロヴァンスはとても日照に恵まれ、空気も澄んでいるんです。つまり...

    ひろ子:あらっ、また!

    Vocabulaires

    (“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

    • fait<faire 作る、する
    • grand 大きな
    • vent 風
    • aujourd’hui 今日
    • mistral(m) ミストラル(プロヴァンス地方の強い北西風)
    • fort 強い
    • peut<pouvoir 出来る、可能性がある
    • souffler (風が)吹く
    • plus de ~ ~以上の
    • à ~ kilomètres à l’heure 時速~キロで
    • furieux ひどい、激しい
    • cause(f) 原因、理由
    • ensoleillement(m) 日照
    • exceptionnel 例外の、特別な
    • limpidité(f) 透明さ
    • c’est à dire つまり
    • tiens おや、まあ

    フランスの青い空に風にそよぐヤシの木。今週のポイント

    il fait grand vent:「強い風が吹く」

    il は「彼は」の意味で今まで出てきましたが、ここでは気候・天気を表す主語になっています(英語の「天候を表すit」と同じですね)。天気に関する表現を、「今週のお役立ち!」にまとめておきましたので、そちらもご覧ください。

    さて、fait<faireという動詞は独特の活用をしますので、まとめておきます。

    je fais nous faisons

    tu fais vous …faites

    il fait ils font

    Il peut souffler:「風が吹くこともある」

    il は前項の天候のilです。

    peutはpouvoirという助動詞のilに対応する形です。

    pouvoirは、英語のcanに当たる助動詞で、「~が出来る」「~してもよい」という意味と同時に、「~かもしれない」「~し得る」という意味を持っています。助動詞ですので、後ろには動詞の原形(不定法)が来ます。

    活用をまとめておきます。

    je peux nous pouvons

    tu peux vous pouvez

    il peut ils pouvent

    Comme ~ !:「なんて~なんだろう」

    前にも出てきたことがありますが、感嘆文です。Comme +S+V~ !で感嘆の表現になります。

    Comme il est gentil ! 「彼はなんて優しいんだろう」

    Comme c’est difficile! 「なんて難しいんだろう」

    また、フランス語の感嘆文には、Que+S+V~ !と言う表現のしかたもあります。上の例文を

    Qu’il est gentil! (Qu’ilはQue+ il が短縮された形です)

    Que c’est difficile !と表現しても、まったく同じ意味になります。

    à cause de ~:「~のせいで、~のために」

    理由を表す表現です。

    Tiens!:「あら」「まあ」

    もともとはtenir「持つ、つかむ」という動詞の変化形ですが、独立して、驚きを表現する間投詞として使われます。

    フランスの黒板の前で傘をさす少年。今週のお役立ち!◎ 天候をあらわす表現

    フランス語の天候を表す表現は、独特です。具体的に見てみましょう。

    • 天気がよい Il fait beau.
    • 天気が悪い Il fait mauvais.
    • 雨が降る Il pleut.
    • 雪が降る Il neige.
    • 暑い Il fait chaud.
    • 寒い Il fait froid.

    感嘆文の構文と組み合わせて、「今日はなんていいお天気なんだろう」と言うには...Qu’il fait beau aujourd’hui!または Comme il fait beau aujourd’hui !と言えばよいわけですね。

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