lever de soleil「日の出」でフランス語を簡単・楽しく勉強

  1. フランス世界遺産・歴史

lever de soleil「日の出」でフランス語を簡単・楽しく勉強

日本とフランスでは、お正月の過ごし方や文化に大きな違いがあります。特に元旦の朝、日本では早起きして初日の出を迎えることが一般的ですが、フランスではあまり行われていません。この記事では、「lever de soleil(日の出)」というフレーズを通じて、日仏の元旦の違いやその文化的背景について探っていきます。

元旦は早起き

大晦日から元旦になったとたんに親しい人にメッセージを送るのは日仏共通。フランス時間の夜12時は日本の何時になるのでしょうか?

会話

Marie : Il y a combien d’heure de décalage entre la France et le Japon ?

フランスと日本の間の時差って何時間あったかしら?

Hanako : Comme on est en hiver, il y a huit heures de décalage. Pourquoi ?

今は冬だから8時間の時差ね。どうして?

Marie : Je voudrais t’envoyer un SMS pour dire bonne année.

明けましておめでとうのSMSを送ろうと思って。

Mais je ne veux pas non plus te réveiller pour ça.

でもそのためにあなたを起こしたくないしね。

Hanako : T’inquiète. A huit heures de matin, je serai déjà réveillée.

大丈夫よ。朝の8時ならもう起きているわ。

Marie : Ah bon ? Tu ne fais pas la fête pour le réveillon ?

あらそう?大晦日にパーティーはしないの?

Hanako : Je reste éveillée jusqu’au minuit, mais pas la fête.

夜の12時までは起きているけど、パーティーはしないわ。

Je préfère me lever tôt pour admirer le premier lever de soleil de l’année !  

初日の出を見るために早起きするほうが良いもの。

ポイント

T’inquiète 「心配させる」フランスという文字が書かれたタブレット。

inquiéter」は「心配させる」という他動詞、「s’inquiéter」だと「心配する」という代名動詞です。

では命令形の「T’inquiète」は?いったいどんな文法なのか疑問に思いますよね。

これは代名動詞の命令形の否定形「Ne t’inquiète pas」の「Ne」と「pas」の両方とも省かれた形。つまり「心配しないで」です。

砕けた口語表現なので、文章で使われることはほぼありませんが、よく耳にするので覚えておいてくださいね。

rester éveillée「起きている(目を覚ました状態でいる)」

rester+属詞」で「~の状態でいる」の意味です。「éveillé 目覚めた」と一緒だと「起きている(目を覚ました状態でいる)」となります。

lever de soleil「日の出」

lever de soleil」は「日の出」、「lever」は動詞と同じ形ですが、こちらは男性名詞です。

ちなみに「日の入り」は「coucher de soleil」こちらの「coucher」も男性名詞なので、お間違えなく。

日本語では「出る・入る」フランス語では「起きる・寝る」と違う表現なのが面白いですね。

初日の出

元旦は寝坊するフランス人

日本では元旦というと、背筋が伸びるような特別感がありますよね。ところがフランスではクリスマスの延長感が強く、元旦にこだわりがある人は少ないように見られます。

大晦日はクリスマスイブと同じように、夜中まで長いディナーを楽しんだりパーティーをすることが多いので、元旦に早起きする人はあまり居ない模様。

le premier lever de soleil de l’année 初日の出」を見ようと考える人も居ないのがフランスです。

もちろん全員が寝坊というわけではなく「repas de fête パーティーのご馳走」のカロリーを消費すべく、朝からジョギングにいそしむフランス人もいます。

初日の出の時間

フランス、パリのエッフェル塔と建物。

premier lever de soleil de l’année 初日の出」は日本でも場所によって違いますが、大体6時半から7時半の間です。お休みの日にしては早起きをしなければ見れませんね。

対してフランスのパリでは8時43分(2017年)。がんばって早起きをしなくても初日の出を見ることが出来ます。

年末からお正月にかけてフランス旅行をするなら「monuments historiques 歴史建造物」と初日の出を、共に眺めに行くのも良い思い出になりそうですね。

初夢

一富士二鷹三茄子の夢を見ると縁起がいいといわれる”初夢”は「premier rêve de l’année」です。

こちらもフランスではこだわらない習慣なので「bon augure 縁起がいい」を使って「Ce sont des symboles de bons augures 縁起のいいもののシンボルです」と説明してみてはいかがでしょうか?

抱負

新年に一年の抱負を定める人も多いかと思いですよね。

フランス語で”抱負”を辞書を引くと「prétention」や「ambition」がでてきますが、一年の目標という意味で使うなら「résolution」がしっくりきます。

そしてフランスで「résolution」を考えるのは新年よりむしろ9月。学校の新年度が始まる時期に一年の予定や目標を定める人が多いようです。

Quelle est votre résolution de 2017 ?

2017年の抱負はなんですか?

最後に

日本とフランスでは元旦の過ごし方や文化に大きな違いがあります。初日の出を迎えることへの重要性や習慣も異なっています。それぞれの文化を理解し、自分自身に合った新年の過ごし方を見つけることが大切です。

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ソフィー(Sophie) 執筆者

来日(1998年)以来23年間、日本でフランス語指導に携わるベテラン講師(京都在住)。パリでの生活経験も有します。最大の強みは、日本語でのコミュニケーションが可能な点です。
パリではECEインターナショナルスクールにてクボタ・ヨーロッパの従業員(日本人)に指導。来日後は、エスパス・フランセ語学学校、日本女子大学、桐朋学園高校、外務省、その他企業にて、初心者から上級者まで豊富な指導経験を有します特に初心者の方が躓きやすい発音について、「難しくない」と感じられるよう基礎から丁寧に指導することに注力しています。 忍耐強く、発音や文法を丁寧に繰り返し指導するのがモットー。グラフィックデザインのスキルを活かし、描画を取り入れた分かりやすい説明も得意です。ご希望に応じて英語でのフランス語レッスンや、アートレッスン(仏語/英語)も提供可能です。

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