フランスにおける春の祝祭:復活祭の伝統と文化

  1. フランス語会話・勉強

Bonjour, chers amis ! こんにちは、みなさん。Comment allez-vous ? ご機嫌いかがですか?

復活祭(Pâques)はキリストの復活を祝うキリスト教の春のお祭りで、カトリックの国フランスでは一大イベントです。最近は日本でも、カラフルな卵を見かけるようになりましたね

フランスにおける春の祝祭:復活祭の伝統と文化

会話

教室でタブレットを見ながらフランスを勉強している教師と女の子。

今回はフランスの復活祭の過ごし方と伝説をご紹介しましょう。

Saki:Comment se passe Pâques en France ?

フランスではどんなふうに復活祭を過ごすの?

Claire:Oh, j’aime beaucoup Pâques !

ああ、復活祭って大好きよ!

Comme dans d’autres pays,  Pâques est une des principales fêtes chrétiennes. Elles célèbrent la résurrection de Jésus.

他の国同様、復活祭はキリスト教の主要な祭日の一つで、

Messe sont lieu partout.

あちこちでミサが行われるわ。

En France, le lundi de Pâques, le lendemain est aussi jour férié.

フランスでは復活祭の月曜日といって、翌月曜日も祝日になるの。

Familles et amis se retrouvent et traditionnellement, on s’offre des œufs en chocolat.

家族や友達が集まって、伝統的にはチョコレートで出来た卵を贈り合ったりするわね。

Et voici une légende de Pâques quasiment propre à la France.

ほぼフラ ンスだけの復活祭の言い伝えに、こんなのがあるわ。

Le soir du Jeudi saint les cloches de toutes les églises partent à Rome où elles se font bénir parle Pape.

聖木曜日の晩、すべての教会の鐘がローマに旅立ち、そこで法王の祝福を受けるの。

Le matin de Pâques, les cloches reviennent en carillonnant pour annoncer leur joie après la résurrection de Jésus.

復活祭の朝、鐘たちは キリストの復活を祝い知らせるために、組み鐘を鳴らしながら戻ってくるの。

Mais avant de partir de Rome, elles se sont chargées d’œufs de Pâques qu’elles laissent sur leur passage dans les jardins.

でもローマを発つ前に、鐘たちは復活祭の卵をいっぱい抱えて、通るときに庭に卵を置いていくというのよ。

C’est pourquoi en se levant les enfants découvrent autant d’œufs dans leurs jardins ou appartements.

子供たちが起きるが早いか、庭やアパルトマンでなるだけたくさんの卵を探そうとするのはこのためよ。

Vocabulaire

(“<”記号以下は、もとの形(辞書に載っている形)を表しています。また、名詞の後の(m)、(f)は、それぞれ男性名詞・女性名詞を示しています)

  • se passer 起こる、行われる
  • Pâques (f, pl) 復活祭
  • autre 別の、他の
  • principal 主要な
  • fête (f) 祝祭、祝日、祭日
  • chrétien キリスト教の
  • célébrer 祝う
  • résurrection (f) 復活、よみがえり
  • Jésus イエス
  • messe (f) ミサ
  • partout いたる所に、あちこちに
  • jour (m) férié 祝日
  • se retrouver 再会する
  • oeuf (m) たまご
  • quasiment ほとんど
  • propre 固有の
  • jeudi saint 聖木曜日
  • cloche (f) 鐘
  • église (f) 教会
  • bénir 祝福する
  • Pape (m) 法王、教皇
  • carillioner (カリヨン、組み鐘が)鳴る
  • se charger 荷を背負う、担う、装てんされる
  • laisser 残す、置いておく、させておく
  • se lever 起床する、立ち上がる
  • autant 同じくらい、それほど多く

木のテーブルの上にイースターエッグと花が描かれたハッピーイースターカード。今週のポイント

se passe:ことが起こる、行われる

passer は「通過する」「過ごす」の意味ですが、se が付いて再帰動詞になることで「過ごされる」→「行われる」の意味になります。

よく使われる表現に下のものがあります。

Qu’est-ce qui se passe ?

どうしたの?(文字通りには「何が起こったの?」)

ont lieu< avoir lieu:起こる、行われる

lieu は「場所」の意味ですが、avoir と組み合わさることでまったく別の意味になりますので注意が必要です。

Jeudi saint:聖木曜日

復活祭直前の木曜日をこのように呼びます(復活祭自体が年によって日にちが変わる移動祝祭日なので、聖木曜日も同様です)。

この日はキリストが十字架に架けられる前日、最後の晩餐を行い、へりくだりの行為として弟子たちの足を洗った日とされています。

laisse:残す、置いておく、させておく

本文では「置いておく」「残してゆく」という意味で出ていますが、「~させておく」の意味で面白い使い方をする動詞ですので、いくつか例を見てみましょう。

Laisse-moi tranquille !

放っておいて!(文字通りには「静かにさせておいて!」)

Laissez-moi passer.

通してください。

Laisse-le faire.

(彼に)やらせておきなさい。

経済でいう「レッセフェール」(市場の働きにまかせよ)はここから来ているわけですね。

本文中に盛り込めなかったですが、小学校などは復活祭を挟んで2週間ほどの春休みになります。

また、キリスト受難の金曜日から3日間はこれを悼んで教会の鐘が鳴らず、この間が鐘のローマへの「出張期間」というわけです。

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