フランス語のアクセント記号と発音ガイド
フランス語の発音は難しい…。初めは誰もがそう思いますよね。でも実は、基本的な規則さえ覚えれば、文字を見ただけで発音と結び付けられるようになります。
何事も最初が肝心!まずはフランス語の綴りと発音をしっかりマスターしましょう。
アクサン・テギュ「アクサン記号」
アクサン・テギュ 【é・É】
それではまず、フランス語の特徴でもある「アクサン記号」について一つずつ見ていきます。
アクサン・テギュは、母音の「e」の文字にだけ付く記号です。
フランス語では発音上「e」という文字は最も特徴的な文字で、色々な注意点があります。
まずは第一に綴りの中に「e」があっても多くの場合は「発音しない」というルールがあることを頭に入れておいてください。
しかし、アクサン・テギュの付いた「é」「É」は、[e] 〔エ〕と発音が変わります。
アクサン・テギュを含む綴りの単語と発音
été [ete ]〔エテ〕 意味:夏
bébé [bebe]〔べべ〕 意味:赤ちゃん
clé [kle]〔クレ〕 意味:鍵
アクサン・グラーヴ
アクサン・グラーヴ 【è・È・à・À・ù・Ù】
アクサン・グラーヴはアクサン・テギュと向きが逆です。母音の「a」「e」「u」 の3つの文字につく記号です。
「a」と「u」はアクサンが付いてもつかなくても、発音は変わらないと覚えておいてください。
「e」につくときはやはり〔エ〕という音に変わります。この〔エ〕は発音記号では[ɛ]。[e]とは区別されます。
[ɛ]は舌が下のほうにあり、口をやや開けて〔エ〕と発音します。 [e]は舌がの上のほうにあり、口をやや狭くして〔エ〕と発音するのがコツです。発音は実際のレッスンやCDで確認してくださいね。
アクサン・グラーヴを含む綴りの単語と発音
mère [mɛ :ʀ]〔メール〕 意味…母親
père [pɛ :ʀ]〔ペール〕 意味…父親
frère [fʀɛ :ʀ]〔フレール〕 意味…兄弟
上記の三つの単語の最後の「e」は、初めにご説明した通り「発音されない」文字です。
アクサン・シルコンフレックス
アクサン・シルコンフレックス 【â・Â・ê・Ê・î・Î・ô・Ô・û・Û】
アクサン・シルコンフレックスは山形のような記号です。この記号は5つの母音「a」「e」「i」「o」「u」全てにつきます。
「a」「i」「o」「u」 につくときは、発音は変わらないと覚えておいてください。
「e」 につくときは、発音はéと同じ[ɛ]になります。
アクサン・シルコンフレックスを含む単語と発音
être [ɛtʀ] [エトル] 意味…(動詞)ある、~である、(名詞)存在
(発音が変わらない例)
sur [syʀ] [スュール] 意味…(前置詞)~の上
sûr [syʀ] [スュール] 意味…(形容詞)確かな
セディーユ
セディーユ 【ç・Ç】
セディーユは尻尾のような形の記号で、子音の「c」の文字にのみ付きます。
フランス語では、「ca」は[ka][カ]、「co」は[ko][コ]、「cu」は[ky][キュ]とカ行の発音になります。
しかし、このセディーユが付くと「ça」は[sa][サ]、「ço」は[so][ソ]、「çu」は[sy][スュ]、つまりカ行からサ行の音に変わります。
セディーユを含む単語と発音
leçon [ləsɔ̃][ルソン] 意味…レッスン、授業
garçon [garsɔ̃][ギャルソン] 意味…男の子
français [fʀɑ̃sɛ][フランセ] 意味…(名詞)フランス語 (形容詞)フランスの
(フランス語の綴りと発音についてはこの後も続きます)
注:文中、カタカナの発音表記はあくまでも参考です。実際の発音はレッスンやCDなどで確認してください。