日本でもフランスでも、仲良くなれば一緒にどこかに出かける機会がきっとあるでしょう。
相手の都合を聞き、外出に誘って、待ち合わせをする。今回はそういうシチュエーションで便利な表現を見てみましょう。
フランス人の友達を誘って映画館へ
目次
会話
Claude : Tu es libre ce weekend?
今週末ひま?
Jeanne : Oui, je n’ai rien de spécial. Tu sais, nous venons de finir les examens.
うん、特に何もないわ。試験が終わったばかりでしょ。
Il me faut me reposer un peu. Pourquoi ?
少し休まないとね。どうして?
Claude : Si tu es libre, tu ne veux pas aller au cinéma avec moi ?
もし暇なら、一緒に映画を見に行かない?
On dit que le nouveau film de Jean Pierre Améris est tellement amusant.
ジャンピエール・アメリス監督の新作がすっごく面白いらしいんだ。
Jeanne : Ah, ça m’intéresse. J’y vais, avec plaisir.
あ、面白そう。喜んで行くわ。
Claude : Alors, on va voir au café Bleu à 10 heures samedi prochain?
じゃあ今度の土曜日10時に、カフェ「ブルー」で待ち合わせしよう。
Jeanne : D’accord. À samedi.
OK。じゃ、土曜日にね。
Vocabulaire
“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています
- libre 自由な、空いている
- weekend 週末
- me reposer<se reposer 休む
- faut<falloire 要る、~しなければならない
- pourquoi 何故
- si もし~なら
- veux<vouloire 欲しい、~したい
- cinéma 映画館
- ensemble 一緒に
- tellement とても、非常に
- avec plaisir 喜んで
- voir 見る、会う
- samedi 土曜日
- prochain 今度の
今週のポイント
Tu es libre ce weekend?: 今週末は空いてる?
週末の予定を尋ねる表現です。Qu’est ce que tu fais ce weekend ?「今週末は何をするの?」などと聞くことも出来ます。
ce weekend は特に前置詞などを置かずに副詞句として使うことが出来ます。
venons de~: ~したばかりだ
venir(来る) de+動詞の原形で、完了したばかりの行為(近接過去)を表します。venir は主語に合わせて活用してください。
Je viens d’arriver..
私は今着いたばかりだ
Il vient de commencer son devoir.
彼は宿題を始めたばかりだ
これとは逆に、ごく近い未来(近接未来)を表す表現を以前にご紹介しました。
近接過去の形とは対照的に、この場合は aller(行く)+ 動詞の原形になるのでしたね。この機会に復習しておきましょう。
Je vais sortir.
私は(これから)外出します
Il va commencer son devoir.
彼は宿題に取り掛かろうとしている
Il me faut~: ~する必要がある
Il faut ~は、後ろに que で導かれた節を伴ったり、動詞の原形を伴ったりして「~する必要がある」という意味になります。具体的に見てみましょう。
Il faut acheter un parapluie.
傘を買わなくてはならない
Il faut que nous partirons tout de suite.
すぐ出発しなくてはならない
↑2番目の文の動詞は「接続法」という時制です。また別の機会に説明します
本文で出てきた Il me faut~ は「それが誰にとって必要であるか」を表すために me「私に」(間接補語)を入れた形です。人称ごとに整理しておきましょう。
- 私 me
- きみ te
- 彼 lui
- あなた(たち)vous
- 私たち nous
- 彼ら leur
Il leur faut réfléchir un peu.
彼らは少し考えなくては
Pourquoi ?: なぜ?
理由を尋ねる表現です。ここでは使われていませんが、これに対して理由を示す「なぜなら」は parce que という表現がよく用いられます。
Pourquoi vous êtes si occupé ?
どうしてそんなに忙しいんですか?
Parce que je vais avoir une partie chez moi.
うちでパーティーをするからさ
Si tu es libre, tu ne veux pas aller~: 暇なら~に行かない?
「~なら」という仮定・条件を表す表現です。
この例のように、単純な、実現性のある仮定の場合には、Si(「もしも」)の節の時制は現在形、主節には単純未来形や現在形が用いられます。
(英語の仮定法にあたる、実現性の少ない、非現実的な仮定の表現ももちろんあります。この場合にはまた時制が変わります)
On dit que ~ : ~だそうだ
伝聞を表す表現です。
J’y vais. : 私はそこへ行きます
y は「そこへ」の意味の副詞です。英語の there に当たりますが、動詞の前に置きますので、語順に注意してください。
今週のお役立ち – 曜日の名前
samedi(土曜日)が出てきましたので、ついでにフランス語の曜日の名前をまとめておきましょう。
- 日曜 dimanche
- 月曜 lundi
- 火曜 mardi
- 水曜 mercredi
- 木曜 jeudi
- 金曜 vendredi
- 土曜 samedi
アメリス監督の作品は、日本でもフランス映画祭で公開され、高評価を得たようです。
映画やインターネットなど、それほどお金をかけなくても、生のフランスに触れる機会は探せば意外と多いもの。
恵まれた時代に生きている恩恵をフルに活用したいものですね。